***** 昨日のポイント *****
金利差相場の動きは変わらず、NZDUSDとAUDUSDは堅調に推移。米小売売上高は予想を下回り、米輸入物価指数と米新規失業保険申請件数も弱く、ドル売りの流れへと変化。オバマ米大統領は、イラクの過激派の攻撃で空爆の選択肢を示唆、ウクライナ東部でロシア戦車が国境を超え侵入、にわかに緊張が強まり、円買いの材料になる。
オズボーン英財務相は、住宅ローン規制の強化で、ローン上限を設定するために権限をBOEに付与、住宅市場の落ち込みを懸念したポンド売りは、カーニーBOE総裁の利上げ時期の早まりを示唆する発言に、ポンドは買い戻され、EURUSDは1.3510~20のトライに疲れたのか1.3570台まで買い戻されるが、ボトムアウトの雰囲気は見えず。
◎NZ中銀は予想通りに利上げを実施、NZドル高は止まらず。
◎ウィーラーNZ中銀総裁は今後の利上げについて、経済・金融指標とインフレ圧力と為替が決め手。
◎豪雇用統計は、雇用者数は予想外のマイナスへ、相場は逆に豪ドルの買いの強さを再確認。
◎ECB月報は、必要であれば、追加金融緩和を迅速に行動。
◎スペンサーNZ中銀副総裁は、通貨下落と金利上昇が望ましいと発言、しかし、NZドル買いは止まらず。
◎ボリ・スウェーデン財務相は、ECBの追加緩和によるユーロ安で、クローナ高に警戒が必要。
◎米小売売上高は、予想を下回り、米輸入物価指数と米新規失業保険申請件数も弱く、ドル売りの流れへと変化。
◎オバマ米大統領は、イラクの過激派の攻撃で空爆の選択肢を示唆。
◎東部でロシア戦車が国境を超え侵入。
◎オズボーン英財務相は、住宅ローン規制の強化で、ローン上限を設定するために権限をBOEに付与、
◎バイトマン独連銀総裁は、量的緩和は毒薬、反対姿勢は変わらず。
◎ヤズベツ・スロベニア中銀総裁は、追加緩和措置が必要かを見極めている。必要があれば大規模な資産買い入れの実施を支持。
◎カーニーBOE総裁は、利上げは予想より早まる可能性を示唆、GBPUSDは急伸。
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アジア市場は、早朝にNZ中銀は予想通りに政策金利を0.25%引き上げ3.25%に決定。直後はいつもながら両サイドのストップを付ける動きに、直後NZDは下落し、直ぐに反発へと転じて上昇。次回の利上げを示すトーンは経済と為替相場次第と、通貨高を暗にけん制する発言に、大幅な上昇とはならず。豪雇用統計では失業率は前月と変わらずだが、雇用者数は予想外のマイナスで、直後こそAUD売りが強まったが、過ぎに萎み発表時の水準に逆戻り。 USDJPYは102円台を回復するも102.10円台までの上昇にとどまる、決定的な動きにならず。USDCADは相変わらず下落し、カナダドル高を継続。
欧州市場は、弱いユーロと強いNZドルの流れは変わらず。ユーロ圏の鉱工業生産が予想を上回ったが、ユーロ買い弱く1.3510台まで下落、早朝に利上げを実施したNZドルは、スペンサーNZ中銀副総裁が「通貨下落と金利上昇が望ましい」との発言もあったが、買いの流れは止まらず。0.8680台へ上昇。ポンドは卸売物価指数が予想よりマイナス幅が縮小、GBP買いが続き1.6820台を維持。USDJPYは101.90円をボトムに下げ止まるも戻りは非常に限定的で下値トライが続く。
米国市場は、予想外に弱い米小売売上高を筆頭に、新規失業保険申請件数と輸入物価指数も弱く、ドル売りへ変化。USDJPYはイラクとウクライナでの緊張感の高まりと、今日の日銀の金融緩和見送りを意識した円買いに、101.60円台まで続落。EURUSDは1.3520台から一時1.3570台まで値を戻し、AUSDUSDとNZDUSDも相変わらず堅調に推移、GBPUSDは、英国の住宅市場の規制強化の動きに一時下落するも、1.6800台を維持し、カーニーBOE総裁は利上げが予想より早まる可能性を示唆、早朝には1.6910台まで上昇。
***** 発言・その他 *****
◎ポロッツ・カナダ中銀総裁(カナダ金融システム報告を受けた会見)=現在の住宅指標は快適。カナダの家計負債は米国と比較してもかなり高い。先週の政策金利の決定は下振れリスクに基づく。
◎イタリア3年債利回りは、ユーロ導入来の低水準0.89%へ下落。
◎ECB月報=必要であれば、ECBとして追加金融緩和を伴い迅速に行動する。低インフレ期間が過度に長引くリスクに対し、さらなる対応が必要な場合、ECB理事会は責務の範囲内において非標準的措置を用いる方針で一致している。ユーロ圏を総合的に見ると、現状では明白なデフレ状況が差し迫っている兆しはない。
◎ECB市中銀行へマイナス金利を適用=翌日物預金は2011年来の低水準。
◎バイトマン独連銀総裁=金融市場が逆の見方を示しても、危機は終了から程遠い。資産買い入れは政府にとり甘い毒薬、終了時に不快な現状に直面。国債買い入れは、金融政策を財政ファイナンスに限りなく近づける。
◎ヤズベツ・スロベニア中銀総裁=追加緩和措置が必要かを見極めている、必要があれば大規模な資産買い入れの実施を支持。追加利下げ実施の可能性は依然残されているが、短期的に必要になるとは考えていない。 現時点での行動に一段と注意深くなる必要がある。新たな金融危機に再突入するリスクがある。
◎オズボーン英財務相=住宅ローンに関する新たな権限をBOEに付与、所得や不動産価値で、住宅ローンに上限を設けることが可能へ→ ポンド売りが強まる。
◎カーニーBOE総裁=利上げが予想より早まる可能性を示唆。
◎年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)=基本ポートフォリオ見直しを前に国債売却に動いているとの観測が浮上。
◎FRB関係者=量的・質的緩和の出口以降も拡大したバランスシートを当分の間維持し、短期金利の引き上げを先行させることもあり得る。
◎ウィーラーNZ中銀総裁の声明=政策金利を0.25%引き上げ3.25%に決定した。利上げペースは、今後の経済・金融指標とインフレ圧力への影響による。建設セクターを中心にインフレ圧力が増加。交易条件と移民の増加が成長を下支えているが、通貨高がこれを相殺。インフレ期待を引き続き抑制し、金利を一段と中立水準に戻すことが重要。
◎ウィーラーNZ中銀総裁の声明=経済のモメンタムは力強いものの、先行きについては不透明感が大きく、金利政策に影響を及ぼす可能性がある。政策は経済指標やNZドルの強さに大きく左右されるが、主要変数で不透明緩和大きい。
◎スペンサーNZ中銀副総裁=通貨下落と金利上昇が望ましい。金利の中立水準は4.5-5.0%。NZドル安は予想以上の利上げを招く可能性がある。
◎ウクライナ大統領府=ロシアから複数の戦車が国境を越えてウクライナ東部に侵入。
◎ボリ・スウェーデン財務相=ECBの追加緩和によるユーロ安で、クローナ高に警戒が必要。
◎オバマ米大統領=イスラム過激派が攻勢を強めているイラクで、政府の反撃を支援するため空爆の選択肢も排除しない。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
6:00 NZD NZ中銀 金融政策発表=3.0%の政策金利を0.25%引き上げ3.25%を決定、予想通り
6:05 NZD ウィーラーNZ中銀総裁の記者会見
8:01 GBP 5月 RICS住宅価格=52%(予想52% 前回54%)
10:30 AUD 5月 雇用統計: 失業率=5.8%(予想5.9% 前回5.8%)、新規雇用者数=前月比-4,800人(予想10,000人 前回10,300人←14,200人)→ 雇用者数が予想を下回りマイナスとなり一時AUD売りが強まるも限定的
15:00 GER 5月 卸売物価指数=-0.1%(予想-0.3% 前回0.2%)、前年比-0.9%(予想-1.1% 前回-1.3%)→ 予想よりマイナス幅が縮小、GBP買いが強まる
15:45 FRN 5月 消費者物価指数(HICP)=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比0.8%(予想0.7% 前回0.8%)
17:30 EUR ECB月報
18:00 EUR 4月 鉱工業生産指数=前月比0.8%(予想0.5% 前回-0.4%←-0.3%)、前年比1.4%(予想0.9% 前回0.2%←-0.1%)→ 予想を上回るがユーロ買いに繋がらず
21:30 USD 5月 小売売上高=前月比0.3%(予想0.6% 前回0.5←0.1%)、除自動車 前月比=0.1%(予想0.4% 前回0.4←0.0%)、除自動車・エネルギー 前月比0.0%(予想0.4% 前回0.3←-0.1%)
21:30 USD 5月 輸入物価指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.5←-0.4%)、前年比0.5%(予想 前回-0.3%)
21:30 USD 週刊新規失業保険申請件数=31.7万件(予想31.0万件 前回31.3←31.2万件)
21:30 CAD 第1四半期 設備稼働率=82.5(予想82.4% 前回82.2←82.0%)
21:30 CAD 4月 新築住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)
23:00 USD 4月 企業在庫=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.4%)
23:30 CAD カナダ中銀の金融安定レビュー
0:15 CAD ポロッツ・カナダ中銀総裁の講演
***** 本日予定、主な経済指標・その他 *****
JPY 日銀金融政策決定会合
14:30 CNY 5月 小売売上高=前年比予想12.1% 前回11.9%
14:30 CNY 5月 鉱工業生産=前年比予想8.8% 前回8.7%
15:00 GER 5月 消費者物価指数・確定値=前月比予想-0.1% 前回-0.1%、前年比予想0.9% 前回0.9%、HICP前月比 予想-0.3% 前回-0.3%、HICP前年比 予想0.6% 前回0.6%
15:30 JPY 黒田日銀総裁の記者会見
17:30 GBP 4月 建設支出=前月比予想 前回-1.0%、前年比予想 前回6.4%
18:00 EUR 4月 貿易収支・季調済=予想159億ユーロ 前回152億ユーロ、季調前 予想120億ユーロ 前回171億ユーロ
21:30 USD 5月 生産者物価指数=前月比予想0.1% 前回0.6%、コア(除食品・エネルギー)前月比=予想0.1% 前回0.5%
21:30 CAD 4月 製造業売上高=前月比予想0.5% 前回0.4%
22:55 USD 6月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=予想83.0 前回81.9
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