最新のIMMポジションと相場の動き 2014/08/24
≪最近のデーターが示すもの(8月19日データーから)≫
7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルのネットは-172,414コントラクトで、前週-155,448からショートが16,966増加、前週に4週間ぶりにショートが若干減少していたが、再び増加傾向に逆戻り。
ドルに換算したポジションはドル買いで約294億ドルと前週の269億ドルから増加し、ドルロングポジションは一週間で復活。FRBの早期利上げ観測も加わり、ドル高センチメントは根強い。
7月のFOMC議事録が公表され、議論ではよりタカ派になり、早期利上げ観測も加わり、ジャクソン・ホールでのイエレンFRB議長の講演でも、今まで以上のハト派の発言は見られず、通貨間により温度差はあるものの、ドル買いの流れは変わらず。
円に関しては、イラク、リビア、イスラエル・ガザ地区、そして、ウクライナの地政学的リスクによる円買いも限定的で、104円台まで上昇しても達成感は見られず、ドル円の先高感がより強まっている。
EURはウクライナの親ロシア派の武装勢力に対するロシア関与で、対ロシア制裁措置の影響を受けやすく、フランスはユーロ安支持の音頭を取り続け、消費者物価指数は上がらず、追加緩和策の可能性は消えず、EURGBPの買い戻しに、EURUSDは下げ止まってはいるが、底打ち感は見られず。
≪各通貨での変化≫
円=-87,271コントラクトと、前週の-81,097から、ショートは再び増加。ドル換算では約106億ドルのドル買いポジションで、前週の約99億ドルからドルロング(円売り)は再び拡大していた。4月4日の高値104.13円を一時超えたが、達成感は見られず円の先安観は続く。
ユーロ=-138,825コントラクトと、前週の-126,017からショートが拡大。ドル換算では約231億ドルのドル買いポジションで、前週の211億ドルか再び増加、200億ドル台の大台を維持し、市場センチメントのユーロ先安間はデーター上からは変わっていない。
ポンド=+13,287コントラクトと、前週の+18,799からロングは減少。ドル換算では約14億ドルのドル売りポジションで、前週約29億ドルからドル売りは減少、BOE金融政策委員会の議事録では、3年ぶりに二人の反対者があり、7対2で金融政策の据え置きが決定し、ポンド買いの材料にも反応できず。ポンド高の期待感は残るも、現実はポンド売りが続いている。
豪ドル=+36,574コントラクトと、前週の+18,799からロングは増加。トータルでは20週連続でプラス圏を維持している。ドル換算では約34億ドルのドル売りポジションで、前週の17億ドルから増加へ。
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