***** 昨日のポイント *****
◎豪ドルは前日の、緊縮財政によるデベル政権の支持率低下と、格付けを見直しのリスクに下落は止まらず。
◎豪中銀議事録は、政策金利が今後も据え置かれることを示唆。
◎デベル豪中銀総裁候補は、豪ドルが一段と軟化する可能性を指摘。
◎鉄鉱石の価格下落が、豪ドル売りの材料にされる。
◎中国商務省高官は、中国貿易の高成長期は終わった→ 豪ドルへの影響を懸念。
◎英消費者物価は予想外に強くポンドは上昇
◎英財務省の声明で、住宅市場へ警戒と中銀の行動を支持し、ポンドは下落。
◎ロシア軍はウクライナ国境から撤退中、ウクライナは未確認。
◎欧州議会選挙は、中道右派がリード拡大の見通し。
◎ダドリーNY連銀総裁は、量的緩和の縮小から利上げまでかなりの時間が必要。
◎プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は、インフレ対応に、予想より早い時期の利上げが必要。
USDJPYは101.10~20円をボトムにしながらも、戻りは鈍く円買いの流れは続く。EURUSDは1.3700台をクリアに回復できず、弱さが目立つ。GBPUSDは上下しながらも底値を気利上げ、強さが目立つ。AUDUSDの続落傾向は止まらず、0.9200台の維持が重要。
アジア市場は、USDJPYは下値を試すことなく、ついに101.50円を上抜け一時101.60円まで上昇したが続かず。EURUSDは1.3710を中心に上下5ポイントの極狭いレンジで、主要通貨は狭い値動きとなった。AUDは前日に「緊縮財政によるデベル政権の支持率低下と、格付けの見直しリスク」に続き、売り材料が続出、豪ドルの下落と、NZドルの連れ安が続いた。
欧州市場は、予想を上回る英消費者物価指数に1.6820を超え1.6860台まで上昇したが、英財務省の声明で、住宅市場へ警戒と中銀の行動を支持し、一時1.6820割れまで下落。EURUSDは1.37台を維持できず1.3670台まで下落後、1.37台を復活。USDJPYは101.20円台まで続落、AUDUSDとNZDUSDも続落の流れが続いた。
米国市場に入っても、AUDUSDとNZDUSDの続落傾向は止まらず、戻りも限定的。プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁の」早期利上げ観測」にも大きな反応はなく、USDJPYは101.20円割れでようやく下げ止まり、EURUSDは1.3690~05のレンジで動きが止まり、GBPUSDは1.6820~50で推移。
***** 発言・その他 *****
◎デベル豪中銀総裁候補=海外からの豪国債購入はそれほど増えず、資本流入の減少に、豪ドルが一段と軟化する可能性がある。ただし、日本から豪債への需要が拡大し始めている。
◎豪中銀議事録=輸出の伸びの鈍化、鉱業投資の落ち込み、財政再建計画で、今後の数四半期はトレンドを下回る成長が続く可能性が高い。政策金利が引き続き過去最低水準に据え置かれることを示唆。
◎豪中銀議事録=消費はやや強まり、企業景況感も平均的な水準。景気回復ペースは緩やかなペースに留まり、労働市場に余裕があり、国内コストの伸びは抑制。
◎鉄鉱石価格の下落が、豪ドル安の材料の一つにされる。
◎中国商務省高官=中国貿易の高成長期は終わった。
◎欧州議会選挙(5月22~25日)=中道右派政党がリード拡大の見通し(定員751議席中、217議席を予想)。
◎リーカネン・フィンランド中銀総裁=デフレリスクが高まったら、資産購入など多様な措置実施可能がある。
◎英財務省の声明=英住宅市場には警戒が必要で、中銀は必要に応じて行動することを躊躇すべきでない→ GBP売りへと変化。
◎ビーンBOE副総裁=出口戦略は容易ではない。金融安定を脅かすリスクは低い。最終的な利上げは緩やかで限定的になる可能性。
◎IMF=ドイツに成長の底上げとユーロ圏経済の支援で、国内インフレ投資の拡大を提言。
◎タイ軍(AP通信)=戒厳令を発令、平和と秩序の回復が目的でクーデターではない。事実は不明。
◎ウクライナ国営TV=ロシア軍はウクライナ国境から撤退中
◎ロシア外務省高官=5月25日のウクライナ大統領選は、政府と親ロシアの対立に分裂を深める可能◎米国は米企業にハッカー攻撃をし、米企業の秘密を盗んだとして中国軍関係者5名を訴追、中国外務省はこれを否定し抗議。
U◎米当局者=米国は緊迫化するリビア付近の拠点に海兵隊を移動、米大使館からの非難に利用の可能性。
◎ダドリーNY連銀総裁=FRBの政策手段にリバースレポを支持。年内のインフレは上昇する見通し。2014年・15年のGDP予測は3.0%。量的緩和の縮小から利上げまでかなりの時間が必要。
◎ダドリーNY連銀総裁=利上げの時期は誰にもわからない。経済には非常に失望。雇用環境はひっ迫し、インフレを押し上げている。経済に歪みは見られず。
◎プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=インフレ対応が後手にならないように、予想より早い時期の利上げが必要。2014年の成長率は3.0%達成する見通し。2014年の失業率見通し6.2%は悲観的すぎ、年末までに6.0%を割り込む。
◎プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=企業を取り巻く不透明感や住宅バブル崩壊による消費者への深刻な打撃が、米景気の回復ペースを鈍化させている。利上げは経済活動に関係し、スケジュールは決まっていない。企業や消費者は投資に躊躇い。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
10:30 AUD 豪中銀議事録の公表
13:30 JPY 3月 全産業活動指数=前月比1.5%(予想1.6% 前回-1.1%)
15:00 GER 4月 生産者物価指数=前月比-0.1%(予想0.0% 前回-0.3%)、前年比-0.9%(予想-0.8% 前回-0.9%)→ 予想を下回る
17:30 GBP 4月 DCLG住宅価格=前年比8.0%(予想10.7% 前回9.1%)→ 予想を下回る
17:30 GBP 4月 消費者物価指数=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比1.8%(予想1.7% 前回1.6%)、コア前月比0.5%(予想 前回0.2%)、コア前年比2.0%(予想1.8% 前回1.6%)、小売物価指数(RPI)=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.2%)、前年比2.5%(予想2.6% 前回2.5%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.3%)、前年比2.6%(予想2.7% 前回2.5%)→ 予想と前回を上回り一時ポンド買いが強まる
17:30 GBP 4月 生産者物価指数: 出荷=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比0.6%(予想0.7% 前回0.5%)、コア前月比0.0%((予想0.1% 前回0.2←0.1%)、コア前年比1.0%(予想1.0% 前回1.1←1.0%)、仕入=前月比-1.1%(予想-0.2% 前回-0.4←-0.6%)、前年比-5.5%(予想-4.9% 前回-6.3←-6.5%)
17:30 GBP 4月 ONS住宅価格=前年比8.0%(予想10.7 前回9.1%)
21:30 CAD 3月 卸売売上高=前月比-0.4%(予想0.4% 前回1.1%)→ 予想外のマイナス
***** 今日の、主な経済指標・その他 *****
8:50 JPY 4月 通関ベース貿易収支=予想-6463億円、前回-1兆4,460億円、季調済=-6330億円、前回-1兆7,142億円
9:30 AUD 5月 ウエストパック消費者信頼感指数=予想 前回99.7、予想 前回0.3%
未定 JPY 日銀金融政策決定会合
未定 JPY 黒田日銀総裁の記者会見
17:00 EUR 3月 経常収支=季調済予想230億ユーロ 前回219億ユーロ、季調前=予想200億ユーロ 前回139億ユーロ
17:30 GBP BOE金融政策委員会の議事録公表=政策金利の据え置きと、資産買入枠の据え置きを、9対0で決定を予想
17:30 GBP 4月 小売売上高(含自動車)=前月比予想0.5% 前回0.1%、前年比(含自動車)予想5.3% 前回4.2%
23:00 EUR 5月 消費者信頼感指数・速報値=予想-8.2 前回-8.6
23:00 USD イエレンFRB議長の講演
23:00 USD ダドリーNY連銀総裁の講演
1:50 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁の講演
2:30 USD コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁の講演
3:00 USD FOMC議事録公表(4月29日・30日分)
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