最新の米CFTC発表の通貨先物取引(IMMポジション)4月22日分
≪最近4月22日付けのデータを総合的にみてみましょう≫
昨年11月5日以降続いた7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ポジションは、先週久々にショートからロング(+16,154)へ変化しました。今回は変化後のデータを注目したのですが、+21,444コントラクトと引き続きロングを維持しながらも、その増加額は微々たるものでした。イースター休暇で積極的な動きは見られなかったこともありますが、この数字の増加データからは、ドルショート思考が強いと判断することもできません。
≪各通貨での変化をみてみましょう≫
円=-67,243コントラクトと、前週の-68,716から、ショートポジションは小幅減少しました。今年に入り増減幅は少なく、市場参加者は円相場への関心が薄らいでいるのか、あまりにも不透明です。先の東京都区部のCPIは予想通り強かったのですが、市場の反応は鈍く、ウクライナ情勢の不透明感もあり、円ポジションを一方向に傾けていないように思われます。
ユーロ=+25,774コントラクトと、少ないながらもロングポジションを維持しています。今年2月18日の週にショートからロングへと変化したのですが、以後では大幅な変化は見られませんでした。ECBの追加緩和や、低インフレ=ユーロ高抑制へ向けた発言が続いていることを考えれば、本来ならばショートへ変化してもいいのですが、小幅ながらロングのポジションは維持されています。このことを考えれば、予想以上に資本や実需のユーロ買いが強く、投機筋が苦戦していることが推測されます。
ポンド=+47,800コントラクトと、前週の+50,598からロングは小幅減少しました。引き続き50,000コントラクト近くを維持しており、市場参加者のポンド先高期待が表わしています。
豪ドル=+16,370コントラクトと、前週の+8,097から小幅上昇しました。昨年5月14日から続いた豪ドルショートは、3週間前に変化し、以後のロングポジションは微増しており、豪ドルの先高期待が続いています。
NZドル=+20,175コントラクトと、前週の+19,847から微増しています。ロングの常連通貨として、昨年9月17日以降、長きに渡りロングポジションが維持されています。先日もNZ中銀は再利上げをしましたが、引き続き継続的な利上げが予想され、市場規模が小さいとのマイナス点はありますが、資金流入が続いている通貨です。
0 件のコメント:
コメントを投稿