2014年10月26日日曜日

今週の経済指標・その他。そして、為替相場を考える(10月27日~10月31日)

今週の経済指標・その他。そして、為替相場を考える(10月27日~10月31日)


週末に発表されたECBのストレステストも過ぎ、今週は29日(水曜)のFOMCが最重要のイベントとで、30日(木曜)の第3四半期GDP・速報値と合わせ、今週の為替相場を左右ことになりそうである。

FOMCでは政策金利の据え置は固いと思われるが、資産買い入れを終了するのか? ドル高による悪影響をどこまで注視しているのか? または、容認するつもりがあるのか? ないのか? 利上げ開始の時期はいつごろになるのか? 今週の為替相場にとって最重要のテーマである。

GDPは第3四半期速報値で、第2四半期からどのくらい低下するのか? 市場は前期比年率3.0%と前回の4.6%から低下を予想しているが、これでも、他国と比較すると輝いて見える。

世界的に自国通貨安を目指した動きに変化はなく、米IBMを含めドル高の影響が米企業の業績悪化に及ぼしたとの記事が増えるなか、米FRB当局者からはドル高の弊害が指摘されるも、米財務省は一向に取り合わず。

10月15日(水曜)に財務省が公表した米財務省半期に一度の為替報告書
では、ECBの対応に不満を示し「欧州は賃金と物価の下落スパイラルに陥るリスクがある」と警告。日本については、消費税引き上げにより第2四半期の成長率が大幅なマイナスで、成長見通しは不透明と不満を示していたが、為替水準に関しての善し悪しはなかった。

一方、10月8日のFOMC議事録で「世界的な成長鈍化とドル高による米景気の減速懸念」が指摘されてから株式市場の変動幅急速に拡大、ドル売りの流れへの変化と相場変動率が上昇が続いていたが、逆に今は一時的な安定相場に入っていた。

10月30日(木曜)のNZ中銀の金融政策も注目している。政策金利3.5%の据え置きは固いと見ており、NZの消費者物価指数が弱く利上げ時期は後退し、NZの貿易赤字が過去最大となり、NZDUSDは値を下げていたこともあり、強気な声明になるとは思えない。逆に、強気にでもなればサプライズ。

10月31日(金曜)にはユーロ圏の消費者物価指数の速報値の発表があり、前日30日の独消費者物価指数と合わせ、重要である。今回の予想は前期比年率0.4%と前回より小幅な上昇が予想されている。ユーロ圏の成長鈍化とディスインフレの見通しに変化はなく、ECBによる量的緩和の実施を期待する声も消えてはいない。

26日(日曜)に発表されたストレステストの結果は、ユーロ圏の民間銀行130行の内、
25行が2013年末の時点で不合格となった。その中で、12行は今年に入り150億ユーロの増資を実施したという。10月27日(月曜)の相場の動向も気になる。


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