6月20日(金曜) 昨日、海外市場の動き
***** 昨日のポイント *****
前日にイエレン議長が目標達成のため必要な限り刺激策を堅持すると公約、米金利の低下に、ドル売りへと傾いているが、一時的な動きと思われる。結局は金利差相場を継続中で、USDとGBP、NZDへの投資意欲は強く、利上げできない円は売り圧力は変わらずだが、目先は101.50~102.50のレンジを抜け出せず。
BOE政策委員から早期利上げ示唆する発言が続き、GBPUSDは1.70の大台へ、テクニカル買いと金利差狙いの買いが続くAUDUSDは、0.94台を回復するも利食い先行でやや下落。欧州でのドル売りも、米国では予想を上回る米経済指標が続きドルの買い戻しへと動く。
◎NZ第1四半期GDPは、前年比は3.8%と6年ぶりの高水準ながら、前期比は予想を下回りNZD売りが一時強まる。ただし、NZ中銀の利上げ期待は残る。
◎スイス中銀は予想通り政策金利を0.0%で据え置き、ECBの利下げによるEURCHFの売り圧力に注視する姿勢を再確認。一時EURCHFは下落へ。
◎英小売売上高は予想通りで動けず。
◎米新規失業保険申請件数は予想より若干改善、フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、予想より強く、CB景気先行指数は予想を若干下わが前回より増加。米株もマイナス圏から値を戻し、ドル買い戻しへと動く。
◎マカファティーBOE政策委員は、今後数カ月の経済指標が利上げ時期を決定する上で重要と、早期利上げ観測にGBPUSDは1.70の大台を突破、ポンド買いの流れが続く。
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USDJPYは、狭いレンジが続くも、FOMC後の米金利の低下を材料に、潜在的なウクライナとイラクの緊張激化が復活、スイスフランと共に安全資産の買いと思われる動きへと変化。さらに、短期の円ショートポジションの巻き戻しが続き102円台を割り込み、101.70円台まで下落したが、米国市場に入り102円近くまで値を戻す。短期的な下落と中長期の円安とミックスした相場に変わりなし。101.50円割れたら撤退のロングポジションがベスト。
EURUSDは、ようやく1.36台を超えた。ECBの緩和政策パッケージ発表後の安値1.35で下げ止まり、ECB理事会とFOMも終わり、米金利の低下に底値の見えなかった下値不安感もやわらいできた。テクニカルでようやく反発を示すインディケータもあるが、1.3550~1.37のレンジをそう簡単に脱することは難しいと判断。共に逆張り相場にはまりやすい。
AUDUSDは、0.94台を維持。底値を切り上げながらも、6月12日の高値0.9430台で上げ止まり、目先は利食い売りが優勢になりやすいが、4時間×200SMA(現在0.9335)をボトムに下げ止まり緩やかな上昇を続けていることで、どうしても期待は0.9450を超え0.9500の大台トライと考えやすい。基本路線は0.9370台で買い、0.9300を割り込んだら撤退の中期的なポジションがベスト。
***** 発言・その他 *****
◎ノルウェー中銀=政策金利を現行の1.5%への据え置きを決定、予想通り。利上げ開始の見通しを2015年夏→2015年末までに修正し先送り。
◎ウィールBOE政策委員=現時点で利上げの根拠はなく、極近い将来に状況が変われば驚き。年内の話となれば別だが、経済動向を見極める必要がある。
◎ジョルダン・スイス中銀総裁=スイスフランは引き続き高水準で、ユーロ圏の利下げが国内に及ぼす影響を注視。
◎黒田日銀総裁=2%の物価目標は達成に向け進んでいる。当面は現状の政策を継続。 政策の変更は、市場への影響を意識し適切に調整。
◎マカファティーBOE政策委員=政策決定は中立的になりつつある。今後数カ月の経済指標が利上げ時期を決定する上で重要。
◎コンスタンシオECB副総裁=低インフレが長引けばユーロ圏に害が及ぶが、そうした事態は引き続き起こりそうにない。ユーロ圏のインフレ率低下を避けるECBの決意に疑う余地はなく、対応策には、包括的な資産購入プログラムも含む。
◎オバマ米大統領=最大300名の特殊部隊をイラクへ派遣。米軍がイラクで戦闘に戻ることはない。
◎李克強・中国首相=7.5%という今年の中国の成長目標は理に適う。消費者物価の目標は3.5%。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
7:45 NZD 第1四半期GDP=前期比1.0%(予想1.2% 前回1.0←0.9%)、前年比3.8%(予想3.7% 前回3.3←3.1%)→ 前期は予想を下回るが、建設部門が強く前年比は6年ぶりの高水準
16:30 CHF スイス中銀 金融政策を発表=政策金利0.0%の据え置きを決定、予想通り。
17:30 GBP 5月 小売売上高=前月比-0.5%(予想-0.5% 前回1.0←1.3%)、前年比3.9%(予想4.3% 前回6.5←6.9%、除燃料=前月比-0.5%(予想-0.6% 前回1.7←1.8%)、前年比4.7%(予想4.8% 前回7.4←7.7%)→ ほぼ予想通りの結果に、相場は動けず。
21:30 USD 新規失業保険申請件数=31.2万件(予想31.4万件 前回31.8←31.7万件)→ 予想を若干下回り改善へ
23:00 USD 6月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数=17.8(予想14.0 前回15.4)→ 予想を上回る
23:00 USD 5月 CB景気先行指数=前月比0.5%(予想0.6% 前回0.3←0.4%)、一致指数=0.3%(予想 前回0.2%)、遅行指数=0.4%(予想 前回0.3%)→ 予想を若干下わが前回より増加
***** 予定、主な経済指標・その他 *****
15:00 GER 5月 生産者物価指数=前月比予想0 前回-0.1%、前年比予想-0.7% 前回-0.9%
15:00 CHF 5月 貿易収支=予想 前回24.25億スイスフラン
17:00 EUR 4月 経常収支=予想 前回209億ユーロ、季調済=予想194億ユーロ 前回188億ユーロ
21:30 CAD 4月 小売売上高=前月比予想0.6% 前回-0.1%、除く自動車前月比 予想0.3% 前回0.1%
21:30 CAD 5月 消費者物価指数=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想2.1% 前回2.0%、コア前月比予想0.2% 前回0.2%、コア前年比予想1.5% 前回1.4%
23:00 EUR 6月 消費者信頼感指数・速報値=予想-6.5% 前回-7.1%
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