ウクライナ問題は小康状態を続けているが、イラク情勢の悪化に原油価格は上昇、その影響でカナダドルは強く、年初の高値(カナダドル)水準に近づき、USDCADは下落。ポンドを含めコモンウェルズ通貨高の動きが目立ち、金利差相場なのか、豪ドルやNZドルも堅調に推移。将来的な利上げ観測が続くポンドも強い。
ユーロは、金融緩和パッケージの発表に、将来的に量的緩和まで実施するのか、いや、低インフレ傾向が弱まるのか、今後の数ヶ月間は、様子を見守る以外、手の打ちようがない。結果として、EURUSDの相場に期待を持つことはできない。
円は、期待感の円ショートへと動き、レンジ相場の上限を超えられず、再び元の水準に逆戻り。過去の影響は影が薄く、円相場に関心を持って取引をする大手投機筋はあまり見られない。ただ、金利差、経常赤字の恒常化、本邦企業の海外資産の購入、GPIFなどの資金流出など、将来的な円売り材料は多い。目先はレンジ相場の下限をトライする可能性が高いが、いつまで続くことやら。
さて、今週は、注意しなければならないのは、7月4日(金)が米独立記念日で休日にあたり、その前日7月3日(木)に、重要な米雇用統計、ECB理事会+ドラギECB総裁の記者会見が控えていることである。
このリスクを考えれば、その発表前までは、よほどインパクトの大きい、誰が見ても方向性が分かるような材料が提示されなければ、テクニカルポイントをブレークし、新たなトレンドを作ることは難しいと判断。今週は事実上、4日間しかなく、月曜日から比較的重要な経済指標が目白押し。ただ、それらの多くは一時的な値動きにとどまる可能性が高い。
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