2014年5月20日火曜日

5月20日(火曜)昨日、海外市場の動き

5月20日(火曜)昨日、海外市場の動き


***** 昨日のポイント *****

◎日経平均株価は一時14,000円の大台を割り込む。
◎日本政府関係者、GPIFは今年秋までのポートフォリオの見直しで、検討作業班を設置。
◎GPIFのポートフォリオ見直しで検討作業班を設置へ→ 円売りは極めて限定的で、逆に円高へ。
◎バイトマン独連銀総裁は、ユーロ安を誘導することは反動を伴う可能性がある。
◎豪アボット政権の支持率低下、S&Pは大幅な歳出削減がなければ、AAA格付けを見直すリスクを示唆。
◎ギリシャ社会主義運動(PASOK)支持率急落、5月18日のギリシャ統一地方選でどの政党も決定的な勝利を得ず。
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、ユーロ圏は低インフレの長期化に直面。
◎メルシュECB専務理事は、次回の理事会で、行動を起こす可能性非常に高まった。
◎ウィリアムズ・SF連銀総裁は、債券買い入れを年内に終了、利上げは来年と予想。
◎米金利が上昇、ウクライナ情勢の不透明感継続と、ベトナムの反中国でもの拡大。

週明けのアジア市場は、弱い日本株に円高傾向が続き、GPIFのポートフォリオ見直し検討の作業部会設置との報道にも、円売りは極めて限定的で、クロスでも円は全面高。AUDUSDは財政赤字の拡大に、豪アボット政権の支持率が低下し上値は重い。

欧州市場に入っても、円高の流れは変わらず101.30円の底値をブレークすると、101.10円まで円買いが加速。ギリシャ政府の支持率低下がユーロ売り材料になったが、バイトマン独連銀総裁の「ユーロ安を誘導することは反動を伴う可能性がある」との発言に、EURUSDは1.3720台まで上昇。GBPUSDとAUDUDは共に上値は重かった。

米国市場に入り、AUDUSDはアボット政権の支持率低下に加え、S&Pの豪トリプルA格付けの見直しリスクの可能性に、0.9320台まで下落。USDJPYは101.10円を底値に実需ベースの買いが厚く、米金利が上昇、円売りの材料にされる。ロンドンフィキシング後からドル買いへと変化し、終盤にかけ101.50円台まで値を戻す。EURUSDは、ギリシャPASOKの支持率急落、ノボトニー・オーストリア中銀の「ユーロ圏は低インフレの長期間に直面」、メルシュECB専務理事の「次回の理事会で、行動を起こす可能性非常に高まった」との発言のEUR売りに対しても1.3700の大台を維持。


***** 発言・その他 *****

◎豪アボット政権の支持率低下=13日の政府予算案で、4年間で財政赤字が600億ドルへ拡大に、持続不可能との声が強まり、支持率が低下。
◎S&P=豪州は数年間で大幅な歳出削減がなければ、AAA格付けを見直すリスクがある。
◎バイトマン独連銀総裁=ユーロ相場に目標を設定することは物価安定に支障をきたし、ユーロ安を誘導することは反動を伴う可能性がある→ 直後はEURUSDの買いが強まるが限定的。
◎バイトマン独連銀総裁=ECBは為替相場の目標を設定していないが、為替は物価動向に影響を与える。低インフレが当面続く可能性が高く、為替レートの動向を一段と注視。
◎バイトマン独連銀総裁=投資家によるユーロ圏国債の買いが為替上昇の圧力との見方は、金利低下による刺激効果を勘案しておらず一方的。
◎バイトマン独連銀総裁=フランス政府はECBにユールの押し下げを求めているが、ユーロ圏の成長と雇用の強化で、各国は競合的な経済構造を打ち出す必要がある。
◎ギリシャ社会主義運動(PASOK)支持率急落=5月18日のギリシャ統一地方選でどの政党も決定的な勝利を得ず。急進左派連合(SYRIZA)が勝利を収めれば、連立与党政権の維持が難しくなる。
◎ノボトニー・オーストリア中銀総裁=ユーロ圏は低インフレの長期化に直面。マイナス金利の有効性を検討中。為替レートはターゲットではないが物価に影響する。
◎メルシュECB専務理事=次回の理事会で、行動を起こす可能性非常に高まった。ECB理事会は、低インフレの長期化に対処するため標準・非標準的措置導入する用意があることで一致へ→ 一時EUR売りが強まる。
G◎ドイツ─ロシア外国貿易協議会=対ロ経済制裁はドイツ景気に大打撃となる可能性。
◎日経平均株価は小幅下落し、一時14,000の大台を割り込む。
◎日本政府関係者=年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は今年秋までのポートフォリオの見直しを想定し、運用委員会の下に検討作業班を設置→ 円売りの期待が強まるがUSDJPYの買いは限定的。
◎プーチン・ロシア大統領=ウクライナ国境付近での軍事演習からの撤退を指示。NATO関係筋は確認できず。
◎ウクライナ東部での衝突、ベトナムの反中国デモの拡大、リスク回避の動きが一時強まる。
◎ウィリアムズ・SF連銀総裁=債券買い入れプログラムは年内に終了し、利上げ開始時期を真剣に検討しており、来年になると予想。リバースレポは有効で政策手段に含める必要がある。
◎米債利回りが上昇、円売りの材料になる


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

CAD カナダ休日(ビクトリアの日)
7:45 NZD 第1四半期 生産者物価指数: 出荷=前期比0.9%(予想0.7% 前回-0.4%)、仕入=前期比1.0%(予想0.4% 前回-0.7%)→ 予想を上回る
8:01 GBP 5月 ライトムーブ住宅価格=前月比3.6%(予想 前回2.6%)、前年比8.9%(予想 前回7.3%)→ 前回を上回る
18:00 EUR 3月 建設支出=前月比-0.6%(予想 前回0.1%)、前年比5.2%(予想 前回6.7%)


***** 今日の、主な経済指標・その他 *****


10:30 AUD 豪中銀議事録の公表
11:30 AUD デベル豪中銀総裁候補の講演
13:30 JPY 3月 全産業活動指数=前月比予想1.6% 前回-1.1%
15:00 GER 4月 生産者物価指数=前月比予想0.0% 前回-0.3%、前年比予想-0.8% 前回-0.9%
15:30 GBP カーニーBOE総裁、ジョルダン・スイス中銀総裁の講演
17:30 GBP 4月 消費者物価指数=前月比予想0.5% 前回0.2%、前年比予想1.7% 前回1.6%、コア前月比予想 前回0.2%、コア前年比予想1.8% 前回1.6%、小売物価指数(RPI)=前月比予想0.5% 前回0.2%、前年比予想2.6% 前回2.5%、実勢インフレ率(RPIX)=前月比予想 前回0.3%、前年比予想 前回2.5%
17:30 GBP 4月 生産者物価指数: 出荷=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想0.7% 前回0.5%、コア前月比予想0.1% 前回0.1%、コア前年比予想1.0% 前回1.0%、仕入=前月比予想0.0% 前回-0.6%、前年比予想-4.8% 前回-6.5%、コア前月比予想 前回-0.5%、コア前年比予想 前回-5.8%
17:30 GBP 4月 ONS住宅価格=前年比予想 前回9.1%
21:30 CAD 3月 卸売売上高=前月比予想0.4% 前回1.1%
23:30 EUR リンデ・スペイン中銀総裁の講演
23:30 EUR リッカネンECB専務理事の講演
1:00 EUR ノボトニー・オーストリア中銀総裁の講演
1:30 USD プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁の講演
2:00 USD ダドリーNY連銀総裁の講演

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