2014年12月28日日曜日

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(12月29日~1月2日)

クリスマス休暇も終わり、2014年今年も来週3日で幕を閉じます。クリスマス休暇の影響でIMMポジションの集計発表もなく、来週の経済指標の発表は、米国を中心に予定されているものの、他国の発表は極めて限定的となっています。

為替市場は、海外の市場では大晦日となる12月31日(水曜)まで取引が行われ、年明けは1月2(火)がスタートとなり、経済指標の発表や取引も行われます。

日本人の多くは、先週26日(金曜)で取引を終え、正月3ヶ日明けの最初の営業日となる1月5日(月)からスタートを考えている人が多いことでしょう。

逆に、海外ファンドの中では、クリスマス明けが新年のスタートと考えており、相場の流れは一方向に動きやすくなっています。

日本人が市場に参加する前に、既に相場が動いてしまい、遅ればせながら「日本人が参戦したところが、海外勢の利食い場」となるなど、過去に痛い目にあった記憶がよみがえります。

米国発の発表は多く、12月31日と1月2日の波乱要因となっており、投機筋が相場を動かしやすくなっています。
12/30(火)S&Pケースシラー住宅価格、CB 消費者信頼感指数
12/31(水)新規失業保険申請件数、シカゴ連銀製造業景気指数、中古住宅販売成約指数
1/2 (金)製造業PMI、ISM製造業景気指数、建設支出

欧州発の発表は少なく、ギリシャ大統領選の行方が注目されます。
12/29(月)独小売売上高、ギリシャ大統領選第3回投票、規定数に足りないと来年早々に総選挙。
1/2 (金)ユーロ圏各国と英国の製造業PMI

中国発も製造業とサービス業のPMIが控えています。
12/31(水) HSBC製造業PMI
1/1 (木)  国家統計局 製造業PMI
1/3 (土)  国家統計局 非製造業PMI


































ロイター社が実施した、主要企業40社へのアンケート調査では、2015年のドル円相場のレンジは、112.43~124.88円、日経平均株価は、16216~19689円と、共に現水準から上値は限定的と考えているよう、以外にも大幅な円安を予想していないことは驚きです。

最も私が持っているデータ1987円からを調べてみると、ドル円相場は平均20.07円(17.6%)変動しており、今回の高値-安値=約20.5円と極めて近い数字となっています。
ちなみに最高は38.97円(1987年)、最低は9.95円(2011年)でした。


今年一年間を振り返って見ると、ドル高と円の下落が目立っています。
ドル指数(DXY)は、80.04→90.03(+12.49%)上昇し、USDJPYを筆頭に、EURUSD1.3758→1.2181(-11.46%)、GBPUSD1.6559→1.5556(-6.05%)、AUDUSD0.8928→0.8119(-9.06%)、NZDUSD0.8224→0.7758(-5.66%)とドルは前高の年となりました。

一方、円安は激しく、昨年末と先週末との比較では、USDJPYは105.29円→120.29円(+24%上昇)、NZDJPY86.59円→93.33円(+7.79%)、CADJPY99.10円→103.43円(+4.38%上昇)、円は主要国で最も売り込まれた通貨とも言えます。






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