最近のデータでは、先週金曜日20日の終値ベースからは若干データは古くはなるが、5月13日から拡大が続いたドルのロングポジションは、7通貨計(円、ユーロ、スイスフラン、ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル)+11,867,881,995ドルと高水準を維持するも、前週+14,513,198,954ドルから減少し、久々に増加傾向に陰りが見られた。
NZ中銀の利上げ、欧州中銀の金融緩和パッケージの採用、BOEの将来的な利上げ観測と、予想通りの結果への反応よりも、イエレンFRB議長が示した、長期に渡り、緩和的な政策を継続するとの発言に、FRBの早期利上げ観測が萎んだこと、より市場へ影響を与えた結果と思われる。
NZドルは、+3,733と前週の+16,855からロングは急減した。ロングポジションの常連ではあるが、ショートが急拡大し、NZ中銀の利上げにもかかわらず、ネットポジションをかろうじて維持しているにすぎない状態になっている。今後のポジションの推移には注意が必要。
円ポジションは、-68,038で前週-82,162からショートが減少した。買いポジションの増加が要因となっているが、ショート常連の地位を継続しており、市場の円先安観は根強いものがある。
ポンドポジションは、+52,596で前週+35,842からロングポジションが増加した。売りポジションはほぼ同水準で、買いポジションが拡大したことが要因。ロングポジションの水準は4月15日以来となり、スポットレートは現在1.7の大台を達成、利食いを消化しながらも、ポンド先高期待は強いことが推測できる。
ユーロポジションは、-61,835で前週-57,185から、ショートポジションが増加した。5月13日の週にロングからショートに転換して以降、売りポジションは増加傾向を続けており、ECB理事会で一連の緩和策を発表した後でも、ユーロの先安期待は続いている。
豪ドルポジションは、+27,029で前週+28,247からほぼ変わらず。ここ数週間は2万コントラクト台の水準で、ロングポジションが継続的に続き、先行きに対して不安的な動きは見らない。スポットレートも0.94台で安定し続けている。
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