2014年6月22日日曜日

イベント・経済指標から考える今週の為替相場

イベント・経済指標から考える今週の為替相場

NZ中銀の利上げ、欧州中銀の金融緩和パッケージの採用、BOEの将来的な利上げ観測の継続、日銀の量的・質的緩和政策の継続と、各国で金融政策は異なる。それに、期待に反した、FRBのより長期的は緩和政策の継続見通しと、金利相場に敏感な為替市場は、FRBの早期利上げ観測が萎んだとで、ドル買いも一服した。

今週は、主要国で金融政策の発表もなく、シリアの混乱やウクライナ問題に続いて、事態が悪化しているイラクの武装組織による国内情勢悪化は、激しさを増し、原油価格の上昇を引き起こし、リスクポジションを取りにくくさせている。

金利相場から考えれば、当然NZドルがベストで、豪ドルもまずまずの地位にいる。地政学的リスクの高止まりによる、原油や金価格の更なる上昇を考えれば、豪ドルやカナダドルもスポットライトを浴びるはずである。

安全資産を考えれば、米ドル、円、スイスフランが優位にあるが、株価と債券価格が安定しており、まだ積極的にロングポジションを取ろうとは考えにくい。

チャートからは、カナダドルは上昇傾向にあり、USDCADは下落を続けており、豪ドルは底堅い状況に変わりなく、AUDUSDは上値を狙う余地な十分ある。

問題の円相場は、なんと言えばいいのか、円相場は無視しても差し支えないほど、動かない。将来的な円安へ向かう材料は、貿易赤字基調の継続化、本邦企業の投資の拡大、GPIFなどの年金基金などの海外への資金流出、など、など、山ほどある。しかし、最近の巨額な貿易赤字もやや減少し、海外からの投資もあり、為替相場は他の通貨との比較で、相場は以外に強い。日本経済の回復期待など、本邦株への投資意欲を、海外投資家はもっているのであろうか?

さて、今週の経済指標で、重要なイベントは極めて少ないものの、短期投機筋はそれぞれで腕を発揮し、相場を動かすことだろう。

動かしやすく、市場が注目しているものとしては、25日(木)米耐久財受注、26日(木)米個人消費、27日(金)日本消費者物価指数、独消費者物価指数が考えられる。その中でも、独CPIはECBの金融緩和パッケージ後のCPIだけに、結果と反応は興味深い。

今週も多くの発言が予定されているが、その中では、25日(木)ロウ豪中銀副総裁、26日(木)カーニーBOE総裁、27日(金)イングリッシュNZ財務相の発言は重要で、注意が必要。
























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