***** 昨日のポイント *****
米早期利上げ願望のドルロングが、来週のFOMCを前に調整され、日銀の追加緩和の願望は、特に薄らぐ昨今、明日の日銀金融政策決定会合を前に調整され、ドルは弱く、円は強い。
金利差相場の継続に豪ドルは強く、原油価格の上昇にカナダドルは強い。金利と利上げ継続期待にNZドルは強い流れが続き、早朝のNZ中銀の金融政策の発表では予想通り、政策金利を0.25%引き上げ、3.25%に決定、NZドル買いが強まる。
◎国立経済社会研究所(NIESR)10日は、英経済は2008年1月のリセッション前のピークをついに上回った。
◎世界銀行は、ウクライナ危機の影響に今年の世界成長見通しを、3.2%→2.8%に引き下げる。
◎ハンソン・エストニア中銀総裁は、量的緩和の選択肢は検討すべき。
◎英失業率は、予想外に低下し2009年1月以来の低水準へ。
◎早朝に発表された、NZ中銀の金融政策は、予想通り政策金利を0.25%引き上げ、3.25%に決定。
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アジア市場は、弱いユーロ、強いNZD・AUD・CADと、先日の海外市場の流れを継続。USDJPYは102.40円を超えられず、102.20~40円のレンジにとどまるが、上値は重い。EURUSDは、1.3550台まで戻すことはできず、1.3520台まで小幅下落し、上値の重い展開が続く。GBPUSDは、1.6740をボトムに下げ止まるが、買い戻しも弱く1.6740~60のレンジへ。AUD・NZDU・カナダドルは上昇、AUDUSDは0.9390を目指し、NZDUSDは0.8550を超えて上昇し、USDCADは1.0880台へ小幅下落。
欧州市場は、ドル全面安へ。強い雇用統計を受けたポンド買いと、豪ドル+NZドル+カナダドル+円は上昇へ。英雇用統計の失業率は予想外に低下し、GBPUSDは1.68近くまで上昇。USDJPYは一時101.80円台まで下落、AUDUSDは0.9400の大台を、NZDUSDも0.8570台を達成、USDCADは一時1.0880近くまで下落し、カナダドルは上昇。EURUSDは1.3520台をボトムに、一時1.3560近くまで上昇。
米国市場は、米国株は弱いが米金利の低下は弱まり、ドル売りの流れも治まる。USDCADは1.0880のポイントを割り込み売りが続き1.0860台まで下落、カナダドル高が目立つ。USDJPYは102円割れの攻防を繰り返し、101.90~05のレンジで推移。AUDUSDとNZDUSDの上昇は止まり売りへと変化し、小幅下落。EURUSDは1.3560近くから再び1.3520台へ下落、引き続き1.3500の大台を目指しながらも、下げ止まる。NZDUSDは、NZ中銀の金融政策の発表を直前に控え大きな動きは見られず。
***** 発言・その他 *****
◎ハンソン・エストニア中銀総裁=量的緩和の選択肢は検討すべき。
◎メルシュECB専務理事=透明性の高い資産担保証券(ABS)を買い入れる可能性がある。
◎ドンブレト独連銀理事=ECBは追加緩和をする前に最近の措置の評価が必要。
◎メルケル独首相=ECBの決定は欧州が金融危機を完全に克服していないことを物語っている。
◎ポルトガル=支援脱却後の入札を好感し、国債利回り再び最低水準へ。
◎英シンクタンク国立経済社会研究所(NIESR)10日=英経済は2008年1月のリセッション前のピークをついに上回った。
◎ブロードベントBOE政策委員=中国経済がハードランディングしたら英国のリスクとなる。英国経済のリスクは、中国経済や住宅市場。正常化に5年間は困難。
◎世界銀行=世界経済の成長見通しを引き下げた。ウクライナ危機の影響に今年の成長見通し3.2%→2.8%に引き下げる。米国2.8%→2.1%に、途上国5.3%→4.8%、先進国2.2%→1.9%に引き下げへ。
◎ルー米財務長官=米経済の成長力を高める必要があり、失業率は高過ぎ、賃金は伸び悩んでいる。
◎ルー米財務長官=潜在的な米GDPは市場参加者の予想より高い可能性がある。今年の下半期の米経済は強まる。米経済は勢いを増しているが、賃金と雇用面が弱く、回復の実感がない。所得格差が究極の試練。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
8:50 JPY 5月 国内企業物価指数・速報=前月比0.3%(予想0.1% 前回2.8%)、前年比4.4%(予想4.1% 前回4.1%)→ 予想を上回り5年7カ月ぶりの高い伸び率
9:30 AUD 6月 ウェストパック消費者信頼感指数=0.2%・93.2(予想 前回-6.8%)
17:30 GBP 5月 失業率=3.2%(予想3.2% 前回3.3%)、ILO方式=前月比6.6%(予想6.7% 前回6.8%)、失業保険申請件数=前月比-27,400人(予想-25,000人 前回-28,400人←-25,100人)→ ILO方式の失業率は予想外改善、失業保険申請件数も減少し、失業率は、2009年1月来の低水準
3:00 USD 5月 月次財政収支=-1,300億ドル(予想-1,310億ドル、前回1,069億ドル)
***** 本日予定、主な経済指標・その他 *****
6:00 NZD NZ中銀 金融政策発表=3.0%の政策金利を0.25%引き上げ3.25%を予想
6:05 NZD ウィーラーNZ中銀総裁の記者会見
8:01 GBP 5月 RICS住宅価格=予想51% 前回54%
10:30 AUD 5月 雇用統計: 失業率=予想5.9% 前回5.8%、新規雇用者数=前月比予想10,000人 前回14,200人
15:00 GER 5月 卸売物価指数=予想-0.3% 前回0.2%、前年比予想-1.1% 前回-1.3%
15:45 FRN 5月 消費者物価指数(HICP)=前月比予想 前回0.0%、前年比予想0.8% 前回0.8%
17:30 EUR ECB月報
18:00 EUR 4月 鉱工業生産指数=前月比予想0.5% 前回-0.3%、前年比予想0.9% 前回-0.1%
21:30 USD 5月 小売売上高=前月比予想0.6% 前回0.1%、除自動車 前月比=予想0.4% 前回0.0%、除自動車・エネルギー 前月比予想 前回-0.1%
21:30 USD 5月 輸入物価指数=前月比予想0.2% 前回-0.4%。前年比予想 前回-0.3%
21:30 USD 週刊新規失業保険申請件数=予想30.7万件 前回31.2万件
21:30 CAD 第1四半期 設備稼働率=予想82.4% 前回82.0%
21:30 CAD 4月 新築住宅価格指数=前月比予想0.2% 前回0.2%
23:00 USD 4月 企業在庫=予想0.4% 前回0.4%
23:30 CAD カナダ中銀の金融安定レビュー
0:15 CAD ポロッツ・カナダ中銀総裁の講演
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