2014年9月21日日曜日

9月20日 最新のIMMデータから(9月16日現在)

9月20日 最新のIMMデータから(9月16日現在)

最新のデータは9月16日現在で、17日のFOMCと18日(日本時間19日)のスコットランドの住民投票の結果は織り込まれておらず、興味は半減している。

しかし、それらを直前にして、市場参加者がどのような行動をとっていたか? そして、FOMCで来年の利上げの可能性が高まり、スコットランドの住民投票で独立が否定され、その結果を受けた為替相場の変動はどうなっていたのか? そう考えれば、データとは非常に有意義なものである。

9月16日の通貨別の終値と、26日週末の終値を比較してみよう。ドル高の中でポンドだけは上昇している。ただ、このポンド上昇も、スコットランド独立阻止が功を奏したというより、2週間前からポンド売りから買いへと変化し、為替相場では既に7月中旬からポンド売りへ傾いた利食い体制に入っていたことになる。そして、その他の主要通貨ではドルロングが増えている可能性が高い。

         9月16日 9月19日 (IMM発表日、先週と週末スポット終値の比較)
USDJPY 107.12→108.95 約180ポイン上昇(円安)
EURUSD 1.2958→1.2836 約120ポイント下落(ユーロ安)
GBPUSD 1.6277→1.6298 約20ポイント上昇(ポンド高)
AUDUSD 0.9093→0.8928 約170ポイント下落(豪ドル安)

              9月9日 9月116日 (IMM発表日、前週と先週のスポット終値の比較)
USDJPY 106.19→107.12 約100ポイン上昇(円安)
EURUSD 1.2936→1.2958 約20ポイント上昇(ユーロ高)
GBPUSD 1.6105→1.6277 約170ポイント上昇(ポンド高)
AUDUSD 0.9202→0.9093 約110ポイント下落(豪ドル安)

さて、本題に入るが、円、ユーロ、ポンド、スイス、豪ドル、NZドル、カナダドルの計7通貨では、ネットショートが-207,504コントラクト(前週-182,895)と24,609ショートが増加。ドル換算ではドルロング約31.3億ドル(前週30.8億ドル)とドルのロングが4億ドル拡大していたが、増加幅は限定的となった。

円のネット・ポジションは、-83,182と前週の-100,673から、円ショートが減少し、その結果、17日以降の円売りが加速した可能性も考えらえる。

ユーロのネット・ポジションは、-137,149コントラクトと前週-157,505から、ユーロショートが減少していた。EURUSDの下落にもかかわらず、ユーロの買い戻しが強まっていた。

ポンドのネット・ポジションは、-6,581コントラクトと前週+26,727のロングかショートへ変化。昨年11月中旬以来、久々にマイナスへの変化が見られたが、同期間のスポット・レートは逆に1.6105→1.6277へと上昇し、EURGBPも0.8032→0.7960と下落、ポンド買いとなっていた。この矛盾をどう考えたらいいのか、不明。

豪ドルのネット・ポジションは、+22,140コントラクトと前週+41,229
からロングポジションは低下し、ドル買いに市場センチメントは傾斜していた。

カナダドルのネット・ポジションは、+7,544コントラクトと前週の+11,630
から小幅減少していたが、規模そのものは非常に小さい。















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