2014年7月20日日曜日

イベント・経済指標から考える今週の為替相場(7月21日~7月25日)

イベント・経済指標から考える今週の為替相場(7月21日~7月25日)

先週を振り返る

◎ マレーシア航空機がウクライナ東部で撃墜され、リスク回避の動きが強まる円高傾向が続く。
◎ NZのCPIは予想外に弱く、NZ乳業大手フォンテラの定期入札で、乳製品価格が下落し、NZドル売りが強まる。
◎ カーニーBOE総裁の議会証言で、利上げサイクルの開始時期は不明との発言に、ポンドの利食い売りが強まる。
◎ イエレンFRB議長の議会証言で、利上げ開始は今後の経済指標次第で、強い数字で早いペースとなる可能性を指摘。強い米経済指標にドル買いの反応が強まる。
◎ ポルトガルの金融不安が再燃(バンコ・エスピリト・サント(BES))に、ユーロ売りが強まる。

今週の経済指標から

今週は世界中の市場参加者が目を凝らして注目する経済指標や発言の予定はありません。市場全体ではサマー・バケーションに入り、大手投機筋の中でも休暇を取る人が多くなり始めています。各経済指標への反応は鈍くなりやすい反面、投機的な取引が減少することで、実需筋の動向に左右されやすくなることが予想されます。

今週特に注目しているのは、24日のNZの金融政策です。先週に調整色の売り強かったNZドルは、引き続き下落傾向を続けるのか、それとも買いに反転するのか、それを占う意味でも非常に重要です。今回も0.25%引き上げ予想が多く、3.5%の政策金利の引き上げが予想されています。その結果と、今回の利上げで最終となるのか、それとも、年内にもう一度0.25%の利上げが期待できるのか、中銀の声明が注目され、その内容で今後の方向性が決まる可能性が高いと考えます。

次は、調整の売りが続いている英ポンドの行方を判断する材料となる、23日のBOE金融政策委員会議事録、24日の英小売売上高、25日の英第2四半期GDPは重要です。特に市場センチメントはポンド買いが続いていますが、BOEの将来の利上げ時期を確認することができるのか、関心を持って見ています。

それ以外では、レンジ相場に入っている、AUDUSDの流れを変えることができるのか? 22日のデベル豪中銀総裁候補講演とスティーブンス豪中銀総裁講演を注視しながら、23日の第2四半期の消費者物価指数、24日の中国HSBC製造業PMI・速報値の結果は重要となります。

また、イエレンFRB議長の議会証言で「利上げ開始は今後の経済指標次第」とのこともあり、相変わらず米経済指標の強弱で短期的に相場が変動することは避けられない状態です。22日の米消費者物価指数、FHF住宅価格指数、中古住宅販売件数、24日の新規執拗保険申請件数、製造業PMI、新築住宅販売件数、そして、25日の耐久財受注は特に重要となります。



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