いやはや、通貨ユーロは不思議なものである。ECBは量的緩和までとは言わないが、マイナス金利はLTROを再開など流動性の供給を実施したが、EURUSDは逆に1.36台で安定。ユーロ高は低インフレの原因の一つで、口先介入でそれを阻止していることは間違いないし、ユーロ圏への資金流入はピークアウトしていると総裁が言っているので、本当のことなのであろう。
金融緩和なので当然ながら、欧州株や債券強く、もしかしたら、まだまだ資金流入が続いているのではと疑いたくなる。また、その影響もあるのか、年内に量的緩和を終了し来年利上げが既定事実化しつつある米国の株価は連日最高値を更新している。
利下げ+ゼロ金利採用+流動性供給+量的緩和の恐れ=でも大幅に下がらないEUR。量的緩和終了へ+利上げ=でも大幅に上がらないUSD。それと、あえて言えば、資本市場で学術的実験を行っている、日銀・安倍政権(実験結果は今のところ良好のようだが、副作用は防護シールドで保護され、見えないようになっている)で動けないJPY。
話は変わりますが、政府はGPIFの資金を債券から国内株へシフトさせたいようです。運用の多様化ならば外株や外債も選択しでは? もし、国内株へのシフトならば、当然日本株は上昇し、それを材料に事前に禿鷹ファンドは日本株を釣利上げ、大儲けして喜んで撤退することでしょう。基本はゼロサムの世界ですから、誰が損をするのでしょう? もちろん......。
さて、それまでは、それならば、これらの通貨ペアは除き、他のGBP、AUD、NZD、CADなどの主要通貨での取引でも考えようか? と思うものの、馴染みなないのか、テクニカルでのシステムトレード以外は、積極的に取引をする向きも見られず。 そうそう、これらの通貨はコモンウェルズ通貨で、大英帝国と旧大英帝国の統治国家の通貨でもある(カナダはちょっと事情が違うかも知れませんが)。大英帝国の復活ですか?
そうそう、英国は不思議な国ですね。通貨ユーロに加盟せず、先の欧州議会選挙では反EU政党が躍進し、EU離脱を問う国民投票が2017年に実施が予定されている。BOEの四半期報告では42%が1年以内に利上げを予想しているらしい。マネーセンターとして、中東のオイルマネーの運用の多くはロンドンでマネージメントされ、投資先へと資金分配されるという。資金が動くときは、出る時も、戻る時も、ポンドが変動すると言われているが、そういえば、EURGBPは2013年7月以来下がりっぱなし。じゃポンド高?
0 件のコメント:
コメントを投稿