29日のFOMCを控え積極的な動きは鈍い中で、相場は狭いレンジで米経済指標に右往左往。
アジア・欧州市場のドル高も円安も、弱い米耐久財受注に流れは一変し、ドルは全面安。そして、米現物株が上昇して始まると、ドル売りの流れは弱まり、強い米消費者信頼感指数に、ドル買い戻しが強まり、結果として円売りだけが残る。
市場のドル高と円安センチメントは変わらず
◎篠原IMF副専務理事いわく「ドルに対し他通貨が相対的に安くなるのは自然の流れ」。
◎国際経済研究所長いわく「米国に海外の資金が流れ込みやすい状態は、FRBの利上げで拍車がかかる可能性」。
◎黒田日銀総裁いわく「これまでの円安は、ファンダメンタルズを反映し、日本経済にプラス」。
日本経済のネガティブ材料が多い
日本経済の成長鈍化を予想する声が多く、31日の日銀金融政策決定会合で、2014年度の実質成長率の見通しを現行の1.0%から0.6%程度に下方修正するとの思惑が強まり、円売りの流れが続いている。
USDJPYは、108.10台→107.70まで下落と、108円を中心にして107.50円~108.50円のレンジを抜け出せずにいる。FOMCでいずれかの方向に動く可能性は高く、クロスでの円安や材料から円安の流れがやや勝っている。
EURUSDは、スウェーデン中銀が政策金利を0.25%引き下げ0.0%に決定。この決定に、EURSEKは急上昇したが、EURUSDは逆に一時下落へ。そして、弱い米耐久財受注で1.2720の壁を上抜け、1.2750台まで上昇し、引き続き1.2600~1.2800のレンジに収まっている。
ECBの量的緩和を期待する声は強く、ユーロ安センチメントが続く中での買いに、EURは健闘していると言わざるを得ない。
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