2015年1月11日日曜日

2015年1月11日(日) 最新のIMMポジション(1月6日集計)から

2015年1月11日(日) 最新のIMMポジション(1月6日集計)から


1月6日のIMMデータでは、円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルの計7通貨合計で、ネットショートは-367,510コントラクト(約434.9億ドル)と前週(12月30日)の、-340,961(約411.7億ドル)、前先週(12月23日)からさらにショートが増加しています。

ポジション全体の構成は図の通り、ユーロ55.0%と最も大きく、続いて円21.9%、豪ドル9.0%の順番となっており、この順番に変化はありません。

先週は、ギリシャの政局不安とユーロ離脱の可能性や、弱いユーロ圏CPIにECBの追加緩和期待に、EURUSDは大幅に値を下げており、ユーロショートも拡大しました。逆に円ショートは減少し、日経平均株価も伸び悩み、リスクを回避する動きに円のショートカバーが続いています。

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円は、ネット-90,083と、前週-96,319から6,236売りが減少。市場の焦点は、ユーロ売りへと動き、原油価格の急落に、リスク回避する動きが強まり、円の買い戻しが続いた影響に、USDJPYは120円台が重くなっていました。

ユーロは、ネット-161,040と、前週-152,219から-8,821売りが増加。3週連続でユーロ売りが拡大し、11月25日の週以来久々に、16万台のネットショートになっています。1月22日にのECB理事会、1月25日のギリシャ総選挙が終わるまでは、目先歩ショートカバーは別として、ユーロショートの大幅な流れの変化は望めそうにありません。

ポンドは、ネット-25,570と、前週-19,302から-6,268売りが増加。直近の経済指標は弱い数字が多く、早期利上げ観測は弱まり、3週連続し売りが拡大しています。トータルショートも12月2日の水準近くまで拡大し、一時ドル売りをリードする動きにも結び付いていました。

スイスは、ネット-24,171と、前週-16,545から-7,626売りが増加。スイスCPIは予想外に弱く、EURCHFも1.20ぎりぎりで推移しています。ユーロに連れらてUSDCHFは上昇(スイスは下落)している可能性は高いものの、スイスのネットショートは、11月25日の水準を上抜け、2013年6月の水準近くまで拡大しています。

カナダドルは、ネット-17,087と、前週-14,033から-3,054売りが拡大。産油国でもあり、原油価格が下落している影響を受け、USDCADは上昇(カナダドルは下落)し、2週間連続で売りが増加していますが、カナダの原油基地があるアルバータ州とメキシコ湾を結ぶ「キーストーンXL」パイプラインの計画を米下院は承認、カナダドルの買い要因ともなっています。

豪ドルは、ネット-48,652と、前週-40,697から-7,955売りが拡大。商品相場の下落や、当局の豪ドル安誘導は止まらず、3週連続し売りが拡大しており、昨年2月以来のショートポジションとなり、AUDUSDも続落傾向が続いています。

NZドルは、ネット-907と、前週-1,846から+939買いが増加し売りが減少。高金利の影響なのか、安全資産としての選択なのか、主要通貨で唯一買いが増加し、AUDNZDは下落、NZDはクロスでも堅調に推移しています。

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