欧州市場は主体性がなく、米国市場は、やはり株と債券利回りが主で、為替相場は従。
弱い米経済指標を事前に予知していたのであろうか? 欧州市場からドル売りへと変化し始めていた。
世界的な成長鈍化が米国へと波及したのか、午後9時30分の米小売売上高は弱く、NY連銀製造業景気指数も弱く、米生産者物価指数も予想を下回り、米株先物の続落から始まり米株現物市場も一時300ドル超の下落となり、米金利は続落、ドルは全面安。
米経済指標の結果は確かに弱い内容となったが、市場の反応は予想外とも思えるほど強く、極端な反応となった理由が気になってならない。また、ドルが強気な状態ではこれほどのドル下落になってはいないと思えてならない。
EURUSDを例にすれば、10月9日の午前3時のFOMC議事録で「のFOMC議事録では、経済成長減速とドル上昇が米国の景気見通しにとってリスク要因」とのサプライズに、1.2655→1.2750へ100ポイント上昇しただけなのに、今回は1.2670→1.2890と220ポイント近くも上昇。
USDJPYもFOMC議事録で108.70→108.00円へと70ポイント下落、今回は、106.90→105.20円まで170ポイントも下落、これで潜在的な短期ショートポジションを全て一掃した感がある。もちろん、105.00円はサイコロジカルに重要なポイントで、この水準を割り込むのは至難の業と思いたい。
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