2014年12月20日土曜日

2014年12月20日(土曜)昨日19日、海外為替市場の動き

2014年12月20日(土曜)昨日19日、海外為替市場の動き

ドル全面高でドルインデックは8年ぶり高水準。米株は小幅上昇、原油価格は上昇、米10年債利回りは低下、2年債は上昇。

週末金曜日の海外市場は、原油価格は持ち直し、ルーブル安もなんとか治まり60近くで安定推移。欧米株も小幅に上昇するも、クリスマス休暇を直前に控え、また、年末に向けての不安心理は強く、安全資産を求めドルは全面高。

◎円は、安全資産に入るのか? その選択はより薄れ、円の買い戻しはポジション調整だけ。
◎円安を止めるリスクは、政府・日銀の政策転換と、米国政府のドル高方針の転換だけ。ただし、その動きは見られず。
◎クリスマス・年末年始を直前に、資金はより安全資産のドルへ向かう。
◎黒田日銀総裁は、円安誘導と追加緩和を明確に否定せず。
◎FOMCでは、原油価格の下落に関わらず、来年中央の利上げ観測はより強まる。
◎ECBは、QEに向け準備を進めているとの観測に、EUR売りは止まらず。

USDJPYは、久々に119円台で越週、円安復活へ。ただし、119.50円超の上値は重い。
EURUSDは、ECBのQE見通し変わらず、仏大統領はようやくユーロ安を止めに動くが、ギリシャ政局不安や、スペイン自治州独立機運は強く、安値値更新1.22は目の前。底値は見えず。
AUDUSDは、0.8100で3日間下げ止まるも、週足では5週連続の下落に、底値は見えず。

黒田総裁記者会で、原油安による物価上昇率の低下が大きくなった場合には、円安を誘発する可能性もある追加緩和の可能性を否定しなかった。

ECB関係者(ロイター社)=ECBはギリシャやポルトガルなどの中央銀行に対し、買い入れ後の損失発生に備え、各国の国債のリスク度合いを反映した形で引当金を用意するよう要請する。→ スペイン国債利回りは過去最低へ、ECBが量的緩和の詳細協議との報道に反応。

オランド仏大統領=ユーロ安は望ましいが、相場は均衡水準に急速に近づいている。

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=FOMCはより早い時期に利上げが実施される可能性があると示すべきだった。金利の段階的な引き上げを開始するまで待ち過ぎれば、将来的により急激な政策が必要になる可能性がある。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=FRBは来年のある時点で利上げに踏み切る公算が大きい。原油価格の下落については減税のような効果をもたし、消費者にとり恩恵。

ウイリアムズSF連銀総裁=インフレ率は来年、目標の2%を大きく下回って推移する公算が大きいが、これによりFRBが利上げを見送ることはない。現時点では2015年6月は妥当な出発点。

コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁=FRBは低インフレにもかかわらず、来年段階的に金融緩和を解除する意向を示唆することで、インフレへの許容できない下方リスクを招いている。インフレ見通しが改善するまで事実上のゼロ金利を維持すると確約すべきだった。


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