最新のIMMポジションと相場の動き 2014/09/07
≪最近のデーターが示すもの(9月2日データーから)≫
7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルのネットは-214,040コントラクトで、前週-191,678ショートが22,362増加、3週間連続して通貨の売り=ドルの買いが増加した。
ドルに換算したポジションはドル買いで約350億ドルと前週の319億ドルから増加し、ドル先高センチメントの継続が目立っていた。
先週は、4日のECB理事会で、予想外に追加緩和策が示されユーロは急落、9月18日のスコットランド独立を問う住民投票の実施を前にした、ポンドの急落もあり、さらには、5日の予想外に弱かった米雇用統計の非農業部門雇用者数など、9月2日のデータには織り込まれていない面が多い。
≪各通貨での変化≫
円=-117,308コントラクトと、前週の-102,891、ショートは増加し。ドル換算では約140億ドルのドル買いポジションで、前週の約127億ドルからドルロング(円売り)は拡大、今年1月21日の週近くまで膨らんでいた。先週のスポット市場では、昨年末・今年初めのドル円の高値を上回る、105.70円近くまで上昇、104.70円近くまで下落するなど、値の荒い展開が続き、円ショートポジションの調整もある程度行われた可能性もある。
ユーロ=-161,423コントラクトと、前週の-150,657からショートが拡大。ドル換算では約265億ドルのドル買いポジションで、前週の248億ドル買い(ユーロ売り)から増加している。9月4日には予想外にECBは利下げと資産買い入れを発表、将来の量的緩和の実施にも含みを残し、EURUSDは1.2920台まで急落、引き続きユーロの先安懸念は強まっている。
ポンド=+9,448コントラクトと、前週の+15,467からロングは減少。ドル換算では約10億ドルのドル売りポジションで、前週約16億ドルからドル売り(ポンド買い)は減少。BOEの根強い利上げ期待は残るも、9月18日のスコットランドの独立を問う住民投票が目の前にせまり、独立支持が拡大していることが懸念され、ポンド売りは止まらず、先週のスポットでは1.6280台まで続落している。
豪ドル=+49,047コントラクトと、前週の+41,938からロングは増加。トータルでは21週連続でプラス圏(豪ドルロング)を維持している。ドル換算では約46億ドルのドル売りポジションで、前週の39億ドルから増加。先週のスポットでは0.9380台まで上昇、ドル買いの中でも強さを維持している。
NZドル=+10,172コントラクトと、前週の+11,841からロングは小幅減少。昨年9月以来、51週間に渡りネットではロング(NZドル買い)を維持。ドル換算では約9億ドルのドル売りポジションで前週の10億ドルから小幅減少し、先週のスポットではNZDUSDは一時0.8270まで下落したが、終値では0.83台を回復している。
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