2014年6月7日(土曜)
【ストラテジー】
6月7日(土曜) 最新のIMMポジションと相場の動き
≪最近のデータが示すもの(6月3日データ)≫
7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットはショート-57,954コントラクトで、前週-32,255コントラクトからショートが-25,699増加した。ドルに換算したポジションはロング約99.1億ドルと前週の59.1億ドルから大幅に増加し、ドル先高期待が続いている。
コモンウェル通貨と呼ばれる、大英帝国とその旧連邦だった国の通貨、ポンド、豪ドル、NZドルが堅調に推移した。ウクライナ情勢も危惧が薄れ、ECBの追加利下げと、BOEの予想外に遅い利上げ見通しと、年内緩和縮小と来年の利上げをにらむ豪州、そして、既に引き上げを開始し今後の追加利上げが期待されるNZドルはようやく下げ止まり、金利差相場の流れは続く。
≪各通貨での変化≫
円=-74,218コントラクトと、前週の-59,036から、ショートポジションは拡大。スポット・レートは3日の102.50円台から、翌4日には102.80円近くまで円安が進みながらも加速することはできず、金曜日には一時102.10円台まで下落、一進一退の動きとなっている。
ユーロ=-33,025コントラクトと、前週の-16,633からショートが増加、4週連続の増加となった。スポット・レート3日に1.36台を維持していたが、5日のECB理事会後に1.35台まで急落した後、再び1.36台へ値を戻し、ショートポジションが減少している可能性がある。
ポンド=+34,974コントラクトと、前週の+35,304からロングは微減。スポット・レートは4日に1.67近くまで下落した後に、1.6850近くまで値を戻し、底堅く推移。市場参加者は1年以来の利上げ予想が増えており、ポンドの先高期待は強い。
豪ドル=+21,527コントラクトと、前週の+15,848からロングが増加。9週連続でプラス圏を維持しており、スポット・レートは3日の0.92台から0.93台へ上昇し、先高期待が続いている。
NZドル=+17,944コントラクトと、前週の+17,944から微減。スポット・レートは3日の0.84台から一時0.86近くまで上昇、先週末には0.85近辺で終了、久しぶりの上昇になっている。
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