2014年5月7日水曜日

5月7日(水曜)昨日、海外市場の動き

5月7日(水曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

◎豪貿易黒字額は、予想外に伸びず。
◎豪中銀の金融政策発表直後に豪ドルは波乱、AUDUSD0.9280→0.9310台まで上昇後、直ぐに値を戻す。
◎スペインの失業者数は予想外に減少、EURかいが強まる。
◎スペイン、イタリア、アイルランド、 4月のサービス業PMIが予想外に増加、ユーロ買いが強まる。
◎ユーロ圏総合PMIは、速報と変わらず、前月より拡大。
◎英サービス業PMIは強く、ポンド買いが強まる。
◎ウクライナで武力衝突が続き、緊迫化の度合いが高まる。
◎ユーロ圏小売売上高は、赤字予想がプラスへと改善。
◎OECD米第2四半期GDP予測、3.9%の高成長。
◎OECD中国2014年GDP予測、8.2%→7.4%に下方修正。
◎OECD欧州1.0%→1.2%、英国2.4%→3.42%と2014年GDP予測を上方修正。
◎OECD日本2014年GDP予測、1.5%→1.2%に下方修正。
◎米貿易赤字は前月より改善。
◎カナダ貿易黒字は前月より減少。
◎カナダIvey購買部協会指数は、予想を下回るが、前月より上昇。


アジア市場は総じて小動き。豪中銀は政策金利2.5%の据え置きを予想通り決定したが、直後は豪ドル買いへと反応したが、直ぐ値を戻す動きへと変化。USDJPYは102円を割り込みながらも動けず。

欧州市場に入り相場の流れは急変、ドル全面安へ。きっかけとされたのは、失業者数が改善したスペインの雇用統計と、強かったスペイン、イタリア、アイルランドのサービス業PMIで、これらの発表直後からEUR買いが強まる。さらに、ユーロ圏小売売上高も強かった。予想外に強かった英サービス業PMIに、ポンド買いが強まり、ドル売りの流れをリード。USDJPYは101.80円を割り込み、101.50台へ続落、EURUSDは1.3950台へ、GBPUSDは1.6950を超え続伸、AUDUSDは0.9350台へ続伸、ドル売りの流れが加速した。

米国市場に入り、ようやくドル売りの流れも弱まるが、改善が進む米貿易赤字にもドル買いの反応は鈍く、ドルや安値圏で推移。USDJPYは101.50円台を死守、EURUSDは欧州市場の高値1.3950を超えることはできず伸び悩み、GBPUSDは1.70の大台トライが続くが破れず、AUDUSDは0.9350台を維持し高値で推移。


***** 発言・その他 *****

◎スティーブンス豪中銀総裁の声明=緩和的な金融政策の継続が需要を支え、成長の押し上げに寄与。最も賢明なコースは、金利の安定。
◎豪中銀の声明=政策金利を2.5%に据え置くことを決定。消費者需要が緩やかに伸び、住宅建設の拡大が見込まれる。インフレは目標に沿っている。賃金の伸びは顕著に低下し、非貿易財・サービス価格の伸びが緩やかになった最新の物価統計に一段と反映。継続的な国内のコストの抑制で、為替相場が低めに推移したとしても、こうした状況が向こう1~2年は継続。為替レートは引き続き歴史的な水準から比べると高水準。
◎中国人民銀行(四半期の金融政策実施に関する報告書)=経済成長の安定促進に向け、時宜に適った微調整を伴う穏健かつ安定的な金融政策の実施を表明
◎OECD(中国経済について)=2014年GDP予測8.2%(11月予測・2013年7.7%)→7.4%へ下方修正。過剰生産能力の解消、腐敗撲滅運動の影響を景気支援策で相殺できなければ、投資は予想以上に減速。 住宅関連の冷え込み、耐久消費財支出を抑制されれば、消費は予想以上に弱くなる。
◎スペインの失業者数大幅減少=4月-11.16万人 予想-4.91万人 前回-1.66万人→ この発表直後からEURUSDの買いが強まる
◎スペイン、イタリア、アイルランド、 4月のサービス業PMIが予想外に増加→ スペイン56.5(速報54.0)、イタリア51.1(速報49.5)、アイルランド61.9(速報60.7)→ この発表後にEUR買いが強まる。
◎OECD(欧州経済について)=2014年GDP予測1.0%→1.2%に上方修正。
◎OECD(英国経済について)=2014年GDP予測2.4%→3.42%に上方修正。
◎OECD(日本経済について)=2014年GDP予測1.5%→1.2%に下方修正。
◎OECD(世界経済成長)=2014年成長率3.6%(11月予測)→3.4%に下方修正、2015年3.9%へ加速。
◎OECD(米経済について)=第2四半期の米経済は、寒波の影響が和らぎ、年率3.9%に大幅回復する。成長率2014年平均2.6%、2015年3.5%。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

メーデーのため欧州主要市場は休場
10:00 CNY 4月 国家統計局 製造業PMI=50.4(予想50.5 前回50.3)→ 若干ながら予想をより弱く、前回より上昇
10:30 AUD 第1四半期 輸入物価指数=前期比3.2%(予想1.8% 前回-0.6%)、輸出物価指数=3.6%(予想1.5% 前回-0.5%)
15:00 GBP 3月 ネーションワイド住宅価格指数=前月比1.2%(予想0.7% 前回0.5←0.4%)、前年比10.9%(予想10.0% 前回9.5%)→ 予想を上回り、前年比は4年ぶりの高い伸び率
17:30 GBP 4月 製造業PMI=57.3(予想55.4 前回55.8←55.3)→ 予想を上回りGBP買いが強まる
17:30 GBP 3月 住宅ローン承認件数=67,135件(予想71,050件 前回69,592件←7.03万件)
21:30 USD 週間新規失業保険申請件数=34.4万件(予想31.9万件 前回33.0←32.9万件)→ 予想外に失業者数は拡大
21:30 USD 3月 個人所得=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.4←0.3%)、個人消費支出(PCE)=0.9%(予想0.6% 前回0.5←0.3%)、PCE価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、PCE価格指数 前年比1.1%(予想1.1% 前回0.9%)、コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比1.2%(予想1.2% 前回1.1%)→ 予想外に強く個人、消費支出は4年ぶりの伸び率
22:45 USD 4月 製造業PMI・改定値=55.4(予想55.3 速報値55.4 3月55.5)
23:00 USD 4月 ISM製造業景況指数=54.9(予想54.3 前回53.7)→ 予想外に強く、雇用は昨年12月以来の高水準、価格指数は前月より低下へ
23:00 USD 3月 建設支出=前月比0.2%(予想0.5% 2月-0.2←速報値0.1%)→ 予想を下回り、米第1四半期GDPがマイナス成長の可能性も


***** 今日の主な経済指標・その他 *****

7:45 NZD 第1四半期 雇用統計: 失業率予想5.8% 前回6.0%、就業者数増減=前期比予想0.6% 前回1.1%
8:50 JPY 日銀 金融政策決定会合議事要旨(4月8日)
10:30 AUD 3月 小売売上高=前月比予想0.4%  前回0.2%
10:45 CNY 4月 HSBCサービス業PMI=予想 前回51.9
14:45 CHF 4月 失業率=予想3.2% 前回3.2%
15:00 GER 3月 製造業受注=前月比予想0.4% 前回0.6%、前年比予想4.4% 前回6.1%
21:30 USD 第1四半期 非農業部門生産性・速報値=前期比年率予想-0.5%、前回1.8%、単位労働コスト・速報値=前期比年率予想2.0% 前回-0.1%
23:00 USD イエレンFRB議長、合同経済委員会で議会証言
21:30 CAD 3月 住宅建設許可件数=前月比予想4.2% 前回-11.6%
4:00 USD 3月 消費者信用残高=予想162.5億ドル 前回164.89億ドル

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