2014年11月23日日曜日

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(11月24日~11月28日)

今週の為替相場を考える、経済指標・その他(11月24日~11月28日)

11月17日に発表された、弱過ぎリセッション入りとなった日本のGDPに市場参加者は驚き、日本の衆議院解散、消費増税の延期にも驚き、週末に若干円の買い戻しが見られた、円相場は安値圏を維持して現在に至っています。

≪今週は日米で祭日が重なる≫
今週は、最重要な経済指標の発表もなく、日本(月曜)と米国(木曜)が祭日となります。特に米国では、この感謝祭から、既にクリスマスや年末ムードが始まることにまりますが、今週は木曜祭日、金曜週末(休暇を取り休む)、土曜・日曜と続くカレンダーに、積極的に動けるのでしょうか?

もっとも、日本や欧州発の材料に相場が動くことも多いので、米国抜きでも動かないと思わない方がいいのでしょう。

≪気が早いが日本GDP第2次速報値がきになる≫
今週の相場を考える前に、気が早いのですが、翌々週の事をつい考えてしまいます。衆議院選挙は12月2日公示、14日投票日ですが、12月8日には日本7-8月期GDPの第2次速報値が発表されます。

GDP第1次速報値が、極端に悪い結果の場合には、第2次速報値が上ブレする可能性が高く、今回も、マイナス成長からプラス成長にでも上方修正したならば、安倍首相率いる自民党は選挙に有利になるだろうな? なんてことをつい想像したくもなりますネ。

もし、そうなれば円相場は、日本株はどう動くのか、先のことながら、そちらも気になってなりません。

≪今週の相場見通し≫
さて、今週の相場見通しですが、まず、注目の経済指標から見てみたい。日本は日銀とCPI、米国は各経済指標、欧州はCPIを注目しますが、最重要の発表はありません。

「日本発」
25日、日銀金融政策決定会合議事録、黒田日銀総裁の講演=日銀は発の変動が高くなっているだけに、ハト派なのかタカ派なのかが注目される。
28日、日本の雇用統計、全国と東京都CPI=特に全国のCPIを注目している。

「米国発」
25日、米GDP第2次速報値、米FHFA住宅価格、CB消費者信頼感指数=第1次速報値より下方修正が予想されている。
26日、米耐久財受注、米週間新規失業保険申請件数、米個人所得・個人消費、米ミシガン大学消費者信頼感指数、米中古住宅販売保留、米新築住宅販売件数=米国発の経済指標が多く、注目してます。
27日、米国市場は休場
28日、米国発の指標はなし

「欧州・英国発」
24日、独IFO業況指数、
25日、独GDP
26日、英GDP
27日、独CPI
28日、独小売売上高、ユーロ圏失業率、ユーロ圏CPI

「その他」
25日、OECD経済見通し、カナダ小売売上高
28日、カナダGDP
30日、スイス金保有に関する国民投票

≪AUDUSD+NZDUSD+USDCAD、コモディティー通貨は堅調≫
週足チャートでは、AUDUSD+NZDUSD=底固めし、USDCAD=上値が重くなり、月末・感謝祭などの要因等を考えれば、ドルロングのポジション調整が続く可能性が高いと考えたい。特に豪ドルは金価格との連動性が比較的高く、週末30日のスイス中銀が金保有を積み増すか否かの国民投票を控えて、思惑により動くことも予想されます。

≪ドル円相場≫
ドル円ですが、過去大予想な数字ですが、規則正しく調整が入りながら上昇を続けています。
11月7日 115.60→113.90=1.7円、
11月11日 116.10→114.90=1.2円、
11月17日 117.05→115.45=1.6円、
11月20日 119→117.35=1.65円、

この動きで考えられるのは、大台を達成するごとに大きな調整が入り、調整による円買い戻しは約1.2~1.7円となっていることです。

そして、付け加えるならば、21×4時間の指数移動平均線がボトム(一時割り込むこともありますが、この水準から大幅に下げられず)となって上昇を続けている事です。

ドル円は既に、過去の調整時の値幅は達成し、指数移動平均線も117.60円と、この水準で下げ止まっていることになります。さて、さて。

週明けの明日24日から、この水準を割り込むか、仮に割り込んでも長期間下回ることはできないを、を意識してみたいと思います。

逆にこの水準を割り込み続落するようならば、過去のパターンが変わり、もう一歩大きな116.50円近くまでの円買いへと調性が強まることが予想されます。しかしながら、中長期、年末・年始を考えれば、その水準近くは絶好の買い場ではないでしょうか?

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