4月5日(土曜)昨日、海外市場の動き
***** 昨日のポイント *****
米非農業部門雇用者数は、予想を下回るが高水準を維持、前月も大幅に上方修正され、まずますの結果にもかかわらず市場の反応は過大な期待感への反動と、ポジション調整にドル売りが強まる。
円、豪ドル、NZドルの買い戻しが強まり、カナダの雇用統計は強く、カナダドル買いが進み、ユーロとポンドは対ドルで上下変動するも終値では小幅下落にとどまり、クロスでは下落。ユーロは「ECBが試算買い入れ案を試算」との報道に、今後の量的緩和の可能性が強まり、欧州株上昇。
アジア市場は、週末金曜日と、米雇用統計の発表を控え動けず。USDJPYは104円台を達成できないが、103.80円を割り込まず、底堅い展開が続く。EURUSDは、前日のドラギECB総裁の記者会見の影響が続き1.3700割れを試す動きが続くが同意は乏しく、GBPUSDは1.6580割れに売りが強まるが加速せず。AUDUSDは緩やかな上昇へと変化。
欧州市場は、米雇用統計を前にして動けず。
米国市場は、米失業率は前月と変わらず、非農業部門雇用者数は予想を下回るが高水準を維持、前月も大幅に上方修正され、まずまずの結果。ただし、市場の反応は過大な期待感への反動と、ポジション調整にドル売りが強まる。カナダの雇用統計は強く、カナダドル買いの流れがき、USDCADは1.0960割れまで一時下落するが、Ivey購買部協会指数が弱く下げ止まる。
USDJPYは103.60~104.10のレンジで上下から、欧米株高に103.50を割り込みストップの売りを巻き込み103.20まで続落。AUDUSDは一時0.93台まで上昇、NZDUSDも一時0.86台まで上昇、EURUSDは「ECBが試算買い入れ案を試算」との報道に売りが強く、1.3680~00を割り込み一時1.3670台まで下落するも、1.3700を挟み小動き。GBPUSDも上下するも大きな変化は見られず。
***** 発言・その他 *****
◎中国国家外為管理局(SAFE)=2013年経常収支は1828億ドルの黒字、GDP比2%(2007年10.1%、2009年6%)へ縮小。 金融収支は3262億ドルの黒字。
◎独紙=ECBはデフレ回避で1兆ユーロの資産買い入れ案を試算→ ECB関係筋は、複数のシュミレーションを実施したが、実行と規模の事前合意はない。
◎ECB関係筋=インフレ率の押し上げ効果は0.2%、~0.8%と試算→ BOEが2009年3月~2010年2月に実施した2000億ポンドの国債買い入れの効果はインフレ率0.75~1.5%、GDP1.5~2.0%押し上げ効果があった。
◎コンスタンシオECB副総裁=4日のECB理事会では、量的緩和の実施方法の詳細は協議せず。インフレ率が1.0%未満では資産買い入れ策の検討が可能との意見一致が大きな効果。ドラギ総裁は「低インフレが長期化するリスク対処で、責務の範囲内で非標準的措置も活用する決意で一致している」と言明。
◎クーレECB専務理事=ECBはユーロ圏の景気回復が始まったと判断するが、脆弱なため低水準を長期間維持。量的緩和の措置は現時点で必要ない。必要なら行動を起こす。
◎塩崎自民党政調会長代理=物価安定目標の2.0%は達成可能だが、追加緩和には否定的。
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=量的緩和の縮小は10月に終了する。
◎フロマン米USTR代表=為替は政権にとって重要度の高い課題。
***** 結果、主な経済指標・その他 *****
16:00 GBP 3月 ハリファックス住宅価格=前月比-1.1%(予想0.6% 前回2.5←2.4%)、前年比予想8.7%(予想9.4% 前回7.9%)→ 予想外に悪い
19:00 GER 2月 製造業受注指数=前月比0.6%(予想0.2% 前回1.0%)→ 予想を上回る
21:30 USD 3月 雇用統計: 失業率=6.7%(予想6.6% 前回6.7%)、非農業部門雇用者数=19.2(予想20 万人 2月19.7←17.5万件 1月14.4←12.9万人)→ 失業率は変わらず、労働力人口が50万人増加、全就業者数が48万人増加し、失業率は変わらず。非農業部門雇用者数は、上方修正された前回を上回るが、予想を下回りドル売りが強まる
21:30 CAD 3月 雇用統計: 失業率=6.9%(予想7.0% 前回7.0%)、雇用ネット変化率=42900人(予想22,500人 前回-7000人)→ 予想を上回りカナダドル買いが強まる
23:00 CAD 3月 Ivey購買部協会指数=55.2(予想59.0 前回57.2)→ 予想を大幅に下回る
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