≪最近のデータが示すもの≫
7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットはショート-17,891
コントラクトで、前週ロング23,383コントラクトから5週感ぶりに変化。5月13日のEURUSDが1.3700を割り込んだ日のポジションで、ユーロはロングからショートへと変化。
7通貨でドル換算したポジションは、約31億ドルのドルロングとなり、前週の-約41億ドルショートから大きく変化した。特にユーロがロングからショートへと大幅に変化したことが主因だが、円はショートが拡大、ポンド、スイスフラン、NZドルはロングが減少。特異なのはカナダドルでショートが減少、豪ドルはロングが拡大し、この二つの通貨の動きは興味深い動きをしていた。
≪各通貨での変化≫
円=-64,707コントラクトと、前週の-60,728から、ショートポジションは増加。水準的には大きな変化に至っていないが、スポット・レートは13日の102.36円を高値に円高傾向が強まり、101.50円を割り込み円ショートは減少していると思われる。
ユーロ=-2,175コントラクトと、前週の+32,551から13週間ぶりに変化。混沌としているウクライナ情勢と6月ECB追加緩和を意識した動きで、ユーロのセンチメントに変化が見られる。ただ、13日に安値1.3690近くまで下落しながらも、先週末の終値も1.3690近くとEUR売りもやや収まっている。
ポンド=+31,755コントラクトと、前週の+40,646からロングは減少。翌日14日には英失業保険申請件数が弱く、BOE四半期インフレレポートでは早急な利上げ観測が後退、EURGBPは下落しポンド高となったが、GBPUSDは下落したことで、ロングの減少幅は拡大していると思われる。
豪ドル=+17,127コントラクトと、前週の+8,637から増加。6週連続でプラス圏を維持しており、中国の成長鈍化を織り込みながら、ウクライナ情勢の悪化による資金逃避先として、安定した値動きが続いている。
NZドル=+19,340コントラクトと、前週の+20,693から小幅減少、トータルではロングの常連通貨としての位置は不動。0.86台を底値に安定した値動きが続いている。
0 件のコメント:
コメントを投稿