2014年4月27日日曜日

今週の経済指標・発言の注目点(4月28日~5月2日)


今週の経済指標・発言の注目点(4月28日~5月2日)

今週から日本はゴールデン・ウィークに突入しますが、重要な経済指標や金融政策の発表が多く、為替相場は予断を許さない状況となっています。 

イースター休暇前後から為替変動幅が急速に狭まり、確たる方向性も見られず気迷い状態が続いていますが、今週は重要なイベントが多く、新たな方向性を示してくれることを期待しています。

いずれも甲乙つけがたいのですが、重要度の高いイベントを発表順にすると以下の通りです。

1.英第1四半期GDP・速報値
2. 独4月消費者物価指数・速報値と、ユーロ圏4月消費者物価指数・速報値
3. 米第1四半期GDP・速報値
4. 米FOMCの金融政策発表
5. 米4月雇用統計

1.4/29(火曜)英第1四半期GDP・速報値
当然、GBPUSDやGBPJPYへの影響は大きく、予想数字は前年比3.2%で第4四半期の2.7%から上昇が見込まれています。この結果により、BOEの金融政策が直ちに変更されることはありませんが、今後の市場参加者の思惑が変化することになり、ストレートにポンド相場へ影響を与えます。

2. 4/29(火曜)独4月消費者物価指数・速報値と、4/30(水曜)ユーロ圏4月消費者物価指数・速報値
独CPI前年比予想1.4%3月1.0%、ユーロ圏CPI前年比予想1.0%3月0.7%と、やや強い数字が予想されています。ドラギECB総裁を含め、多くの通貨当局者はこの数字を注視し、この数字を待ってECBは動くことも考えられます。もし、弱い数字となれば素直にEUR売で、暫くこの流れが続くと思われます。

3. 4/30(水曜)米第1四半期GDP・速報値
前年比予想1.1%第3四半期2.6%と、弱い数字が予想されており、ある程度の数字を市場は既に織り込んでいます。しかし、仮に0.9%を割り込むと大きな問題で、FRBの金融政策へも影響を及ぼし、ドル全面安になるリスクがあります。

4. 4/30(水曜)米FOMCの金融政策発表
0.25%の政策金利据え置きと、来月もモーゲージ担保証券(MBS)の月間買い入れ、250→200億ドル、米国債買億ドルの月間300→250億ドルで、債券購入プログラム計550億ドル→450億ドルへの削減を予想しています。これらは既にドル相場に織り込まれていますが、声明分が非常に気になります。

5. 5/1(金曜)米4月雇用統計
失業率予想6.6%3月6.7%、非農業部門雇用者数予想21万人3月19.2万人と、共に改善が予想されています。非農業部門雇用者数は予想外の数字になる可能性も高く、基本は出たとこ勝負になりそうです。






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