今週は先週の嵐のように続いた、重要な経済指標の発表は影をひそめ、最重要なイベントは21日のFOMC議事録に限定されている。
ドル円
円相場は、官民挙げての物価引き上げ政策に、日本のCPIは2.0%達成への実現性を強め、経常赤字・貿易赤字は増加傾向を続けながらも、円売りの流れは弱く、逆にEURJPY、GBPJPYの売りに円高圧力が続いていた。
今週のUSDJPYは、ウクライナ情勢を危惧した安全資産の円買いは、VIX指数の続落・安定していることで考えにくい。円高を先導している、EURUSDとGBPUSDの相場が下げ止まれば、円売り圧力は弱まり、結果として、USDJPY相場も101円台をボトムにして下げ止まることになるが?
円相場に影響が大きい経済指標は少ないが、21日の日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁の記者会見と、貿易収支は注目したい。 発言では、19日にウイリアムズSF連銀総裁、20日にロッサー・フィラデルフィア連銀総裁、ダドリーNY連銀総裁、21日にイエレンFRB議長、ダドリーNY連銀総裁、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁、コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁が控えている。
ユーロドル
ユーロ圏のCPIの前年比は0.7%と伸び率は鈍く、成長率は鈍化し、ECBは次回の理事会で追加緩和の可能性がEURの売りを誘い、実需の買いを飲み込みながらEURUSDは1.37台を割り込み、2週間連続して下落した。
ユーロ相場に影響が大きい、22日のユーロ圏総合・製造業・サービス業PMI、23日の独第1四半期GDP・確報値と、IFO景気動向指数は注目度が高い。発言の予定は多く、19日にバイトマン独連銀総裁、メルシェECB専務理事、クーレECB専務理事、20日にリンデ・スペイン中銀総裁、リッカネンECB専務理事、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の講演が控えている。
ポンドドル
BOEの早期利上げ観測は後退し、GBPの買いは弱まった流れが、GBPUSDは1.68を割り込みながらも、週終値では1.68台を維持したことで、継続的なポンド売り相場となってはいない。
ポンド相場に影響が大きい、20日の英消費者物価指数、21日のBOE金融政策委員会の議事録、小売売上高、22日の英第1四半期GDP・改定値は注目度が高い。発言では、20日にカーニーBOE総裁を注目。
豪ドル・NZドル
AUDUSDは、0.94台を回復できずに伸び悩みながらも、主要国通貨が続落するなかで、クロスではAUD高が進み、0.93台を確りと維持している。NZDUSDは、前週の大幅下落も弱まり、先週は小幅上昇して終わり堅調地合いが続いている。豪ドル相場に影響が大きい、20日の豪中銀議事録の公表や、22日の中国のHSBC製造業PMI、NZドル相場に影響が大きい、22日のNZ中銀インフレ期待も注目度が高い。発言では20日にデベル豪中銀総裁候補
の講演を注目したい。
カナダドル
USDCADは、1.09台を高値に、1.08~1.09のレンジで安定推移、ドル買いの圧力が強い中で、カナダドルは非常に健闘している。カナダドル相場に影響が大きい、22日の小売売上高、23日の消費者物価指数は、特に注目している。
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