2014年6月16日月曜日

6月16日(月曜)午後22:45時 欧米市場の動き

6月16日(月曜)午後22:45時 欧米市場の動き

今日は月曜日で積極的に動きにくい状況が続いている。米国は年内に緩和を縮小させ、来年には利上げをすると思われており、米ドルの先高観は値強いものがある。

一方の円は、日本の法人税減税、GPIFの運用見直し期待の円売り材料と、ウクライナ政府と親ロシア派の武力組織との対立は止まず、イラク過激派武装組織の勢力は拡大、これらの地政学的リスクの円買い材料と強弱が混在し、テクニカルでも持ち合い相場の中に収まっている。

米経済指標に相場は動ぜず。予想を上回る米NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、鉱工業生産、設備稼働率にも動けず。

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週初のアジア市場は、いつもながら主体性は乏しく、小幅なドル売りの流れから始まった。USDJPYは小幅下落し円高へ、USDCADも小幅下落。AUDUSDやNZDUSDも底堅く小幅上昇、GBPUSDは先日のカーにBOE総裁発言に続き、ビーンBOE副総裁が利上げの、正当性に言及、終盤にかけてついに1.7000の大台を試し買いが強まった。

欧州市場の序盤は、アジア市場の流れは変化し、ドル買い戻しからスタート。GBPUSDは相次ぐ利上げを期待させる発言にも、市中金利は追従せず、1.70台→1.6950台まで下落。AUDUSDは0.9410台→0.9270台へ下落、USDCADは1.0840台→1.0880台へと上昇しカナダドルは下落、NZDUSDは0.8700を直前から0.8660台まで下落。USDPYは相変わらず10180~95円の狭いレンジで動けず。

米国市場は、予想を上回る米NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、鉱工業生産、設備稼働率にも、ドル買いの反応は鈍く、逆にEURUSDは1.3560台を回復。USDJPYは101.80~90円で動けず、他の主要国通貨も小幅な動きで推移した。

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○日銀月報=景気の現状判断を据え置く。国内企業物価の先行きは当面緩やかな上昇を続ける。鉱工業生産は、基調として緩やかな増加を続けている。
○FT紙(15日)=公的通貨金融機関フォーラム(Omfif)レポートでは、世界の中央銀行は、低金利による収益悪化を補うため、運用資金を株式に振り向け、世界の株式市場で中銀の一群が主要な投資家になっている。潜在的に資産価格の過熱を助長する可能性がある。
○FT紙(15日)=公的通貨金融機関フォーラム(Omfif)レポートでは、世界の公的投資家は、近年に少なくとも1兆ドルの資金を株式に振り向けたと推測。 近年の債券利回り低下による収入減で世界の中銀は合計で2000億ドルから2500億ドルの金利収益を失ったとの推計。
○イラクは過激派武装組織の勢力拡大で、緊張が続く。米政府は空母ジョージ・H・W・ブッシュをアラビア海北部からペルシャ湾に移動。
○ケント豪中銀総裁候補=商品価格の下落で豪ドルは高すぎる。どこかの時点で下落しても驚きではない。失業率は2015年も高水準が続く見通し。
○ビーンBOE副総裁=利上げは英経済が正常化しつつあることを示す。英経済は楽観的になる理由が多くある。長期間低金利を続けることは好ましくない。
○バイトマン独連銀総裁(独週刊誌フォークス)=通貨切り下げを狙えば、他中銀も追随し、敗者しか生み出さない切り下げ競争につながる。
○独連銀月報=第2四半期の成長率は鈍化する可能性がある。

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8:01 GBP 6月 ライトムーブ住宅価格=前月比0.1%(予想 前回3.6%)、前年比7.7%(予想 前回8.9%)
12:20 AUD ケント豪中銀総裁候補の講演
18:00 EUR 5月 消費者物価指数(HICP)・確報値=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回0.2%)、前年比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、コア前年比0.7%(予想0.7% 前回0.7%)→ 速報値と変わらず
21:30 USD 6月 NY連銀製造業景気指数=19.28(予想15.0 前回19.01)、仕入価格=17.20(前回19.78)、新規受注=18.36(前回10.44)、雇用者数=10.75(前回20.88)→ 予想を上回る強い数字
22:00 USD 4月 対米証券投資(ネットTICフロー合計)=1368億ドル(予想 前回-1223←-1261億ドル)、長期有価証券(株式スワップなど除く・億ドル)・長期TICフロー=-242億ドル(予想375億ドル 前回41←40億ドル)
22:15 USD 5月 鉱工業生産指数=前月比0.6%(予想0.5% 前回-0.3←-0.6%)→ 予想を上回る
22:15 USD 5月 設備稼働率=79.1(予想78.9% 前回78.9←78.6%)→ 予想を上回る→ 予想を上回る

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