2014年5月9日金曜日
5月9日(金曜)昨日、海外市場の動き
5月9日(金曜)昨日、海外市場の動き
***** 昨日のポイント *****
◎豪雇用統計は予想外に強く、豪ドル買いが強まる。
◎中国貿易収支は、輸出入が予想外に強く、豪ドル買いが強まる。
◎独鉱工業生産は予想外に弱いが、ユーロ買いは止まらず。
◎英RICS住宅価格とハリファックス住宅価格は予想に届かず。
◎BOEは政策金利と資産買入枠を据え置く。
◎ECBは政策金利を据え置く。
◎ドラギECB総裁の記者会見直後は、ドル売りへ、EURとCHFの買いがリード。
◎ドラギECB総裁は、6月に行動を起こす可能性と、ユーロ高をけん制しドル買いへ、EURとCHFは売りへと急変。
◎米新規失業保険申請件数は、予想より改善。
◎イエレンFRB議長の議会証言は、前日とほぼ変わらず。
◎ロシア外務省=米国とカナダに報復制裁を発動。
◎ウクライナ東部のドネツク、ルガンスクは11日の住民投票を実施へ。
為替相場は波乱へ。ドラギECB総裁は6月のECB理事会で追加緩和の可能性を示唆し、ユーロ高が低インフレを招くリスクを懸念。EURUSDは1.40を試す動きから1.3830割れまで下落。EURとCHFの弱さが目立ち、GBPも軟調。JPYとCADは強く、AUDとNZDは動けず。
アジア市場は、日経平均株価が上昇するも、仲値の攻防でも102円の壁は厚く超えられず、101.70円近くまで値を下げるが引き続き高値水準を維持。EURUSDはECB理事会を控えて動きにくいが、1.39台を引き続き維持。GBPUSDは一時1.6950を割り込み1.6940台まで値を下げたが底堅く推移。AUDUSDは強い豪雇用統計と中国の貿易収支に0.9320をボトムに0.9380台まで上昇。
欧州市場の序盤は、弱い独鉱工業生産にも1.3910をボトムに下げ止まり1.3950を越える動きへ。BOEは予想通り、金融政策の据え置きを決定、ポンド相場は影響見られず。ECBも予想通り金融政策の据え置きを決定、直後からユーロ買いの流れが強まり、CHFの買いと共にドル売りをリード。
ドラギECB総裁の記者会見直後は、EURUSD1.3990台まで上昇、USDCHFは0.8700台まで下落。6月の理事会で金融緩和の可能性を示唆、ユーロ高のけん制発言に、EURUSDは1.3880まで急落、USDCHFも0.8770台まで上昇、EURGBPも急伸。USDJPYは一時101.65割れまで値を下げるも緩慢な値動きが続く。
米国市場に入っても、ユーロ売りとCHF売りの流れは変わらず、EURUSDは1.3830台へ下落、USDCHFは0.8800台へ上昇。クロスの動きも影響し、円買いとカナダドル買いへと動き、USDJPYは101.50円割れへ、USDCADは1.0810台へ下落。豪ドルとNZドルは積極的に動けず。イエレンFRB議長の議会証言では、前日とあまり変わらず。欧州株は大幅上昇、米株は伸び悩む。
***** 発言・その他 *****
◎李克強首相=2014年の成長率は、公約の7.5%達成可能。
◎ドラギECB総裁の記者会見=6月のECBスタッフ予想で、新たな金融政策を検討する可能性がある。ユーロ高が物価の押し下げ圧力となり、回復がとん挫するリスクがある → EUR買いから売りへと急変へ。
◎ドラギECB総裁の記者会見=あらゆる手段を協議した。政策金利は長期間、現行水準かそれ以下。
◎ドラギECB総裁の記者会見=為替リスクを緊密に監視。低インフレが長期化すれば、リスクも大きくなる。低インフレ環境でのユーロ相場上昇は深刻な懸念材料。
◎ドラギECB総裁の記者会見=4月のユーロ圏インフレ率は0.7%と3月の0.5%は上回ったが、ECBが物価安定の目安とする2%弱の水準には程遠い
◎ドラギECB総裁の記者会見=インフレに関し広範囲な協議をした。下方リスクは、為替、弱い世界需要、地政学的リスク。
◎ショイブレ独財務相=バブル回避のため過剰流動性を減らす必要がある。
◎ウクライナ東部ドネツクの親ロシア派は、11日の住民投票の実施を表明。
◎ウクライナ東部ルガンスクの親ロシア派は、自治権拡大に関する住民投票を予定通り11日に実施。
◎ロシア外務省=米国とカナダに報復制裁を発動。
◎イエレンFRB議長(上院予算委員会で証言)=米国の財政は持続不可能で、議会は長期的な財政問題の対処が必要。
◎イエレンFRB議長(上院予算委員会で証言)=バランスシートは、QE1~3で2007年8000億ドルから4.5兆ドルまで拡大、縮小は急がず10年必要。力強い景気回復の実現前に、米国債利回りが上昇する可能性は低い
◎イエレンFRB議長(上院予算委員会で証言)=労働市場に大幅なスラック(需給の緩み)があり、ゼロ金利政策は当面維持。
◎イエレンFRB議長(上院予算委員会で証言)=軟調な住宅市場を懸念。今年の米経済成長のリスクになる恐れ。
◎イエレンFRB議長(上院予算委員会で証言)=地政学的な緊張の高まりや、新興国市場での金融ストレスの増大など国外のマイナスの動きを再度懸念。
◎イエレンFRB議長(上院予算委員会で証言)=景気回復の取り組みで、財政緊縮化が向かい風の一因。
◎プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=米経済は引き続き、今年3%の成長を遂げる軌道に乗っている。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
8:01 GBP 4月 RICS住宅価格=54%(予想56 前回57%)
10:30 AUD 4月 雇用統計: 失業率=5.8%(予想5.9% 前回5.8%)、新規雇用者数=前月比14,200人(予想6,750人 前回18,100人)、就業者数1157.3万人、労働参加率64.7%→ 予想外に強くAUD買いが強まる
11:00 CNY 4月 貿易収支=前年比184.6億ドル(予想167.0億ドル 前回77.0←77.1億ドル)、輸出=前年比0.9%(予想-1.7% 前回-6.6%)、輸入=前年比0.8%(予想-2.3%、前回-11.3%)→ 輸出入共に予想を上回る
15:00 GER 3月 鉱工業生産指数=前月比-0.5%(予想0.2% 前回0.6←0.4%)、前年比3.0%(予想4.2% 前回4.7←4.8%)→ 予想外のマイナスとなったが、声明では鉱工業部門の基調は引き続き上向いていると発表
16:00 GBP 4月 ハリファックス住宅価格=前月比-0.2%(予想0.9% 前回-1.1%)、前年比2-4月3カ月比=8.5%(予想9.1% 前回8.7%)
16:15 CHF 4月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.4%)、前年比0.0%(予想0.1% 前回0.0%)
20:00 GBP BOE 金融政策発表=政策金利0.5%と、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを決定、予想通り
20:45 EUR ECB 金融政策発表=政策金利0.25%の据え置きと、下限金利0.0%、上限金利0.75%の据え置きを決定、予想通り
21:15 CAD 4月 住宅着工件数=19.48万件(予想17.5万件 前回15.66←15.68万件)→ 予想を上回る
21:30 USD 新規失業保険申請件数=31.9万件(予想32.5万件 前回34.5←34.4万件)→ 予想より減少し改善が進む
21:30 EUR ドラギECB総裁の記者会見
21:30 CAD 3月 新築住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.2%)、前年比1.6%(予想 前回1.5%)→ 予想を下回る
22:30 USD イエレンFRB議長、議会証言
***** 今日の主な経済指標・その他 *****
未定 AUD デベル豪中銀総裁候補の講演
10:30 CNY 4月 消費者物価指数=前月比予想-0.1% 前回-0.5%、前年比予想2.1% 前回2.4%、
10:30 CNY 4月 生産者物価指数=前年比予想-1.9% 前回-2.3%
10:30 AUD 豪中銀 金融政策に関する声明
15:00 GER 3月 貿易収支=174億ユーロ(予想 前回163億ユーロ)、経常収支=予想149億ユーロ 前回139億ユーロ
17:30 GBP 3月 鉱工業生産=前月比予想-0.2% 前回0.9%、 前年比予想2.4% 前回2.7%、製造業生産=前月比0.3%予想 前回1.0%、前年比予想2.9% 前回3.8%
17:30 GBP 3月 貿易収支=予想-20億ポンド 前回-20.58億ポンド
21:30 CAD 4月 雇用統計: 失業率=予想6.9% 前回6.9%、雇用ネット変化率=予想13,500人 前回42,900人、労働参加率=予想66.25% 前回66.20%
23:00 GBP 4月 NIESRGDP予想=予想 前回0.9%
23:00 USD 3月 卸売在庫=前月比予想0.5% 前回0.5%、卸売売上高=前月比予想1.2% 前回0.7%
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