5月14日(水曜)昨日、海外市場の動き
***** 昨日のポイント *****
◎英BRC小売売上高は、予想外に強く、一時GBP買いが強まる
◎中国の鉱工業生産、固定資産投資、小売売上高は共に弱く、AUD売りが強まる。
◎日経平均株価は1.95%と大幅上昇
◎豪政府連邦、2014/2015年予算案を発表=来年度の財政赤字を399→298億豪ドルに縮小。AUDUDはようやく下げ止まる。
◎独ZEW景況感指数の期待指数は悪く、欧州株は下落し、EUR売りが強まる。
◎独連銀は、必要があれば利下げを支持との報道に(APDJ)、欧州株は上昇し、EURUSDは1.3700台へ下落。
◎米小売売上高は、予想外に弱く米金利は低下し一時ドルは全面安。
◎米輸入物価指数は、予想外のマイナスで超緩和策を維持する可能性が強まる。
◎ウクライナでウクライナ軍兵士が親ロシア派武装集団を攻撃し死傷者多数。
先週の米雇用統計とドラギECB総裁の記者会見、今週の重要な経済指標と多数のイベント。波乱の継続を予感させる、昨日の弱い米小売売上高にドルは全面安のはずが、ユーロ、ポンド、スイスフランは弱く、豪ドル、NZドル、カナダドルも方向感定まらず。円は102円台を維持するも加速できず。
アジア市場は、USDJPYが確りと102円台を維持し102.30円台までじり高へ。AUDUSDは弱い中国の経済指標に続落傾向は止まず、0.9350台を割り込むとストップの売りに0.9340台まで続落。主要通貨は総じて小幅な値動きが続いた。
欧州市場は、弱い独景況感指数に、EURUSDの下落がスタート、独連銀が必要に応じて利下げを支持との報道に、売りに拍車がかかり1.3700まで続落。AUDUSDは豪政府予算で財政赤字の大幅縮小と、今年度のGDP見通しが上方修正され、ようやく下げ止まる。USDCHFは0.8870→0.89台まで上昇、ドル買いが強まる。USDJPYは102.30台の売りに伸び悩むが、下げも限定的。
米国市場は、予想外に弱い米小売売上高に直後はドル全面安。米輸入物価指数の予想外のマイナスにも、EURUSDは一時1.3700を割り込み、ECBの追加緩和の思惑に続落傾向は止まらず。GBPUSDは14日のBOE四半期インフレレポート待ちで動けず一時1.6820を割り込み弱い。USDJPYは102.05~35円で動けず。AUDUSDは0.9330~80で上下変動ながら底堅く、ドル高の中では堅調に推移。NZDUSDとUSDCADもレンジ相場で大きな変化なし。
***** 発言・その他 *****
◎豪政府連邦、2014/2015年予算案を発表=来年度の財政赤字を399→298億豪ドルに縮小→ AUD買いが強まる
◎米財務省高官=中国の人民元相場の下落や為替介入の疑惑など、不透明性差の欠如を懸念し、市場原理に沿って金利や為替水準を決定するように移行が必要。
◎APダウジョーンズ・ニュース=独連銀は、マイナスの預金金利、パッケージ化された銀行ローンの買い入で、一定のインフレに向け必要なら支持する意向→ EURUSDは1.3740を割り込み1.3700台へ下落
◎メルケル独首相(IMF、世界銀行、OECDのトップと経済協議)=今後数年間は失業が議題の中心になる。ウクライナ東部の住民投票の結果は受け入れられない。
◎PIMCO(今後3~5年の見通しの報告)=ECBは多くのユーロ圏諸国が抱える大規模なソブリン債務が要因で、低水準の金利を一段と長い期間維持する必要があり、大規模な量的緩和プログラムの実施確率が高まる
◎ウクライナでウクライナ軍兵士が親ロシア派武装集団を攻撃し死傷者多数。
◎ラッカー・リッチモンド連銀総裁=FRBの役割はもっと狭く、制限されたほうが好ましい。政治的予想が中央銀行を巻き込み、独立性を危うくする。
◎PIMCO(今後3~5年の見通しの報告)=米国はエネルギー改革が米経済の追い風だが、成長軌道には乗れず、インフレ率が2008年の金融危機前の水準に戻るには何年も必要。ゼロ近辺にある中立的は政策金利の強気相場の終えんを示唆。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
8:01 GBP 4月 BRC小売売上高=前年比5.7%(予想1.8% 前回-1.7%)→ 予想外に強く2011年来の増加率
10:30 AUD 第1四半期 住宅価格指数=前期比1.7%(予想2.9% 前回3.8←3.5%)、前年比10.9%(予想10.4% 前回9.5←9.3%)→ 前期比は予想を下回る
14:30 CNY 4月 鉱工業生産=前年比8.7%(予想8.9% 前回8.8%)→ 予想を下回る
14:30 CNY 4月 固定資産投資=初来前年比17.3%(予想17.7% 前回17.6%)→ 予想を下回る
14:30 CNY 4月 小売売上高=前年比11.9%(予想12.2% 前回12.2%)→ 予想を下回り、AUD売りが強まる
15:00 GER 4月 卸売物価指数=前月比0.2%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比-1.3%(予想-1.5% 前回-1.7%)
18:00 GER 5月 ZEW景況感指数: 期待指数=33.1(予想41.0 前回43.2)、現況指数=62.1(予想60.5 前回59.5)→ 現況指数は強かったが、期待指数は予想外に弱くEUR売りが加速する
18:00 EUR 4月 ZEW景況感調査=55.2(予想63.5 前回61.2)→ 予想と前回を下回る
18:30 AUD 豪政府連邦、2014/2015年予算案を発表=来年度の財政赤字を399→298億豪ドルに縮小
21:30 USD 4月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.4% 前回1.5←1.1%)、除く自動車前月比0.0%(-0.1%(予想0.6% 前回1.0←0.7%)、コアベース(除く、自動車・ガソリン・建設資材・飲食業)-0.1%(予想0.5% 前回1.3%) → 予想外に弱く、一部で強い予想もあり、その反動も加わり一時ドル全面安
21:30 USD 4月 輸入物価指数=前月比-0.4%(予想0.3% 前回0.4←0.6%)、前年比-0.3%(予想0.3% 前回-0.6%)→ 予想外のマイナスで昨年11月以来の低下に、超緩和の継続が続くとの思惑が強まる。
23:00 USD 3月 企業在庫=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.5←0.4%)、企業売上高=前月比1.0%(前回0.9%)
***** 本日の主な経済指標・その他 *****
6:00 NZD NZ中銀 金融安定報告の公表
6:05 NZD ウィーラーNZ中銀総裁の記者会見
7:45 NZD 第1四半期 小売売上高=前期比予想0.9% 前回1.2%
15:00 GER 4月 消費者物価指数・確報値=前月比予想-0.2% 前回-0.2%、前年比予想1.3% 前回1.3%、HICP・確報値=前月比予想-0.3% 前回-0.3%、前年比予想1.1% 前回1.1%
17:30 GBP 4月 雇用統計: 失業率=予想3.3% 前回3.4%、ILO(1-3月)=6.8% 前回6.9%、失業者数増減=前月比予想-30,000件、前回-30,400件
18:00 EUR 3月 鉱工業生産指数=前月比予想-0.3% 前回0.2%、前年比予想 前回1.7%
18:30 GBP BOE 四半期インフレレポート
21:30 USD 4月 生産者物価指数=前月比予想0.2% 前回0.5%、前年比予想0.2% 前回0.6%、コア(除食品・エネルギー)=前月比予想0.2% 前回0.6%、コア(除食品・エネルギー)=前年比予想1.4% 前回1.4%
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