2014年7月27日日曜日

イベント・経済指標から考える今週の為替相場(7月28日~8月1日)

イベント・経済指標から考える今週の為替相場(7月28日~8月1日)


今週の経済指標から

今週は、30日の米第2四半期GDP・速報値と、同じく30日の米FOMC、そして、1日の米雇用統計を筆頭に、米国を中心に多くの重要な経済指標が控えている。その他でも、30日の独消費者物価指数、米ADP雇用統計、31日の独雇用統計、ユーロ圏消費者物価指数、カナダGDP、米シカゴ購買部協会景気指数、1日の英製造業PMI、米個人所得・個人消費支出、米ミシガン大学消費者信頼感指数、米ISM製造業景況指数、カナダ消費者物価指数など、短期的な変動を招く多くの経済指標が控えている。

イエレンFRB議長はもちろんのこと、カーニーBOE総裁、ウィーラーNZ中銀総裁などは、通貨当局者は、金利引き上げの時期や、継続の有無は指標次第であることを示している。本来ならば多くの指標を総合的に判断し予想してポジションをつくる必要があるが、短期勝負ではそんなことは気にしていられない。

サマーバケーションの真最中のこの時期、市場参加者は極端に減少しており、そうでなくても相場変動の縮小や取引量の激減は、中長期的な傾向になりつつある。今後も、目先の材料を利用して短期勝負だけに専念するのか、それとも、より長期間のポジションテークに徹するのか、二者択一を迫られそうなムードである。

為替市場の取引量は大幅に減少しており、大手プライムブローカーの中には、通貨監督当局から為替操作への疑いで監査が入り、他の大手も積極的な投機的ポジションに制限が加えられているところもあると言われている。

先週の為替相場は、ドル全面高の展開で、豪ドルは堅調に推移。個別には、NZDUSDが前週比で-1.55%の下落したことを筆頭に、AUDUSD以外ではドル全面高。USDJPYは小幅上昇し、AUDJPYを除き、円は他の主要通貨で全面高。強い順番をつければ米ドル、豪ドル、円の順になる。

3週間連続で値を下げたGBPUSDは、いまでも専門家の間では評価は高く、現状の下げは良い調整局面の場を提供しているだけとの声も多い。USDJPYは、地政学的リスク・有事で安全資産の円買いのムードは長続きせず、失望感が続き、テクニカルでもビットアップしている。ただ、102.20円を安定的に超えてくるまでは、極端に円ベア(USDJPYの上昇)を期待する必要もなさそう。


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