2014年6月15日日曜日

今週の主な経済指標・その他注目点(6月16日~20日)

今週の主な経済指標・その他注目点(6月16日~20日)



今週の経済指標を見てみましょう




今週のメイン・イベントは、なんといっても18日(水曜)の米FOMCとイエレンFRB議長のFOMC後の記者会見です。

今回も、12月、1月、3月のFOMCで決定された、量的緩和の縮小を継続することが予想されています。最近の強い米経済指標に、年内に量的緩和を縮小させ、予想より早い時期に利上げへ動き出す可能性が最近よく耳にしますが、イエレン議長の口から今後の方向性を示す発言を聞くことができるのか? これが今週で最も重要なイベントです。

さて、格は落ちるものの、17日(火曜)の豪中銀の議事録、18日(水曜)のBOE金融政策委員会の議事録にも目は離せません。AUDとGBPと上昇を続けている通貨の流れが加速するのか、失速するのかを判断することができます。

昨今の金利差相場。消費者物価指数への感応度は高いものがあります。17日(火曜)英消費者物価指数、米消費者物価指数、20日(金曜)カナダ消費者物価指数は特に重要です。

急伸しているポンドやNZドル相場を考えれば、19日(木曜)の英小売売上高と、NZGDPは、まず売買の材料にされることは固いと思われます。


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相場は動くときには、テクニカルとは別に、変動を引き起こす材料がきっかけとなることが多くあります。

6月5日にはECB理事会で、量的緩和まではいきませんでしたが、政策金利の引き下げやマイナス金利の実施を含めた金融緩和パッケージを示したことで、ユーロは下落し1.3500のテクニカル・ポイントで下げ止まり、売り買いの攻防が続いています。まだ達成感は感じられず、遅かれ早かれこの水準を割り込み、鬼が出るか蛇が出るかを試すことを虎視眈々と狙っています。

先週は、カーニーBOE総裁が「成長が減速する兆候は少なく、利上げが予想より早まる可能性」を示唆。サプライズ発言にポンドは急伸し1.7000の大台を前に上げ止まっています。これもまた1.7を試さずにおくものかと、そのチャンスを狙っていることは明らかです。

NZは、6月12日に政策金利を引き上げ、3月、4月、6月と3回連続の上昇に、2.5%→3.25%まで上昇、今後も利上げを継続する可能性は残っており、6月に入りNZDUSDは0.84→0.87まで上昇しています。

ウクライナ軍用機が親ロシア派の攻撃を受け47名全員が死亡、イラクでも過激派組織が地方都市を制圧、首都に向かって進撃を進めており、地政学的リスクの高まりに、安全資産の買いが選好される状況になっています。この流れが続くことも予想され、投機的な動きとして通貨では、円やドル買いにつながることが多くありました。






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