***** 昨日のポイント *****
◎4月東京都CPIは予想通り高水準へ、円相場は動けず、株価の上昇も続かず。
◎日米共同声明は、日米TPP交渉の合意もできず、意気込みだけで具体策はなし。
◎S&Pは、ロシアの格付けを引き下げ、見通しはネガティブに、USDRUB上昇しロシア株と債券は下落。
◎ロシア中銀は、通貨防衛もあり予想外の利上げを実施。
◎フィッチは、イタリアの格付け見通しを引き上げる。
◎英小売売上高は予想を上回るが、ポンド買いは鈍い。
◎米製造業PMIは弱く、米ミシガン大学消費者信頼感指数は強いが、相場は動けず。
◎フィッチは、スペインの格付けを引き上げる。
◎ウクライナ情勢は、深刻化した状態は変わらず、欧米株価は下落へ。
日米TPP交渉は合意に至らず。日米共同声明はなんとか発表にこぎつけたが、合意に向けた切実な思いは伝わるものの、その可能性は不明。不穏なウクライナ情勢と、格下げされたロシア経済への不安に、消去法で円買いが強まる。
アジア市場は、注目の強い東京都CPI発表にも意外感は少なく、102.50円トライを失敗、日本株も弱く102.20~50円の狭いレンジに終始。主要通貨は小幅ながらドル売り画続き、AUDUSDは0.9250をボトムに0.9280へ上昇。
欧州市場は、ウクライナ情勢の悪化を受け、欧州株は続落し、安全資産のスイスフランと円買いの流れが強く、クロスを含めて円は全面高。英小売売上高は予想を上回るも、前月分が下方修正されたことでGBPUSDの買いも続かず。EURUSDは一時1.3850近くまで上昇、スペインの格付け引き上げや、イタリアの格付け見通しの引き上げにも、1.3850を越えることはできず。
米国市場は、米株は弱く、ウクライナ情勢を危惧した円高傾向は止まらず、米経済指標は強弱混在。ドル円は一時102円の大台を割り込み続落したが、ロンドンフィキシング後に買い戻され102.20円まで値を戻す。堅調だったAUDUSDとNZDUSDの上昇も止まり、終値では前日とあまり変わらず。EURUSDとGBPUSDは上下に変動しながらも、前日とほぼ同水準で推移し、大きな値動きとならず。
***** 発言・その他 *****
◎中国第1四半期経常収支・暫定値=72億ドル、資本・金融収支は1183億ドルの黒字。
◎フィッチ=イタリアの格付けを「ネガティブ」→「安定的」に変更。
◎フィッチ=スペインの格付けを「BBB」→「BBBプラス」へ引き上げ、見通しは安定的、過去2年の財政実績は力強く、スペインの銀行が国家財政を一段と圧迫するリスクは低下。
◎欧州連合(EU)高官=5月5日のユーロ圏財務相会合で、為替政策そのものが焦点になると考えていない。ユーロ相場はおおよそ長期的な均衡状態にある。
◎日米首脳は、24日の予定を延期しようやく共同声明を発表=「TPP合意に向け大胆な措置を講じる。解決に向けた道筋は明確。
◎甘利TPP担当相=日米TPP交渉では大筋合意も実質合意もない。
◎S&P=ロシアの格付けを1段階引き下げ、見通しはネガティブ。USDRUBは急騰し、ロシア市場は株安債券安。
◎ショイグ・ロシア国防相=ウクライナ情勢で米国と協議する。
◎ウクライナ内務省=欧州保安協力機構(OSCE)の監視団員を、新ロシア派が拘束。
◎オバマ米大統領=英国・ドイツ・フランス・イタリア首脳との電話会談で、対ロシア制裁強化で一致。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
豪州・NZ休日
8:30 JPY 3月 全国消費者物価指数=前年比1.6%(予想1.6% 前回1.5%)、除く生鮮・前年比3.3%(予想1.4% 前回1.3%)、除く食品・エネルギー前年比0.7%(予想0.7% 前回0.8%)→ ほぼ予想通り
8:30 JPY 4月 東京都消費者物価指数=前年比2.9(予想3.0% 前回1.3%)、除く生鮮・前年比2.7%(予想2.8%% 前回1.0%)、除く食品・エネルギー前年比2.0%(予想2.1% 前回0.4%)→ 予想を若干下回ったが、前月から大幅な伸びとなり、コアは1992年来の上昇率。
17:30 GBP 3月 小売売上高=前月比0.1%(予想-0.4% 前回1.3←1.7%、前年比4.2%(予想3.8% 前回3.3←3.7%)→ 予想より強い数字となる
17:30 FRN ノワイエ仏中銀総裁の講演
22:45 USD 4月 総合PMI・速報値=54.9(前回55.7)、サービス業PMI・速報値=54.2(予想 前回55.3)→ 前回を下回る
22:45 USD 4月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=84.1(予想83.0 速報82.6)→ 予想の速報値を上回り、昨年7月以来の高水準。
0 件のコメント:
コメントを投稿