2014年5月16日金曜日

5月16日(金曜)昨日、海外市場の動き

5月16日(金曜)昨日、海外市場の動き

***** 昨日のポイント *****

◎日本の第1四半期GDPは、予想を上回り円買いが強まる。
◎仏第1四半期GDPは、前期比で予想を下回る。
◎独第1四半期GDPは、予想を上回り3年ぶりの高水準。
◎コンスタンシオECB副総裁=追加緩和の可能性を排除しない。
◎メルシュECB専務理事=マイナス金利の導入を検討。
◎ユーロ圏消費者物価指数は、予想とほぼ変わらず。
◎ユーロ圏第1四半期GDPは、予想を下回りECBの緩和観測が強まる
◎米消費者物価指数は、予想通りながら前回を上回り上昇。
◎米新規失業保険申請件数は、予想外に改善し7年ぶりの低水準でドル買いが強まる。
◎NY連銀製造業景気指数は、予想を大幅に上回り、2010年6月以来の伸び率。
◎米鉱工業生産指数は、予想外のアイナスで、2012年8月以来の大幅な落ち込み。
◎米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、予想を上回るが前回よりは低下。
◎米NAHB住宅市場指数は、予想を下回り1年ぶりの低水準。


EURUSDは6月の追加緩和の可能性を残しながら1.37台を回復、GBPUSDは早期利上げ観測が後退しながら1.6800台を回復するも、本格的な買いには程遠い。AUDUSDは0.94台失敗後の売りにも0.9330台を維持し、NZDUSDは0.8700台を失敗しながらも0.86台を維持し底堅い。USDJPYは101.30~70円のレンジへと上値は重く、円高リスクは解消できず。

アジア市場は、日本の予想外に強いGDPにもUSDJPYは101.70円以下が底堅く、101.70~90円の狭いレンジで推移。EURUSDは前日の下げに買い先行でスタートしたが、1.3720台の上値は重く、GBPUSDも買い戻しは弱く売り圧力が続いた。AUDUSDとNZDUSDは、クロスの買いも強く上昇が続いた。

欧州市場の序盤は、仏GDPはやや弱く、独GDPは予想を上回ったが、EUR買いも1.3720台が精一杯で上値が重く、欧州勢はドル買い出入り、コンスタンシオECB副総裁の≪追加緩和の可能性を排除しない」との発言もあり、EURUSDは1.3700を割り込み、GBPUSDは1.3750を割り込み、USDJPYは102.00円台に上昇。堅調だったAUDUSDとNZDUSDも売りへと変化。ユーロ圏の消費者物価指数は、ほぼ予想通り、第1四半期GDPは予想外に伸びず、EUR売りの流れが続いたが、EURUSDは1.3650近辺で下げ止まる。GBPUSDは1.6730台をボトムに買いへと変化し、USDJPYは102円台の売り上げ止まり101.80~95円のレンジへ。AUDUSDとNZDUSDは続落傾向が続く。

米国市場に入り、注目の米消費者物価指数は、予想通りながら前回を上回り、新規失業保険申請件数が予想外に改善、NY連銀製造業景気指数は強く、ドルは全面高へ。USDJPYは直後102円台を回復するも、短時間で下落へと変化。EURUSDは1.3660中心に上下10pipsの動きへ。AUDUSDとNZDUSDの売りは止まらず、GBPUSDだけが底固めし上昇、本日の高値を更新し上昇した。相場が変化したのは午後11時で、予想外に弱いフィラデルフィア連銀製造業景気指数とNAHB住宅市場指数が引き金に、オプションカットでドル売りへと変化。EURUSDは1.3730台まで上昇、GBPUSDは1.68000の大台を回復。AUDUSDも0.9320台を底値、NZDUSDも0.8620台を底値に値を戻すが、限定的。USDJPYは101.30円まで下落後に101.60円まで値を戻す。


***** 発言・その他 *****

◎シェンブリ・カナダ中銀副総裁=カナダや世界経済の回復が緩やかな中、金利は相当程度の間、低水準で推移する可能性。低水準の長期金利は確定給付年金にとっては困難な状況に直面。
◎中国国務院=人民元相場の形成メカニズムを改善し、柔軟性を高める。
◎コンスタンシオECB副総裁=追加緩和の可能性を排除しない。
◎メルシュECB専務理事=マイナス金利の導入を検討。広範囲な政策措置を検討しており、必要に応じて行動する。ユーロ圏経済は脆弱な回復期にある。
◎コンスタンシオECB副総裁=ECB専門家の予測調査で、今年のインフレ率予測が下方修正されたが、予想外ではなく、中期的な動向を重視。
◎ギリシャ政権に崩壊のリスク=ギリシャ国債利回りが2カ月ぶりの水準に上昇。国債保有の海外投資家へのキャピタルゲイン税の文章が明るみになり、警戒感が強まる。ギリシャ世論調査で、反ユーロを掲げる政党の人気が高まる。現政権への支持率が低下。
◎ブロードベインBOE政策委員=経済情勢が整うまでは利上げはないだろう。労働者は賃金上昇を確認し始め、生産性も向上し、失業率は更に低下へ。
◎NZ2014/15年度予算案=7年ぶりに財政黒字を予測し、成長率予測を上方修正。財政黒字は8600億NZドル→黒字3.72億NZドルを見込む。2014/15年度の成長率予測3.6%→4.0%に上方修正、2017/18年度は2.1%の予測。
◎イングリッシュNZ財務相=7年ぶりの黒字確実に向け、新規歳出を抑制し、金利の影響を押さえる。
◎黒田日銀総裁=黒田日銀総裁=日本経済の成長には供給力を強化することが重要。成長に向けた中長期的課題を解決する好機。2%の物価安定の実現に向けた強いコミットメントを強調。物価目標値2.0%に向かうなら、量的・質的金融緩和を着実に推進。リスクに変化が生じたら必要なことを躊躇なく調整する。2015年度ごろ物価目標値2.0%に達する可能性が高く、需給ギャップのプラス幅拡大に物価は強まる。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

8:50 JPY 第1四半期 GDP・第1次速報値=前期比1.5%(予想1.0% 前回0.1←0.2%)、前期比年率=5.9%(予想4.2% 前回0.3←0.7%)、GDPデフレータ・第1次速報値=前期比0.0%(予想-0.1% 前回-0.4←0.3%)、名目GDP・第1次速報値=前期比1.2%(予想1.0% 前回0.2←0.3%)、 前期比年率5.1%
11:00 NZD イングリッシュNZ財務相、NZ予算案公表
13:25 JPY 黒田日銀総裁の講演
14:30 FRN 第1四半期 GDP・速報値=前期比0.0%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比0.8%(予想0.9% 前回0.8%)→ 予想を若干下回りゼロ成長になる
15:00 GER 第1四半期 GDP・速報値=前期比0.8%(予想0.7% 前回0.4%)、前年比2.5%(予想2.2% 前回1.4%)→ 予想を上回りがEUR買いは限定的
17:00 EUR ECB月報の公表
18:00 EUR 4月 消費者物価指数(HIPC)=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.9%)、前年比0.7%(予想0.7% 前回0.5%)、 コア前年比1.0%(予想1.0% 前回0.7 %)
18:00 EUR 第1四半期 GDP・速報値=前期比0.2%(予想0.4% 前回0.2%)、前年比0.9%(予想1.1% 前回0.5%)→ 予想を下回りECBの緩和観測が強まる。イタリア・オランダ・ポルトガルはマイナス成長
21:30 USD 4月 消費者物価指数=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比2.0%(予想2.0% 前回1.5%)、コア(除食品・エネルギー)=前月比0.2%(予想0.1%、前回0.2%)、前年比1.8%(予想1.7% 前回1.7%)→ 予想通りながら前回を上回り上昇
21:30 USD 5月 NY連銀製造業景気指数=19.01(予想6.0 前回1.29)→ 予想を大幅に上回り、2010年6月以来の伸び率
21:30 USD 新規失業保険申請件数=29.7万人(予想32.0万件 前回32.1←31.9万件)→ 予想外に改善し7年ぶりの低水準に、ドル買いが強まる
21:30 CAD 3月 製造業売上高=前月比0.4%(予想0.3% 前回1.4%)
22:00 USD 3月 対米証券投資(ネットTICフロー合計)=-1261億ドル(予想 前回1759←1677億ドル)、長期有価証券(株式スワップなど除く・億ドル)・長期TICフロー=40億ドル(予想473億ドル 前回903←857億ドル)、
22:00 CAD 4月 中古住宅販売件数=前月比2.7%(予想 前回1.0%)
22:15 USD 4月 鉱工業生産指数=-0.6%(前月比予想0.0% 前回0.9←0.7%)→ 予想外のアイナスで、2012年8月以来の大幅な落ち込み
22:15 USD 4月 設備稼働率=78.6%(予想79.1% 前回79.3←79.2%)→予想を下回る
23:00 USD 5月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数=15.4(予想14.0 前回16.6)→ 予想を上回るが前回よりは低下
23:00 USD 5月 NAHB住宅市場指数=45(予想49 前回47)→ 予想を下回り、1年ぶりの低水準


***** 本日の主な経済指標・その他 *****

8:00 USD イエレンFRB議長の講演
18:00 EUR 3月 貿易収支(季調済)=予想173億ユーロ 前回150億ユーロ、季調前=予想155億ユーロ 前回136億ユーロ
21:30 USD 4月 住宅着工件数=予想98.0万件 前回94.6万件
21:30 USD 4月 建設許可件数=予想101.5万件、 前回99.7万件
22:55 USD 5月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=予想84.5 前回84.1

0 件のコメント:

コメントを投稿