2014年10月24日金曜日

2014年10月24日 23日の海外為替市場の動き

2014年10月24日 23日の海外為替市場の動き

一言、円は前通貨ペアで全面安。

米株は1.37%上昇、米金利も上昇へ。なぜ、円だけが前目安なのか?

色々な理由が言われているが、今までは、世界的な景気低迷と弱い株価。弱い米経済指標にFRBの利上げ時期の先送り、ECBの社債買い入れや追加緩和の思惑+銀行へのストレステスト不合格増加の不安感、中国の景気鈍化、豪州やカナダの金融緩和傾向が続いていた。

市場参加者の円ショートポジションは少なく、オプションのリスクリバーサルも円コールオバー(円高思考が強かった)。

しかし、直近では、米経済指標は強く、CPIも強くまずまずの結果が続き、米株もなんとか下げ止まり、ユーロ圏直近の景況感指数はまずまず、ドイツの銀行はストレステストで全て合格する見通し。中国の景況感指数やGDPもまずまず、豪州のCPIも強く、カナダ中銀はフォワードガイダンスを変更。

これらが、今後も全て良い結果をもたらすとは思わないが、円は、ごたごたが続く自民党や、日本の景気鈍の傾向が強まり、何が何でも追加の消費増税をしたい政府は日銀に追加緩和を期待する声が高まっている。とりあえず今期に入り円売りから円買いへと変化した流れが元に戻り、円相場は、ようやく105円がボトムと認識したのでは?

USDJPYは、107.13→107.10をボトム→108.30台へ続伸。
EURUSDは、1.6250→1.2650を中心に1.2610台~1.2670台のレンジで推移、前日とほぼ同水準。
GBPUSDは、1.6050→1.6060を高値→一時1.60の大台を割り込み→1.6050まで値を戻し、前日から小幅下落にとどまる。
AUDUSDは、1.8770→0.8750割れ→1.8800台上昇→1.8750台へ下落、前日から小幅下落にとどまる。
EURJPYは、135.50→135.20ボトム→139.00直前まで上昇。
GBPJPYは、171.90台→171.70ボトム→173.60台まで上昇。


XXXXX

アジア市場は、他の主要通貨はレンジでの取引を抜け出せず、NZドルだけが弱いCPIに独り負け。
NZの消費者物価指数が弱く、利上げ時期の後退に、早朝からNZドル売りが強い。NZDUSDは0.7920台→0.7830台へ、NZDJPYも84.90→84.00円割れまで一時下落し、独り負け。日経平均株価が下落。

欧州市場では、欧州株は下落からスタートし、EUR売り+GBP売りから始まったが、独・ユーロ圏PMIは強く直ぐに値を戻し、EURUSDは上昇するも、EURGBPの買いなのか(弱い英小売売上高を予測したのか? リークなのか?)GBPUSDは続落。一方、EURJPYは上昇し、「株高=円売り」の方程式にUSDJPYを含め円売りが強まる。

そして、発表された英小売売上高は弱く、英BBA住宅ローン承認件数は弱く、ブロードベントBOE副総裁のハト派発言も加わり、GBPUSDは一時1.60の大台を割り込み急落、EURGBPは0.7870→0.7910台へ上昇。EURJPYは上昇することは分かるが、なぜか(本邦機関投資家の大口買いの観測も)、GBPJPYやNZDJPYを含め円は全面安へ、USDJPYは107.60円台へ上昇。

米シカゴ連銀全米活動指数は前回より強く、週間新規失業保険申請件数は予想通り、米住宅価格指数は強く、米サービス業PMIは弱く、強弱混在。

米株先物が強く、米金利が上昇する中、ドル買いの流れが続き、米現物株が大幅上昇して始まり、強い米景気先行指数にドルは全面高で、USDJPYは108円台へ上昇。ユーロ圏の消費者信頼感指数のマイナス幅が改善したがドル買いの流れにEURUSDも続落。

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