今週は、先週とは異なり主要国では重要なイベントは少ない週になっています。
今週、特に注目しているのは、豪雇用統計とNZ中銀理事会です。底堅く推移しているAUDと、ようやく下げ止まったNZD、この二つの通貨ペアの動向を興味深く見ています。
また、AUDに直接的に影響を与えやすい、中国の重要な経済指標も多く、8日(日)貿易収支以外でも、10日(火)中国消費者物価指数、13日(金)の中国小売売上高も、忘れることはできません。
豪州発では、12日(木)の豪雇用統計は非常に重要で、今までAUDUSDは、0.9200の大台トライを6日以上続けながらもサポートすることに成功し、ついに0.93台に上昇し終了し、底堅い展開になっています。大枠では0.9200~0.9400のレンジに入りしており、今週に限って考えれば0.9280~0.9380で推移する可能性は高く、そのレンジの信ぴょう性を確認する意味でも、雇用統計の数字と直後の値動きチェックする必要がります。
NZ発では、12日(木)のNZ中銀の金融政策では、政策金利0.25%の引き上げを織り込んでおり、実際の利上げと確認と、今後の継続的な利上げの有無が重要になっています。
NZDUSDは5月6日の高値0.8780手前から続落傾向が続きながらも、ようやく下げ止まり反発しています。これは、200日SMA=0.8400でサポートされ、NZ中銀理事会での利上げ前にポジション調整の買いが入っていたと思われます。
現在は、金利差相場とも言われていまが、相場が安定しロングポジションが少なくなると、キャリートレードの重要性が増してきます。金利差相場の再復活では金利3.0%台のNZドルの優位性は高いことも事実です。Weeklyチャートでは下髭の長い十字架の転換線が先週表れており、過去の0.8400~0.8600の相場から、0.8500~0.8700の相場にかさ上げすることができるのか、理事会のご声明が非常に重要になっています。
ECB理事会で追加緩和が決まり、当面はこれ以上の緩和策はないと言われているEURは、EURUSD1.35をボトムにしたものの、何処まで反発することができるのか? 1.3550~1.3750のレンジに入っているようにも思えてならず、今後も1.36以下ではショートポジションの巻き戻しが相当続く可能性があります。
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