2014年5月28日水曜日

5月28日(水曜)昨日、海外市場の動き


5月28日(水曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

◎ドラギECB総裁は、低インフレが定着するリスクがあり、インフレ率を目標の2%を若干下回る水準まで上昇させるために必要な手段がある。
◎ショイブレ独財務相は、異例の金融政策の実施は、近く終了される必要がある
◎米経済指標は強い内容が続く→ 1.米耐久財受注は、-0.7%予想が+0.8%に拡大。2.米S&P/ケース・シラー住宅価格指数は、予想を上回る増加へ。3.FHFA住宅価格指数は、予想を上回る。4.CB消費者信頼感指数は、予想通りながら2008年以降で2番目に強い数字。
◎FRB公定歩合会合の議事録は、景気判断を上方修正し、3地区連銀は公定歩合とFFレートを1.0%に戻すことを主張。

ウクライナ大統領選も無事に終了し、ウクライナ東部では衝突が見られた、最悪の事態に至らず、リスク回避の巻き戻の動きへ。6月5日のECB理事会では追加緩和を実施する可能性を意識し、強い米経済指標とFRBの公定歩合議事録では景気判断を上方修正し、3地区連銀が利上げを主張。異なる方向性にドルは全面高。

アジア市場は、特に材料はなく、日経平均株価が一時前日比150円近く上昇し、円売りの材料となったが、終盤にかけて上昇幅を縮小、USDJPYは一度も102円台をトライできず、逆に101.80円台まで下落。EURUSDは1.3660台まで上昇したが続かず、GBPUSDは1.6850を超えると買い戻しが強まり1.6870を狙う動きへ。AUDUSDは0.9250を超えて買い戻しが強まり0.9260台へ上昇。

欧州市場は、USDJPYは101.90~00円のレンジで動けず、EURUSDは6月5日のECB理事会での追加緩和を意識して上値は重く、ECBフォーラムでドラギECB総裁が追加緩和の可能性を示唆、1.3640を割り込み続落へ。GBPUSDは1.68台を維持しながらも上値は限定的で、AUDUSDも0.9270台の売りは厚く、0.9250~70の狭いレンジで推移。

米国市場は、米耐久財受注を含め米経済指標は予想外に強く、FRB公定歩合議事録での景気判断を上方修正し、利上げ支持の連銀も多数あり、ドルは全面高。USDJPYはようやく102.10円台まで上昇したが続かず。EURUSDは1.3610台まで続落、GBPUSDはついに1.6800台を割り込み、AUDUSDは1.9230台まで下落するも底堅く1.9230~60で推移し健闘が目立った。


***** 発言・その他 *****

◎オランド仏大統領=欧州議会選挙で極右政党が勝利したことで、EUは緊縮路線から方針を変更するように求める。
◎ダイセル・ユーログループ議長=欧州議会選挙の結果を受け、欧州連合(EU)は雇用創出に注力すべきだということをこれまで以上に確信した。
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁=ユーロ圏の景気回復が、今年と来年に加速する兆し。今年と来年のユーロ圏インフレ率は2.0%を大幅に下回る。
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁=来週のECB理事会では利下げを討議。ユーロ圏の低インフレにより引き起こされる可能性のあるデフレや景気停滞を懸念。
◎ドラギECB総裁(ECBフォーラム)=一部のユーロ圏加盟国で物価調整プロセスが長引き、低インフレが定着するリスクがある。低インフレ局面が過度に長期化するリスクを認識している。
◎ドラギECB総裁(ECBフォーラム)=ECBはインフレ率を目標の2%を若干下回る水準まで上昇させるために必要な手段を有する。ECBは証券化市場における規制基準の見直しを計画。
◎ショイブレ独財務相=異例の金融政策の実施は、近く終了される必要がある。
◎ベトナム漁船が中国船衝突され沈没。
◎ウクライナ政府=東部の主要空港を奪回。東部の戦闘で親ロシア派50名以上が死亡。
◎NATO高官=ロシア軍はウクライナ国境地帯から撤収準備の可能性がある。
◎FRB公定歩合会合の議事録=大半の地区連銀は経済が穏やかなペースで拡大を続けると景気判断を上方修正。3地区連銀が公定歩合を0.75%→1.0%に引き上げを要求。9地区連銀は据え置きを要求、3地区連銀は公定歩合とFFレートを1.0%に戻すことが正当化されると主張。長期インフレ期待に変化はなく、引き続き安定的。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

15:00 CHF 4月 貿易収支=24.25億スイス(予想20.52億スイス 前回19.96←20.5億スイス)
17:30 GBP 4月 BBA住宅ローン承認件数=42,173件(予想45,100件 前回45,933件)→ 予想を下回り、GBP売りが強まる
21:30 USD 4月 耐久財受注=前月比0.8%(予想-0.7% 前回3.6←2.6%)、除輸送機器=前月比0.1%(予想0.0% 前回2.9←2.0%)、除非国防・航空機器=前月比-1.2%(予想-0.3% 前回4.7%)→ 予想外の上昇
22:00 USD 5月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 総合20都市=前月比1.2%(予想0.7%)、前年比12.4%(予想11.8% 前回12.86%→ 予想を上回る
22:00 USD 3月 FHFA住宅価格指数=前月比0.7%(予想0.5% 前回0.6%)→ 予想を上回る
22:45 USD 5月 サービス業PMI・速報値=58.4(予想54.5 前回55.0)→ 予想を大幅に上回る
23:00 USD 5月 CB消費者信頼感指数=83.0(予想83.0 前回81.7←82.3)、期待指数84.8(前回83.9)、現況指数=80.4(前回8.5)→ 予想通りながら2008年以降で2番目に強い数字
23:30 USD 5月 ダラス連銀製造業活動指数=8.0(予想9.0 前回11.7)


***** 今日の、主な経済指標・その他 *****

9:00 JPY 黒田日銀総裁の講演
14:45 CHF 第1四半期 GDP=前期比予想0.6% 前回0.2%、前年比予想1.9% 前回1.7%
15:00 GBP 5月 ネーションワイド住宅価格指数=前月比予想 前回1.2%、前年比予想 前回10.9%
15:00 GER 5月 輸入物価指数=前月比予想0.1% 前回-0.6%、前年比予想-2.2% 前回-3.3%
16:55 GER 5月 雇用統計: 失業率=予想6.7% 前回6.7%、失業者数=予想-15,000人 前回-25,000人
18:00 EUR 5月 消費者信頼感指数・確報値=予想-7.1 速報-7.1
18:00 EUR 5月 景況感指数=予想102.2 前回102.0、企業景況感=予想-3.9 前回-3.6、サービス業景況感=予想3.8 前回3.5、業況判断指数=予想0.31 前回0.27
19:00 GBP 5月 CB報告済売上高=予想35 前回30

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