週明けの月曜日は、主要な発言や経済指標の発表もなく、今週目白押しの主要国の金融政策の発表を前にして、「動かない・動けない」、いつものブルー・マンデー状態が続いていた。
相場が動き始めたのは、米国市場に入ってからで、EURUSDはフランスからのユーロ高けん制発言や、緩和的なECBの金融政策に、伸び悩むもユーロ買いが続く。米金利は弱く、GBPUSD+AUDUSD+NZDUSD+USDCADと、ドル売りへと変化。
特に、NZ財務省から第2四半期の成長鈍化を指摘されながらも、NZDUSDは前日の高値近くまで上昇したが、USDJPYは102.40~75円のレンジで動けず。
為替市場は、通貨間により異なる戦略が必要となっているが、10月の量的緩和の縮小と、来年の利上げは必至と思われるドル買いの流れに大きな変化は見られず、ドル先高感は変わらず。USDJPYも、その流れの一つに入っている。
市場参加者が狙っている(考えている)ことは、継続的な金融緩和が必要なユーロは弱く、ややトーン・ダウンしたとは言え、利上げサイクルに入ると思われるポンドは強く、EURGBPの下落傾向は変わらないとの思いである。
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アジア市場
◎弱い日本株に対して中国株は上昇。
◎3日(日曜)の中国国家統計局サービス業PMIは、前回を若干下回ったが高水準を維持。
◎豪小売売上高は予想を上回ったが、AUDUSDは0.9330台の上値は重く、0.9310~30のレンジで動けず。
◎為替相場は動かず、USDJPYは102.50~70円のレンジ、EURUSDは1.3415~30、GBPUSD1.6815~35レンジ。
欧州市場
◎欧州株は小幅上昇、欧州の金利も小幅上昇。
◎英建設業PMIは予想を上回るが、ポンド買いは限定的。
◎ユーロ圏センティックス投資家信頼感指数は、予想外に弱いが、ユーロ売りは限定的。
◎NZ財務省は、第2四半期の成長鈍化を予想、NZDUSDは一時0.85を割り込むが、直ぐに値を戻す。
◎オランド仏大統領は、低インフレが成長を鈍化させ、EUの財政目標達成を困難で、ユーロの下落は不十分、と発言、EUR売りの流れが続く。
◎ムーディーズは、フランスは財政目標を達成できない可能性。
米国市場
◎米株は小幅上昇、米金利は小幅下落。
◎GBP+AUD+NZD+CADの上昇・ドル売りが強まる。
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EUR ポルトガル政府=バンコ・エスピリト・サント(BES)を49億ユーロで救済することを表明。
EUR オランド仏大統領=低インフレが成長を鈍化させ、EUの財政目標達成を困難にしており、ユーロ相場に大きく左右される。ユーロの下落は十分ではなく、ECBは流動性を供給するため、あらゆる措置を講じる必要がある。貿易黒字や金融情勢はドイツの投資増額を可能とし、拡大がドイツの行える最善の策。
EUR ムーディーズ=フランスは2014年・2015年の財政目標が達成できない可能性がある。
EUR EUの対ロシア制裁強化が始まる=ドイツはロシアへの戦闘シミュレーター輸出を停止、EU全体で雇用が減少するなど経済への不安感を懸念。
USD ラッカー・リッチモンド連銀総裁=市場はFRBの引締めペースを過小評価。投資家がFOMCの声明文を信用し過ぎている可能性。
USD ゴールドマン・サックス=2014年の年末まで、2015年の米成長を安定的に3.0%近くと見るのは理にかなう。
NZD NZ財務省=第2四半期のNZ成長率は鈍化へ。純輸出は第2四半期の伸びから縮小へ。
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