2014年9月21日日曜日

今週の為替相場を考える(9月22日~9月26日)

今週の為替相場を考える(9月22日~9月26日)

先週のFOMCとスコットランド住民投票はあまりにも重要で、為替相場は大きく変動した。

その反動や結果の影響による変動を期待することになりそうだが、ドル高と円安傾向は変わらず。ポンドはスコットランド独立をなんとか阻止したものの、ごたごたが続く可能性があり、早期利上げ期待だけでポンドを買うことができるのか、やや懐疑的で先週の高値1.6520を超えるような買いは期待できず、逆に下値リスクが気なる。

今週は特に相場を動かす重要なテーマは見当たらないが、その中であえて上げるとすると以下の指標やイベントを注目したい。


≪米国発の材料≫
◎米耐久財受注(9月25日)
◎米第2四半期GDP・確報値(9月26日)
◎米ミシガン大学消費者信頼感指数(9月26日)

→ FOMCは来年の利上げ期待を強め、今週を含めて発表される米国の経済指標に相場は一喜一憂することになるが、その経済指標だけで相場の流れを形成することは難しく、全ては短期的な材料になりやすい。基本は変わらずドル高。

≪欧州発の材料≫
◎ドラギECB総裁の議会証言(9月22日)
◎ユーロ圏各国の製造業・サービス業PMI(9月23日)
◎独IFO企業景況感指数(9月24日)

→ 過去のドラギ総裁の議会での証言では、特にサプライズな発言は見当たらない。先のECB理事会後の記者会見を踏襲すると思われるが、今後のユーロ圏経済の見通し、特にディスインフレに関してどう考えているのか注目したい。ユーロ圏各国の製造業・サービス業PMIは速報値で、独IFO企業景況感指数と共に、注目度は高いが、市場予想は前回とあまり変わらず。ユーロ売りもやや落ち着いてきているが、1.30を超えるような買いは期待できず、現状水準で安定するか、下値トライを継続するかの二者択一。

≪豪州発の材料≫
◎中国HSBC製造業PMI・速報値(9月23日)
◎豪中銀の金融安定化報告(9月24日)
◎豪中銀の年次報告書(9月25日)
◎ステーブンス豪中銀総裁講演(9月25日)

→ 中国の経済成長の鈍化傾向が続くのか? それとも上向いているのか? とりあえず、HSBC製造業PMIの速報値を見てみたい。豪中銀の金融安定報告は年2度の発表で、金融制度の現状やリスクを評価し、年次報告では、豪中銀の運用状況を説明しており、豪ドル相場に影響を与える可能性があり、共に注目したい。そして、ステーブンス豪中銀総裁講演は、現状の豪ドル相場をどう考えているのか? 引き続き豪ドル安への誘導発言をつづけるのか? 次があるとしたら利上げなのか? いつもながら相場への影響は大きい。

≪カナダ発の材料≫
◎カナダ小売売上高(9月23日)

→ 今週数少ないカナダ発の経済指標で、小売売上高は過去を振り返ると相場変動は大きく、数字を注目したい。
短期的な変動を狙うには絶好の一品。

≪日本発の材料≫
◎日全国消費者物価指数(9月26日)

→ いつも予想通りの結果となるので、注目度は低いが、最近の異常気象による影響もあり、サプライズがあれば、相場は動くことになりそうである。




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