2014年10月9日 為替相場見通し
FOMC議事録で、世界的な経済成長の減速と、ドル高が米国の景気見通しにとってリスク要因になりうるとの指摘に相場は急変。利上げの時期は経済指標次第ながら、来年の米利上げの動きは変わらない。
今回は、利上げ見通しに関しては大きな変更はなかったが、利上げの時期は今後の米経済指標次第と思われ、引き続き主要な米経済指標に為替相場は敏感に反応する動きが続きそうである。
米政府はドル高を容認していると思われているが、FOMCでドル高による米景気へのリスクが指摘されたことで、他の主要国が行っている自国通貨安の動きが抑制される可能性も出てきている。
日本国内では、円安による収益悪化で、倒産は14カ月連続で増加していることもあり、ドル円相場が今回のドル高抑制の影響を受けるのか? 今日の東京市場の動きを注視したい。
一方、ユーロ圏の追加緩和の可能性は消えず。ユーロドルがどこまで値を戻すことができるのかは疑問。利上げできるポンドや比較的成長が強い豪ドルは別として、ユーロは、ユーロ・ショートポジションの巻き戻し以外にどうも強さが感じられない。
コンスタンシオECB副総裁が「数カ月間に決定された措置はECBのアプローチが新たな段階に入ったことを示唆」、「ECB理事会はバランスシートを大幅に拡大し、金融政策スタンスをさらに緩和する用意がある」と、追加緩和の可能性は強く、ドイツの主要経済研究所が、成長見通しを大幅に引き下げ、一部エコノミストは第3四半期にリセッションに陥る可能性を危惧している。
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