2014年5月11日日曜日

日足のローソク足だけで今週を予測すると?

今週は重要な経済指標とイベントが多く、相場を予測することは難しい週となっている。

そんな状況を踏まえ、シンプルに相場を考えることにして、ローソク足の日足だけで、今週の為替相場の予想をしてみた。

USDJPY 101.50102.00のレンジで動けず。ただし、下値は下髭が長く円売りの流れを示唆。
52日の米雇用統計は予想外に改善。直後に102.00102.80円のレンジ相場の上限を上抜け、一時48日の黒田日銀総裁が「追加緩和の検討をしていない、逆方向の調整の余地もある」とのサプライズ発言以来の円安水準、103円を達成したが、短時間で元の水準に逆戻り。翌週の5日からは円高へと方向転換した。しかし、25日以降続いた101円台を割り込めず、101.50円以下の買いの強さを逆に確認したことになる。
EURUSD 念願の1.40の大台直前まで上昇し、48日のユーロ安水準まで急落。 1.3700~1.4000 のレンジを維持できるか。
解決策を見いだせないウクライナ情勢の悪化に、ユーロへの資金シフトが続き、ユーロ圏の景気底入れ観測と、消費者物価の下げ止まりに、
56日には1.39の大台を上抜けしユーロ買いの流れが加速していた。58日のECB理事会では政策の変更もなく一時1.3993まで上昇して、1.40の大台を試す動きが続いた。しかし、ドラギECB総裁は「6月のECB理事会で追加緩和の可能性」と「ユーロ高が低インフレを招くリスク」を懸念。ユーロ・ロングの足元をすくわれ急落、48日の水準へ逆戻り。47日の1.37割れからユーロ買いがスタートした重要な水準へと近づいており、65日のECB理事会までは、極端なユーロ安センチメントへ傾けることもできず、それまで発表されるインフレ関連の指標を注視しながら、1.37001.4000のレンジの流れを継続している。
AUDUSD 中国の経済指標も安定し、徐々に底値を気利上げ0.9400を再トライへ。
52日の米雇用統計は予想外に改善し、直後にレンジ下限を割り込み直後に0.9200まで下落、これをボトムに、0.92000.9400のレンジ上限へ動いている。先週は大枠0.93000.9400のレンジで取引が続き、410日の高値0.9461をとらえ、0.9500の大台を達成することができるのか? 今後の流れは引き続き買いが強い。ただし、59日の豪中銀四半期の金融政策報告では、「豪ドルは依然として高水準で、交易条件の悪化に下落する可能性がある」と指摘、今後も豪ドル高が加速することにでもなれば、豪ドル高けん制発言には注意が必要。

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