5月10日(土曜)昨日、海外市場の動き
***** 昨日のポイント *****
◎中国の消費者物価指数は予想外に弱かったが、AUD売りは限定的。
◎独貿易収支は、ウクライナ危機と中国経済の減速で予想外に弱く、EUR売りの流れは止まらず。
◎英貿易赤字は縮小し、英鉱工業生産と製造業生産はやや強い数字にも、GBP売りの流れは止まらず。
◎カナダ雇用統計は、予想外に弱くカナダドル売りが強まる。
◎米卸売在庫と卸売売上高は強く、EURとCHFでドル高傾向は続くが、GBPとCADではドル買いが弱まる。
◎米DJIAは高値を更新。
前日にドラギECB総裁が「6月の追加緩和の可能性」を示唆。この影響による相場の乱高下の影響は冷めず。前日強弱が二極化し、弱いユーロ、スイスフランと、比較的強い、円、カナダドル、豪ドルの動きが注目されたが、ポンドは強い経済指標に反して続落、カナダドルは弱い雇用統計に急落。EURJPY、CHFJPY、CADJPY、GBPJPYで円高傾向が続く。
アジア市場は、USDJPYは101.50円以下の実需筋の買いに底堅く再び、101.55~75円のレンジに逆戻りし、USDCADは1.4800を上限に上値は重く、AUDUSDは弱い中国CPIにも0.9350以下の買いに底堅く推移。一方、弱かったEURUSDは1.3830台で、USDCHFも0.8800~10で動かず。
欧州市場は、前日の流れを引き続き、EURUSDの売り、USDCHFの買いがリードするドル高傾向が強き、さらにGBPUSDの売りが加わる。GBPUSDは、英貿易赤字の縮小と、やや強い英鉱工業生産と製造業生産にもGBP売りの流れは止まらず。USDJPYは101.60~80円のレンジで動けず、AUDUSDは0.9350で下げ止まり0.9380近くまで上昇。
米国市場に入り、USDJPYは101.70~85円の狭いレンジで動けず。カナダの雇用統計は弱く、カナダドル売りが加速。EUR、CHF、GBPに続き、CADまでも弱く、強い米卸売在庫と売上高にドル高傾向が続くが、GBPとCAD売りは弱まる。
***** 発言・その他 *****
◎豪中銀、四半期の金融政策報告=豪ドル相場は落ち着いているが、豪ドルは依然として高水準で、交易条件の悪化に下落する可能性がある。
◎豪中銀、四半期の金融政策報告=現在の金利水準は暫くの間は適切。失業率は2015年半ばまで低下しない。2014年半ばまでのGDP予測2.75%→3.0%に上方修正、2014年末2.75%、2015年はトレンドを上回る水準へ。基調インフレ率は2014年半ば2.75%、2014年末2.5%、後に2~3.0%の見込み。
◎中国国家外為管理局(SAFE)=人民元は均衡した水準に近づきつつある。
◎リッカネン・フィンランド中銀総裁=ドラギECB総裁発言は、理事の共通見解。
◎ショイブレ独財務相=ユーロ安定を確実にするために、あらゆることを行う。
◎ラブロフ・ロシア外相とケリー米国務長官との電話会談=ロシアは米国にウクライナ政府と親ロシア派の早期対話を要請
◎ユーロマネー調査=為替市場のシェア・ランキングでドイツ銀行が9年間首位の座を降りる。1.シティグループ(16.04%)、2.ドイツ銀(15.67%)、3.バークレイズ(10.91%)、
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=FF金利が将来的に適切な政策手段ではない、保持は望ましいがタームレポや翌日物リバースレポ、消化準備に対する理付けなどの措置を検討している。
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=ドット・チャート(FOMCメンバー公表の利上げ見通し)が混乱を起こすのなら、全廃も選択肢。
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=債券購入の着実な縮小が望ましく、100億ドルずつ縮小し、10月に150億ドル縮小し終了を支持。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
CNY 10:30 CNY 4月 消費者物価指数=前月比-0.3%(予想-0.1% 前回-0.5%)、前年比1.8%(予想2.1% 前回2.4%)→ 予想を下回るもAUD売りは見られず
CNY 10:30 CNY 4月 生産者物価指数=前年比-2.0%(予想-1.8% 前回-2.3%)→ 予想よりマイナス幅が拡大
AUD 10:30 AUD 豪中銀 金融政策に関する声明
GER 15:00 GER 3月 貿易収支=148億ユーロ(予想166億ユーロ 前回158←163億ユーロ)、輸出=前月比-1.8%(予想1.0% 前回-1.3%)、輸入=前月比-0.9%(予想0.5% 前回0.4%)→ ウクライナ危機と中国経済の減速で予想外に悪い、経常収支(季調前)=195億ユーロ(予想149億ユーロ 前回138←139億ユーロ)→ 予想を上回る
GBP 17:30 GBP 3月 鉱工業生産=前月比-0.1%(予想-0.2% 前回0.8←0.9%)、 前年比2.3%(予想2.4% 前回2.5←2.7%)、製造業生産=前月比0.5%(予想0.3% 前回1.0%)、前年比3.3%(予想2.9% 前回3.9←3.8%)
GBP 17:30 GBP 3月 商品貿易収支=-84.78億ポンド(予想-90億ポンド 前回-87.49←-90.94億ポンド)、-12.84億ポンド(予想-20億ポンド 前回-17.13←-20.58億ポンド)
CAD 21:30 CAD 4月 雇用統計: 失業率=6.9%(予想6.9% 前回6.9%)、雇用ネット変化率=-28,900人(予想12,000人 前回42,900人)、労働参加率=66.1%(予想66.2% 前回66.2%)、米国基準の失業率は6.0%→ 予想外に悪く直後はCAD売りが強まる
GBP 23:00 GBP 4月 NIESRGDP予想=1.0%(予想 前回0.9%)
USD 23:00 USD 3月 卸売在庫=前月比1.1%(予想0.5% 前回0.7←0.5%)、卸売売上高=前月比1.4%(予想1.2% 前回0.9←0.7%)
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