今週の為替相場を考える、経済指標・その他(1月19日~1月23日)
今日、車にガソリンを入れに行ったら1リッター126円(ちなみに、灯油18リッター1290円)と驚きの下落。諸物価が高騰する折、原油価格の下落の恩恵を感じざるを得ません。
日本ではガソリン価格のうち40%は税金で、米国の13.1%に比べたら高く不平の一つでも言いたくなるのですが、ドイツの63.6%に比べたら低き「我慢」しなければ、ならないのでしょうね?
原油価格の下落に、産油国の「NOK+RUB+CAD」の通貨安が続き、今週も原油の動きに連動することでしょう!
特に打撃を受けているのは、ロシアで通貨防衛を続けているのですが、USDRUBはRUB安の水準で止まっており、880億ドル規模のロシア政府系ファンドの一つが保有する外貨の一部をルーブルに戻す計画も先週報道されていました。
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さて、今週の為替相場を考えると、最大のイベントは「ECB理事会の決定」!先にEU司法裁判所がECBの債券購入計画[アウトライト・マネタリー・トランザクション(OMT)]の合法性を示したことで、「QE」の期待感が強まっています。あるとすればどのような枠組みとなるのでしょうか?
そして、週末1月25日のギリシャ総選挙! ドイツ、フランスの首脳や、国際機関はギリシャのユーロ圏離脱は考えていないことを表明していますが、先週の世論調査では急進左派連合(SYRIZA)が、32.4%で優勢、与党民主主義党(ND)28.9%と差が拡大していました。やっぱり、どうなるのか不安です。
独紙では、ドラギECB総裁が、各中銀が(ECBではなく)自国の国債を買い入れ、国債買い入れの規模は債務残高の25%に制限することを提案していると報道しています。
また、気になっているのは、過去長年に渡りEURCHF1.2000でスイス防衛を続けてきた、スイス中銀。買い介入をしている「ユーロ」をどのように処分しているのでしょうか? 詳細は全くわかりませんが、ユーロロングを解消しているとすれば、相当額の損を計上していることでしょうし、仮に含み損のままであれば、「EURGBP」の売りで、GBPにヘッジしているのか?、「EURJPY) で円にヘッジしているのでしょうか?
いずれにしても、EURのロングがまだ、解消されなければならないのではと、不安です。
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今週の重要な経済指標
1/19(月) 米キング牧師誕生日 米株式・債券市場は休場
1/20(火) 中国第4四半期GDP
1/21(水) 英雇用統計、BOE金融政策委員会の議事録公表、カナダ中銀金融政策発表
1/22(木) ECB理事会、ドラギECB総裁記者会見
1/23(金) カナダ消費者物価指数
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