今週の経済指標・その他。そして、為替相場を考える(11月3日~11月7日)
多くの市場参加者が考えることは同じでないだろうか!?
(A)「緩和終了+利上げ開始可能通貨は上昇」、(B)「緩和継続+追加緩和余地がある通貨は下落」。
つい先週の木曜日までは、それ代表的な通貨ペアは、(A)対(B)=「ドル対ユーロ」で、将来のドル高=ユーロ下落のシナリオの代表的な言い訳になっていた。
今それに円が加わり、(A)対(B)=「ドル対(ユーロ+円)」に変化し、(C)「GPIFの外債・外株投資拡大=円売り拡大」が加わり、EURJPYまで大幅に上昇、円安が加速する方程式の「円はクロスで全面安」に完全にマッチしてしまっている。
最近は円安スピードが速すぎることで、「円安=輸入物価上昇+輸入企業への配慮」に円安による弊害を押さえるために、円安抑制の動きが見られていた。
さらに海外では、世界的な景気低迷に、FRBは量的緩和の終了を先延ばしするのでは? との思惑に淡い期待を寄せた人も多かった。
安倍政権と黒田日銀総裁は一蓮托生に思え、円安による弊害より、「景気失速の抑制とインフレ目標達成」を優先し消費税再引き上げを目指しているとの意見も多い。FOMCの「我が道を行く直球勝負」によりドル買いの動きが加速したと言ってもいいだろう。
つまり、先週末までの米国独り勝ちの図式に、円売りが加わり、円全面安の図式になってしまっている。
今週は、112円台まで上昇してしまったドル円相場に、「円安にブレーキをかける動きがあるのか? それともないのか?」 あるとすれば、「誰が? どのよう内容の発言をするのか?」。その動きは、とりあえず円買いになるので注意しながらも、円相場は新たな円安のステージに入ったとしか思えない。ドル円は115円に向け動き始めている。
今週の経済指標・その他
今週の注目材料(詳しくは別表を参照して下さい)
1)金融政策の発表(豪中銀、英中銀、欧州中銀)
2)雇用統計(NZ、豪州、米国、カナダ)
3)米国発の経済指標(米ISM製造業景況指数、米貿易収支、ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数、新規失業保険申請件数)
4)発言(ポロッツ・カナダ中銀総裁、黒田日銀総裁、バーナンキFRB前議長、ドラギECB総裁記者会見)
5)中国の経済指標(国家統計局製造業PMI、国家統計局非製造業PMI、HSBC製造業PMI、HSBCサービス業PMI、貿易収支)
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