2014年6月27日金曜日

6月27日(金曜) 昨日、海外市場の動き

6月27日(金曜) 昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

前日の弱い米GDPと耐久財受注に続き、今日も米個人消費支出は弱く、直後はドル売りが強まるが、ドル売りの流れは限定的で、市場の反応は通貨間により異なる。

カナダドル高が目立ち、USDCADは1.0700の大台を割り込み続落、NZDUSDは終値ベースで年初来の最高値を更新。GBPUSD1.70の大台を復活、AUDUSDは0.9400の大台を復活。USDJPYはレンジ相場ながら上値は徐々に切り下がり、EURUSDは1.3550~1.3650のレンジへ。

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アジア市場は、前日の弱い米GDPと耐久財受注を受けた、サプライズのドル売りの流れが継続するのか、それとも今後の米経済の回復を先取りした買いに、ドル売りは止まるのかわからず。米国市場の動向を見守る動きに小幅なレンジで推移した。

欧州市場は、アジア市場の停滞した動きから流れは変わり、GBPはBOEの住宅市場の抑制策が予想より厳しくなく、ポンド買いが強まり、AUD+NZD+CADは安定して緩やかに上昇、EURは弱く、JPYは動けず。

米州市場は、予想外に弱い米個人消費に、直後は主要通貨でドル売りが続いたが、例外はユーロで1.3600の大台を割り込む。 ブラード・セントルイス連銀総裁の米GDP3.0%の予想や、2015年第1四半期末までに利上げが適切との発言もあり、米経済の弱気なムードは弱まる。

USDJPYは101.50円まで下落したが、101.70円台まで値を戻し、レンジ相場の上値が切り下がる。EURUSDは1.3580を割り込みながらも、1.36台を復活、1.3550~1.3650のレンジ相場は変わらず。GBPUSDは1.7030を超えたが続かず、1.7000~1.7040のレンジ取引で、再び1.70台の大台で終了し、今後の上昇への動きを維持。AUDUSDは0.9410台へ上昇し、0.9395~0.9420のレンジで上下、0.9400台を底固めし上昇再買いの準備段階。USDCADは1.0700の大台を割り込み、続落傾向が続き、カナダドル高の流れは変わらず。


***** 発言・その他 *****

○バイトマン独連銀総裁=証券化市場を復活させることは、金融政策の主要な任務ではない。資産担保証券(ABS)などの債券買い入れは、ECBが欧州の不良債権の受け皿になる恐れがある。
○BOEの金融安定報告=住宅市場の過熱を抑制するため、住宅ローン規制の導入を発表。新規の住宅ローン85%の融資額を借り手の所得の4.5倍に制限→ 予想より厳しい規制とはならず、住宅建設株は上昇。引き続き早期利上げ観測の期待感が残り、ポンド買いが強まる。
○カーニーBOE総裁(金融安定報告発表後の会見)=英経済の最大のリスクは住宅関連で、住宅バブルに対して予防的に対処する。
○カーニーBOE総裁=利上げは緩やかで限定的。3年以内に政策金利2.5%という水準は、緩やかな範囲内。
○国家公務員共済、地方公務員共済、私学共済の3共済=5月以降、国内株式を積極的に購入→ 3共済から資金配分を受けた運用会社が5月から株式購入を開始、6月末までに購入を終わらせるよう求められている。
○ロシア上院=プーチン大統領に付与していたウクライナへの軍派遣権限を同大統領の要請に応じて取り消す。
○米第2四半期GDPの見通しを引き下げる動きへ=バークレイズ4.0%→2.9%。
○ラッカー・リッチモンド連銀総裁=金融政策が構造改革の埋め合わせすることは困難。低金利は長期失業問題をほとんど支援しない可能性。最近のインフレは全てがノイズではない。最初の利上げするタイミングを特定できず。
○ブラード・セントルイス連銀総裁=失業率は6%を下回り、インフレ率は2%の目標に向けて加速する可能性が高い。経済は大方の認識よりも正常に近い状態にある。GDPは第2四半期に上向き、第4四半期の成長は3%を予想、2015年第1四半期末までに利上げに踏み切ることが適切。
○ブラード・セントルイス連銀総裁=米クレジット市場が正常な状態に向かって改善する中、低金利の継続を正当化するのは一層困難。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

21:30 USD 新規失業保険申請件数==31.2万件(予想31.1万件 前回31.4←31.2万件)
21:30 USD 5月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.3%)、個人消費支出=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.0←-0.1%)、PCE価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、PCE価格指数=前年比1.8%(予想1.8% 前回1.6%)、コアPC価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.4%)→ 個人所得は予想通りだが、個人消費は弱く、直後からドル売りが強まる


***** 今日の予定、主な経済指標・その他 *****

7:45 NZD 5月 貿易収支=予想2.5億NZドル 前回5.34億NZドル、輸出=予想 前回45億NZドル、輸入=予想 前回39.6億ドル
8:30 JPY 5月 失業率=予想3.6% 前回3.6%、有効求人倍率=予想1.08 前回1.08
8:30 JPY 5月 全国消費者物価指数=前年比予想3.7% 前回3.4%、除生鮮・前年比予想3.4% 前回3.2%、除食品・エネルギー=前年比予想2.2% 前回2.3%
8:30 JPY 6月 東京都消費者物価指数=前年比予想3.1% 前回3.1%、除生鮮・前年比予想2.8% 前回2.8%、除食品・エネルギー=前年比予想1.9% 前回1.9%
9:00 NZD イングリッシュNZ財務相の講演
15:45 FRN 第1四半期 GDP・確報値=前期比予想0.0% 前回0.0%、前年比予想0.8% 前回0.8%
17:30 GBP 第1四半期 GDP・確報値=前期比予想0.8% 前回0.8%、前年比予想3.1% 前回3.1%
17:30 GBP 第1四半期 経常収支=予想-173億ポンド 前回-224億ポンド
18:00 EUR 6月 消費者信頼感指数・確報値=予想-6.7 前回-7.1
18:00 EUR 5月 業況判断指数=予想0.40 前回0.37
18:00 EUR 5月 景況感指数=予想103.0 前回102.7、企業景況感=予想-3.0 前回-3.0、サービス業景況感=予想4.0 前回3.8
21:00 GER 6月 消費者物価指数・速報値=前月比予想0.2% 前回-0.1%、前年比予想1.0% 前回0.9%、HIPC・前月比=予想0.2% 前回-0.3%、HICP・前年比=予想0.7% 前回0.6%
21:30 CAD 5月 鉱工業製品価格指数=前月比予想0.0% 前回-0.2%
21:30 CAD 5月 原材料価格指数=前月比予想-0.1% 前回0.1%
22:55 USD 6月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=予想82.0 前回81.2

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