2014年5月1日木曜日

5月1日(木曜)昨日、海外市場の動き

5月1日(木曜)昨日、海外市場の動き

***** 昨日のポイント *****

◎NZの住宅建設許可数は強く、予想外の大幅な伸びで、NZD買いが強まる
◎英GfK消費者信頼感は強く、予想外に大幅に改善、2007年6月以来の高水準だが、相場は動かず
◎日銀の金融政策決定会合は、予想通り金融政策の据え置きを決定
◎日銀展望レポート(半年に一度)は、GDP見通しを引き下げ、コアCPIは2016年度2.1%達成を予測
◎独小売売上高は、予想外に弱く、EURUSDは一時1.38の大台を割り込むが続かず
◎スペイン第1四半期GDPは強く、6年ぶりの伸び率
◎ユーロ圏消費者物価指数は弱く、前月より上昇したが予想に届かず、ユーロ売りが強まる。
◎米ADP民間雇用統計は強く、予想を上回る
◎カナダ2月のGDPは、予想通りで変わらず
◎米第1四半期GDPは弱く、予想を大幅に下回り、ドル売りが加速
◎米ISMシカゴ製造業景況指数は強く、昨年10月来の高水準
◎米FOMCは予想通り、政策金利の据え置きと、債券購入プログラムの100億ドル削減を決定、相場は大きな変化は見られず


アジア市場は、月末の特殊要因の円買いが強く、USDJPYは102.30割れまで下落、日銀の金融政策決定会合、展望レポート、黒田日銀総裁の記者会見の材料にも大きな動きは見られないが、円クロスを含めて円は緩やかな円高へ。AUDUSDと、強いNZの住宅建設許可数を受けたNZDUSDは小幅上昇し、昨日強かったカナダドルは、逆に弱含みでUSDCADは小幅上昇。EURUSDとGBPUSDは動けず。

欧州市場に入り、予想外に弱い独小売売上高と、ユーロ圏CPIに、EURUSDは1.3780割れまで一下落するも、月末のEUR買いに1.3860近くまで値を戻す。USDJPYは102.30円をボトムに、EURJPYの買いも入り102.60台まで値を戻す。AUDUSDは0.9295を高値に、0.9250まで下落、NZDUSDとGBPUSDは動けず。USDCADは、カナダドル売りの流れは止まらず。

米国市場は、予想外に弱い米GDPにドルは全面安。USDJPYは102円をトライし、EURUSDは1.3870台まで続伸、GBPUSDは1.69の大台をトライへ。AUDUSDは上下変動し0.9250~00のレンジで上下、NZDUSDは強さが目立ち0.86の大台へ上昇。米ISMシカゴ製造業景気指数は強くドル買いも弱まったが、注目のFOMCは予想通りの結果ながら、米景気見通し楽観的な見通しを残す部分と、今後の縮小ペースは慎重になる可能性も残し、一方向に動けず。

***** 発言・その他 *****

◎ホノハン・アイルランド中銀総裁=ECBは適切な手段を利用し、インフレ率を押し上げる必要がある。低インフレ局面が終了したと断言できる方向には向かっていない。
◎日銀半年に1度の経済・物価情勢の展望(展望レポート)=2016年度のコアCPIは2.1%で、目標の2.0%の達成見通し。GDPは2013年度2.7%→2.2%、2014年度1.4%→1.1%に下方修正→ 木内、佐藤両委員は見通し自体に反対
◎黒田日銀総裁=経済成長率や物価が予想どおりなら、現状の金融政策を続ける→ 足元の景気判断に関しては強気、先行きの見通し慎重で断定口調を控える。
◎IMFの2014年ロシア経済成長見通し=欧米の制裁で1.3%→0.2%に下方修正、1000億ドルの資本流出を予想。
◎FOMC声明=悪天候の影響で冬場は急速に鈍化したが、最近の経済活動は穏やかなペースで拡大。労働市場は緩やかな改善を継続。企業の設備投資は鈍化し、住宅部門の回復は遅いが、家計支出は急伸。インフレ率は目標を下回っているが、長期的インフレ期待は安定→ 前回3月19日よりもやや楽観的ながら大きな変化はなく、利上げ開始時期を示す内容は見られず。
◎FOMC声明=個人消費が拡大し景気は上向いている。債券購入額を月450億ドルに削減し、4会合連続で100億ドルずつ縮小。今後の縮小ペースは慎重になる可能性が高い。資産購入プログラム終了後も、相当な期間で事実上のゼロ金利を維持する方針。


***** 結果、主な経済指標・その他 *****

7:45 NZD 3月 住宅建設許可件数=前月比8.3%(予想2.0% 前回-1.7%)→ 予想外の大幅な伸び率
8:05 GBP 4月 Gfk消費者信頼感=-3(予想-4 前回-5)→ 予想外に改善、2007年6月以来の高水準
12:00 JPY 日銀金融政策決定会合=金融政策の据置きを決定、予想通り。日本経済は2%の物価安定目標の実現に向けた道筋を順調にたどっている。量的・質的金融緩和を着実に進める。
15:00 JPY 黒田日銀総裁の記者会見
15:00 GER 3月 小売売上高=前月比-0.7%(予想-0.7% 前回0.4←1.3%)、前年比-1.9%(予想1.6% 前回1.9←2.0%)→ 前回が下方修正され、予想を大幅に下回り、EUR売りが強まる
16:00 EUR スペイン第1四半期 GDP=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.2%)、前年比0.6%(予想0.5% 前回-0.2%)→ 回復傾向が強まり、6年ぶりの伸び率
16:55 GER 4月 雇用統計: 失業率=6.7%(予想6.7% 前回6.7%)、失業者数=-25,000人(予想-10,000人 前回-12,000人)→ 予想外に失業者数は減少
18:00 EUR 4月 消費者物価指数・速報値=前年比0.7%(予想0.8% 前回0.5%)、コア前年比1.0%(予想1.0% 前回0.7%)→ 前月から上昇するも、予想を若干下回る
21:15 USD 4月 ADP雇用統計=22.0万人(予想21.0万人 前回20.9←19.1万人)→ 予想を上回る
21:30 CAD 2月 GDP=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.6%←2.5%)
21:30 USD 第1四半期 GDP・速報値=前期比年率0.1%(予想1.2% 第4四半期確報2.6% 第3四半期4.1%)、PCE価格指数=前期比1.4%(予想1.4% 第4四半期確報1.1% 第3四半期1.9%)、コアPCE価格指数=前期比1.3%(予想1.4% 第4四半期確報1.3%、第3四半期1.4%)、個人消費支出=前期比3.0%(予想2.0% 第4四半期確報3.3% 第3四半期2.0%)、GDP価格指数=前期比1.3%(予想1.6% 第4四半期確報1.6% 第3四半期2.0%)、2013年1.9%(2012年2.8%)→ 予想を大幅に下回り、直後からドル売りが強まる
21:30 USD 第1四半期 雇用コスト指数=前期比0.3%(予想0.5% 前期0.5%)
22:45 USD 4月 ISMシカゴ購買部協会景気指数=63(予想57 前回55.9)→ 予想を上回り、昨年10月以来の高水準
3:00 USD FOMC金融政策発表=0.25%の政策金利の据え置きと、モーゲージ担保証券(MBS)250→200億ドル、国債300→250億ドル、債券購入プログラム月間計550億ドル→450億ドルへの削減を全員一致で決定、予想通り→ 声明文も楽観的ながら大きな変化もないが、今後の縮小ペースは慎重になりやすく、直後は売り買いが交錯した後、大きな動きは見られず


***** 今日の主な経済指標・その他 *****

メーデーのため複数の欧州主要市場は休場
CNY 10:00 CNY 4月 国家統計局 製造業PMI=予想50.5 前回50.3
AUD 10:30 AUD 第1四半期 輸入物価指数=前期比予想 1.8% 前回-0.6%、輸出物価指数=予想1.5% 前回-0.5%
GBP 15:00 GBP 3月 ネーションワイド住宅価格指数=前月比予想0.7% 前回0.4%、前年比予想10.0% 前回9.5%
GBP 17:30 GBP 4月 製造業PMI=予想55.5 前回55.3
GBP 17:30 GBP 3月 住宅ローン承認件数=予想7.2万件 前回7.03万件
USD 21:30 USD 週間新規失業保険申請件数=予想31.7万件 前回32.9万件
USD 21:30 USD 3月 個人所得=前月比予想0.5% 前回0.3%、個人支出=予想0.6% 前回0.3%、個人消費支出(PCE)=前月比予想 前回0.1%、PCE価格指数=前月比予想 前回0.1%、PCE価格指数 前年比予想 前回0.9%、コアPCE価格指数=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想 前回1.1%
USD 22:45 USD 4月 製造業PMI=予想55.3 前回55.5
USD 23:00 USD 4月 ISM製造業景況指数=予想54.3 前回53.7
USD 23:00 USD 3月 建設支出=前月比予想0.6% 前回0.1%

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