今日の欧州市場を動かしたのはスイス中銀。スイス中銀は、2011年9月6日に設定した、EURCHFスイスの上限1.20を廃止し、金利を大幅に引き下げた。
スイスフラン防衛放棄に、スイスフランは急進、大幅なスイスフラン高になり、スイス株式は10%近く下落。CHFJPYは115円台→134円台へと大幅に上昇。USDCHFは1.02台→0.87台へ下落。簡単にイメージすれば、USDJPYが102円→87円へ下落したようなものである。
日経平均株価は上昇、17,100円台まで回復、欧州株も大幅上昇、米株先物も上昇し、原油価格は大幅上昇、WTIは50ドル台へ。
USDJPYは、117.90台からEURCHF防衛廃止に→116.30台まで急落。円クロスでは、コモディティ通貨で円安(NZDJPY、CADJPY)、主要通貨で円高(EURUSD、GBPUSD)。
EURUSDは、1.1750→1.1570台へ一時急落、どこまで値がついたか不明確。その後、一時1.1750台まで値を戻し、1.1650~1.1750のレンジへ。スイス中銀が今まで持っているユーロロングのポジションをどのように処分、巻き戻すのであろうか? 非常に気になる!
◎スイス中銀=EURCHF、2011年9月6日に設定した、スイスの上限1.20を廃止し、中銀預金金利を-0.25%→-0.75%に引き下げ、政策金利3カ月物LIBORの目標レンジを「-0.75%から+0.25%」→「-1.25%~-0.25%」に引き下げた。
◎ジョルダン・スイス中銀総裁=上限撤廃にスイスフランは一時急進しているが、かなり過大評価されており、今後は下落するはず。この決定は市場の意表を突く必要による。スイスの輸出業者にとって現行の為替相水準は不適切。
◎スイス株急落=スイス中銀の上限撤廃に10%下落。
◎インド中銀=緊急会合を開き、政策金利8.00→7.75%へ引き下げを決定。原油安と需要低迷、地方の賃金の伸び鈍化でインフレは今後抑制される見通しで、それにより一段の利下げ余地ができる。
◎中国人民銀行=銀行預貸率の計算方法を変更する。建設的な銀行融資を促す一方で、シャドーバンキングへの圧力を強めることが狙い。
◎日銀=3月に期限が来る「貸出増加を支援するための資金供給」と「成長基盤強化を支援するための資金供給」を1年間延長することを検討
◎フィッチ=ユーロ圏のデフレ状況が長期間続いた場合は、格付けに重大な影響を及ぼす。最初に圧力がかかるのは周辺国で、高水準な債務の対GDP比率は悪化するとみられる。
◎独2014年GDPは前年比1.5%の成長で、3年ぶりの高水準。
◎トルコ財務省=2015年のトルコ成長率は4.0%の見通し、2014年は3.0%の見込み。インフレ率は中銀予想の6.1%まで安定的に低下する見通し。
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