5月17日(土曜)昨日、海外市場の動き
***** 昨日のポイント *****
◎週末リスクは、ウクライナ情勢の悪化、そのヘッジに円買いの動きへ。
◎6月のECB追加利下げ観測は変わらず、EURの上昇も限定的。
◎ユーロ圏貿易黒字は予想を上回るが、EUR買いは限定的。
◎宅着工件数と住宅建設許可建設は、予想を上回り住宅市場は安定へ。
◎米ミシガン大学消費者信頼感指数は、予想外に弱い。
◎ブラード・セントルイス連銀総裁は、FRBは2015年第1四半期までに利上げする可能性を示唆。
為替市場はようやく安定を取り戻したが、通貨間により動きは異なる。EURUSDの1.3700を中心に1.3685~1.3725で上値は重く、USDJPYは101.50円を中心に101.35~65円で動けず。ポンドとカナダドルは強く、GBPUSDは1.6800台を維持し上昇へ、USDCADは1.0900に戻れず1.0850台まで続落。AUDUSDは0.93台を維持しながらも、0.9335~70で動けず、NZDUSDは0.8625~40の狭いレンジで動けず。
アジア市場は、USDJPYは101.40~65円の狭いレンジで動けず。EURUSDは1.37台を維持したが、1.3720台の上値は重く、1.3710~20の狭いレンジで推移。GBPUSDは1.68台を達成できず、1.6785~95の狭いレンジで推移。AUDUSDは0.9345~65のレンジで動けず。
欧州市場は、USDJPYは101.60円の上値を達成できず、ウクライナ情勢の悪化を懸念、週末のリスクヘッジに前日安値近くの101.35円まで下落後に下げ止まる。EURUSDは、強いユーロ圏貿易収支にも上値は重く、クーレECB専務理事の追加緩和を容認する発言に1.37を割り込むと売りへと変化し、1.3680台で下げ止まる。GBPUSDは1.6810台まで上昇するも続かず、1.3785~10のレンジへ。AUDUSDは0.9330台まで下落後、0.9360台まで上昇。
米国市場は、強い米住宅関連の指標と弱い景況感に強弱混在、米株は小幅上昇、VIX指数は低下、米金利は久しぶりに上昇。強気なブラード・セントルイス連銀総裁の発言にも、週末金曜日で積極的な動きは見られず。
***** 発言・その他 *****
◎クーレECB専務理事=景気回復の維持に低金利は必要だがリスクもある。そのリスクを避ける必要の手段があり、基本的に問題ない。
◎ギリシャ政府筋=海外のギリシャ国債保有者、過去2年も課税免除へ。
◎独業界団体=対ロ制裁でドイツ企業に著しいい影響が及ぶ。欧州産業に恒久的な悪影響を残す。
◎インド中銀=ドル買い介入のウワサ。
◎イエレンFRB議長=FRBはより緩和的にしようとしている。健全な米経済の回復軌道は道半ば。
◎ブラード・セントルイス連銀総裁=FRBは2015年第1四半期までに利上げする可能性がある。インフレは低水準で安定。失業率は年末までに6.0%に低下へ。第1四半期の成長は弱いが、今後数四半期は底堅い。
◎ブラード・セントルイス連銀総裁=より早いペースでインフレ目標の2.0%に近づいたら、より積極的な行動が必要。最近の強い雇用と物価に関しての米経済指標に勇気づけられる。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
8:00 USD イエレンFRB議長の講演
18:00 EUR 3月 貿易収支(季調済)=152億ユーロ(予想173億ユーロ 前回150億ユーロ)、季調前=171億ユーロ(予想155億ユーロ 前回136億ユーロ)→ 予想を上回る黒字額
21:30 USD 4月 住宅着工件数=107.2万件(予想98.0万件 前回94.7←94.6万件)、前月比13.2%→ 予想を大幅に上回り、昨年11月以来の高水準
21:30 USD 4月 建設許可件数=108万件(予想101.5万件、 前回100←99.7万件)、前月比2.8%→ 予想を大幅に上回る
22:55 USD 5月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=81.8(予想84.5 前回84.1)→ 予想を下回るが、相場への影響は見られず
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