2014年5月9日金曜日

5月8日(木曜)昨日、海外市場の動きと、昨日の結果

5月8日(木曜)昨日、海外市場の動きと、昨日の結果


***** 昨日のポイント *****

◎NZ第1四半期雇用統計は、失業率の改善予想にも前期と変わらず。
◎豪小売売上高は弱く、豪ドル売りが強まる。
◎中国HSBCサービス業PMIは弱く、前月を下回る。
◎ウィーラーNZ中銀総裁の、NZ高けん制発言に、NZD売りが強まる。
◎日経平均株価は、3%弱下落、アジア株は軒並み下落。
◎カナダの住宅建設許可件数は、予想外に弱かったが動きは鈍い。
◎プーチン・ロシア大統領は、ロシア軍撤退を表明し、ウクライナ東部での住民投票の中止を要請、欧州安全保障協力機構(OSCE)高官と協議。
◎イエレンFRB議長は、米経済は着実に成長、高水準の金融緩和の維持を示唆、米株は上昇し、ドルは安値圏から値を戻す。

USDJPYは、黒田日銀総裁のCNBCインタビュー以来続いた円高に、一時101.50円を割り込むも実需の買いに下げ止まり、ウクライナ情勢の緊張緩和や、一時102円まで値を戻す。EURUSDは1.39台前半で、ECB理事会待ちで動けず。GBPUSDは1.7を試すことなく1.6950~85のレンジ。AUDUSDは0.9360台から値を下げるも0.93台を維持。弱さが目立ったのはNZドルで、NZDUSDは0.8750台から0.8650台まで一時下落へ。

アジア市場は、NZドルの下落から始まった。NZ第1四半期の失業率と就業者数は期待を裏切り、前期とあまり変わらず、ウィーラーNZ中銀総裁のNZドル高けん制発言に、NZDの下落傾向は止まらず。豪小売売上高と、中国HSBCサービス業PMIは弱く、豪ドルも緩やかに下落。USDJPYは、日経平均株価の大幅下落と、弱いアジア株に101.50円を割り込み下落、EURUSDは朝方の1.3930台を高値に利食いの売りが先行、GBPUSDは上値をトライするも1.6980台で上げ止まる。

欧州市場は、NZドルの売りは止まらず、豪ドルも弱い。USDJPYは欧州株の売りも弱く、101.50円以下の実需の買いに下げ止まり、101.45~75のレンジから一時102円台まで上昇。EURSUDは利食いのEUR売りからスタートしたが、1.39の大台を維持し底堅く、GBPUSDは大枠1.6960~80のレンジで推移。欧州株がマイナスからプラスへと変化し、米株先物が上昇、米金利が上昇すると、急速に円売りが加速、クロスでも円売りが加速した。

米国市場は、ドル売りの中で始まったが、注目のイエレンFRB議長の議会証言で、米経済は着実に成長、高水準の金融緩和の維持を示唆、プーチン・ロシア大統領は、ロシア軍撤退を表明し、ウクライナ東部での住民投票の中止を要請。米株は上昇し、ドルは安値圏から値を戻す。USDJPYは102円の高値から一時101.50台まで値を上げるも、再び101.90円台まで上昇。EURUSDは1.3910~40のレンジで推移しECB理事会を前に動けず。GBPUSD、AUDUSD、NZDUSDは続落、USDCADは1.0900台の上値は重い。


***** 発言・その他 *****

◎日銀議事要旨(4月8日)=下振れの経済成長率と、強め推移の消費者物価の関係について議論。需給ギャップがゼロ近辺まで改善する中、成長率以上に賃金や物価に対する上昇圧力が強まっているとの認識。
◎小幡・前GPIF運用委員会委員=日本株を絶対に今より減らすべき。
◎早川・前日銀理事=国債価格暴落の可能性が高まる。
◎日経平均株価は3%弱と大幅下落=前日比-2.93%、-424.06円
◎ウィーラーNZ中銀総裁=経済ファンダメンタルズの悪化で通貨が高止まりすれば、上昇抑制のために措置を講じる可能性がある。 NZドル高は景気回復を反映しているが、過大評価されており現行水準は維持できない→ NZDUSD0.9350→0.9330台へ下落。
◎イエレンFRB議長(経済合同委員会の議会証言)=米経済成長は第2四半期に着実に成長し、年内の成長加速が見込まれる。資産買い入れの規模は今後も慎重に縮小する。利上げまでの時間軸の特定を避ける。
◎イエレンFRB議長(経済合同委員会の議会証言)=求職者は引き続き失業状態にあり、インフレ率は目標の2.0%を下回り、高レベルの金融緩和策が引き続き正当化される。
◎イエレンFRB議長(経済合同委員会の議会証言)=労働市場は改善してきていが、満足できる水準からはなお程遠い。長期失業者(6ヵ月超)の割合や、フルタイムでの職を望みながらもパートタイムで働く人の割合は歴史的に高い水準。
◎イエレンFRB議長(経済合同委員会の議会証言)=リスク要因は、米住宅市場の減速、地政学的緊張の高まり、新興市場での金融ストレスト。
◎プーチン・ロシア大統領=5月11日の住民投票の延期要請と、ウクライナ国境地帯からのロシア軍撤退を表明。欧州安全保障協力機構(OSCE)高官とウクライナ危機脱却へ向けて協議。
◎ホワイトハウス報道官=5月11日のウクライナ東部の独立を問う住民投票は非合法で、中止を望む。ロシア軍が撤退した証拠はない。
◎米金融安定監視評議会年次広告=金利の急速な上昇は安定にリスク。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

7:45 NZD 第1四半期 雇用統計: 失業率6.0%(予想5.8% 第4四半期6.0%)、失業者数=14.7万人(第4四半期14.7万人)、就業者数増減=前期比0.9%(予想0.7% 第4四半期1.0←1.1%)、労働参加率=69.3%(第44半期68.9%)→ 前期と変わらずだが、予想より失業率は上昇
8:50 JPY 日銀 金融政策決定会合議事要旨(4月8日)
10:30 AUD 3月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.4% 前回0.3←0.2%)→ 予想を下回り一時AUD売りが強まる
10:45 CNY 4月 HSBCサービス業PMI=51.4(予想 前回51.9)→ 前回を下回る
14:45 CHF 4月 失業率=3.2%(予想3.2% 前回3.2%)
15:00 GER 3月 鉱工業受注=前月比-2.8%(予想0.3% 前回0.9←0.6%)、前年比1.5%(予想4.4% 前回6.5←6.1%)→ 予想を大幅に下回る
21:30 USD 第1四半期 非農業部門生産性・速報値=前期比年率-1.7%(予想-1.0%、前回2.3←1.8%)、単位労働コスト・速報値=前期比年率4.2%(予想2.6% 前回-0.4←-0.1%)→ 予想外にマイナス幅が拡大
21:30 CAD 3月 住宅建設許可件数=前月比-3.0%( 予想4.0% 前回-11.3←-11.6%)→ 予想外の悪化へ
23:00 USD イエレンFRB議長、合同経済委員会で議会証言
4:00 USD 3月 消費者信用残高=前月比175.3億ドル(予想157.5億ドル 前回129.9←164.89億ドル)

***** 今日の主な経済指標・その他 *****

8:01 GBP 4月 RICS住宅価格=予想56 前回57%
10:30 AUD 4月 雇用統計: 失業率=予想5.9% 前回5.8%、新規雇用者数=前月比6,750人予想 前回18,100人
11:00 CNY 4月 貿易収支=前年比予想139億ドル 前回77.1億ドル、輸出=前年比予想-1.7% 前回-6.6%、輸入=前年比予想-2.3%、前回-11.3%
15:00 GER 3月 鉱工業生産指数=前月比予想0.2% 前回0.4%、前年比予想4.2% 前回4.8%
16:15 CHF 4月 消費者物価指数=前月比予想0.1% 前回0.4%、前年比予想0.1% 前回0.0%
20:00 GBP BOE 金融政策発表=政策金利0.5%と、資産買入枠3750億ポンドの据え置きを予想
20:45 EUR ECB 金融政策発表=政策金利0.25%の据え置きと、下限金利0.0%、上限金利0.75%の据え置きを予想
21:15 CAD 3月 住宅着工件数=予想17.5万件 前回15.68万件
21:30 USD 新規失業保険申請件数=予想32.5万件 前回34.4万件
21:30 EUR  ドラギECB総裁の記者会見
21:30 CAD 3月 新築住宅価格指数=前月比予想0.4% 前回0.2%、前年比予想 前回1.5%
22:30 USD イエレンFRB議長、議会証言







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