2014年8月3日日曜日

最新のIMMポジションと相場の動き 2014/08/03


最新のIMMポジションと相場の動き  2014/08/03


≪最近のデータが示すもの(7月29日データから)≫ 

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドルのネットはショート-90,412コントラクトで、前週-48,116からショートが-42,296へと拡大しドル買いが急増した。ドルに換算したポジションはドル買いで約190億ドルと前週の128億ドルから急増し、今年1月の水準を上回り、昨年9月に次ぐ水準までドルロングが増加している。

今週、特に目立った動きとしては、7月30日のサプライズに強かった米GDPの発表を前にして、既に、ドルロングが急増していたことである。強いGDPを意識し先取りしていたのか、ユーロと円のショートが増加し、ポンドのロングが減少を続け、カナダドルと豪ドルは健闘していた。

≪各通貨での変化≫
円=-73,069コントラクトと、前週の-53,916から、ショートは増加し6月3日の水準まで拡大した。ドル換算では約89億ドルのドル買いポジションで、前週の約66億ドルからドルロング(円売り)は急増している。地政学的リスクによる円買いも材料とはならず、円先安観が強まっていたことが推測できる。

ユーロ=-108,075コントラクトと、前週の-88,823からショートが大幅に増加、10万コントラクトの売り越しは、2012年9月4日以来の水準となる。ドル換算では約180億ドルのドル買いポジションで、先週の150億ドルからドルロングが急増していた。

ポンド=+24,910コントラクトと、前週の+27,497からロングは減少。ドル換算では約26億ドルのドル売りポジションで、前週約29億ドルからドル売りは減少していた。

豪ドル=+39,606コントラクトと、前週の+38,793からロングは微増。トータルでは17週連続でプラス圏を維持し、ドル換算では約37億ドルのドル売りポジションで、前週とほぼ同水準を維持していた。ドル高の流れで、主要通貨で軒並みドル買いポジションが急増している中で、奮闘していた。

NZドル=+15,289コントラクトと、前週の+15,132からロングは微増。ドル換算でも約13億ドルのドル売りポジションで前週とほぼ同水準を維持していた。7月24日にNZ中銀が利上げサイクル終了とNZドル高をけん制したにも関わらず、NZドルのロングを同水準で維持していたことは驚き。




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